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「わたしの好きな季語」「このあたりの人たち」感想 川上弘美

2021-05-06 | 小説・漫画他

わたしの好きな季語
図書館で新刊コーナーに、この本が飾られていて、かわいらしい装丁に目が留まり、川上弘美さんは好きな作家さんなので、迷わず借りて来ました。
雑誌 NHK出版「すてきにハンドメイド」に連載されいた季語エッセイが1冊の本になったそうです。
この連載について全然知りませんでした。

季語とエッセイと1つ句が載っていて、とても読みやすく、気持ちの良い内容が多くて、良い本だなあーと思いました。俳句については全然よく解らないのですが、解る人だと、もっと楽しく読めるはず。印象に残ったところ

・木蓮
コンパスフラワーとよばれており、蕾の先が必ず北を向く 知りませんでした!今度見てみようっと。

・時雨
時雨(しぐれ)という言葉、私も中学生の時に知って、素敵な言葉だなあと気に入っている日本語の単語の一つです。

・蟷螂
かまきり ハリガネムシというカマキリに寄生する虫があるのは知りませんでした。その現場?を目撃した川上さん、同じ様にその瞬間をとらえた、とある若いお父さんが動画を取り電話で報告している。

途中に飾りイラスト?の薄い絵だけのページが入っていたり、可愛い仕掛けも有りました。

目次
●春  日永/海苔/北窓開く/絵踏/田螺/雪間/春の風邪/ものの芽/わかめ/針供養/すかんぽ/目刺/朝寝/木蓮/飯蛸/馬刀/躑躅/落とし角/春菊/入学/花/春愁
●夏  薄暑/鯉幟/そらまめ/豆飯/競馬/アカシアの花/新茶/てんとう虫/更衣/鯖/黴/こうもり/ががんぼ/蚯蚓/業平忌/木耳/李/半夏生/団扇/雷鳥/夏館/漆掻/雷/青鬼灯 
●秋  天の川/西瓜/枝豆/水引の花/生姜/残暑/つくつくぼうし/燈籠/墓参/瓢/月/良夜/朝顔の種/新米/案山子/鈴虫/夜長妻/濁酒/柿/秋の空/蟷螂/小鳥/きのこ狩/文化の日/花野
●冬  時雨/神の留守/落葉/大根/切干/たくわん/銀杏落葉/冬鷗/河豚/枯枝/ストーブ/炬燵/冬羽織/おでん/鳰/蠟梅/つらら/探梅/春隣
●新年 飾/去年今年/歌留多/福寿草/初鴉/七草

わたしの好きな季語 発売日 : 2020/11/20 川上弘美

行きつけだった居酒屋から、東京の四季おりおり、すこし人見知りな作家の日常まで。川上弘美がもっと近くなる俳句エッセー96篇

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去年の夏頃読んだのに感想アップしそびれていた川上さんの本



このあたりの人たち
表向き普通の庶民の暮らしなんだけど、ちょっとSFという不思議なお話。
26の物語は短編で、同じこの町での出来事。
わたしの友達の小学生かなえちゃんやそのお姉ちゃん(イタコになる)、赤井君とクロ、スナック愛。
「八郎番」子沢山家庭の末っ子を町内の家庭で当番して育てる。彼の特技は心臓そっくりな彫り物。
大人になった八郎が建築士となり家の改築や改装を安く請け負ってくれるようになって、かつてお世話になったおうちには特に便宜を図ってくれるのだった。

このあたりの人たち (Switch library) 2016/6/29 川上弘美
ラストの「白い鳩」は本掌編集のための書き下ろし
内容・あらすじ  そこは〈このあたり〉と呼ばれる「町」。
そこには、大統領もいて、小学校も、公民館も、地下シェルターもNHKもある。
朝7時半から夜11時までずっと開店しているが、町の誰も行くことのない「スナック愛」、
六人家族ばかりが住む六人団地の呪い、どうしても銅像になりたかった小学生。

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川上弘美さんの本の感想
「東京日記4,5」「晴れたり曇ったり」
森へ行きましょう

「七夜物語」「光ってみえるもの、あれは」
「古道具 中野商店」「此処彼処」「なんとなくな日々」「溺レる」
「天頂より少し下って」「夜の公園」
「ハヅキさんのこと」「どこから行っても遠い町」「真鶴」「風花」
神様2011
これでよろしくて?
センセイの鞄
「パスタマシーンの幽霊」「ざらざら」感想
「窓の灯」と「ニシノユキヒコの恋と冒険」 感想

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