ポコアポコヤ

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「それもまたちいさな光」「月と雷」感想

2012-10-07 | 小説・漫画他

「それもまたちいさな光」
TBS開局60周年記念で書かれたラジオ小説だそうです。
凄く面白かったです。4つ☆~4つ☆半
私は小学生の頃から今に至るまで、生粋のラジオ好きだからかな・・・。

でも残念ながら、TBSのラジオや、小島さんのDJは聞いた事がなかったです・・。
小島さんをイメージして書かれているはずだから、もし知っていたらな~。

ラジオって、何かしながら聞けるのが嬉しいし、毎日or毎週ある決まった時間に、同じ番組がやっているのが、知らず知らずのうちにライフサイクルと重なって来る時があります・・。DJの人のお喋りは大切ですが、かかる曲っていうのも、凄く重要なんですよねー。

具合が悪くて、本を持って読む気力もテレビを見る気力も無い時でもラジオは楽しめるというの、今まで気がつかずにいました。
あと、見つめ合ってるのは恋人同士で、夫婦は見つめ合わない。というのが、お~確かに!と思いました。

幼なじみの2人が(仁絵が駒場雄大からの結婚を、結果的に受ける気になった経緯というか、心の動きというかが・・・ちょっと弱かったかな~)
でも、全体的にラジオをキーワードにして全体がよくまとまっていて、温かいお話で、私はこの小説好きだなー。

巻末に角田さんと小島慶子さんの対談があって、それもおもしろかったです。
角田さんはラジオっ子じゃないそうですね。
小島さんが家も学校もイヤで八方ふさがりだったとき、毎日夜10時にやってくる三宅裕司さんのラジオが救いだったこと。大人になって三宅さんに会った時、それを話したことなど、結構ジーンと来ました・・・。

角田光代/ 2012年05月

・・・・・・・・・・・・・
「月と雷」

わりと初期の頃の角田作品に、こういう困った人と同居するっていうお話が幾つかあった様な・・・。
私は、こういうだらしない、気を使わなくて良い反面、イライラさせられる、まっとうじゃない、その日暮らし性分の人は苦手なんですよー。
だから、このお話に登場する全員が(特に直子かあさん)イラッとさせられたなぁ~

とはいえ、数カ所、キラっと光る部分があって、イライラしながらも、まあ面白く?最後まで読ませて頂きました。3つ☆

角田光代/2012/7

「異性」「紙の月」
「曾根崎心中」「かなたの子」
「なくしたものたちの国」「ツリーハウス」
「水曜日の神さま」
福袋
「くまちゃん」面白かったです
森に眠る魚(ネタバレです 注意!)
何も持たず存在するということ
角田光代さんの小説色々感想まとめ
「三面記事小説」「マザコン」
ロック母
「薄闇シルエット」凄く共感、良かった 角田光代
「いつも旅のなか」「誰かのことを強く思ってみたかった」
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ドラママチ 「太陽と毒ぐも」「12星座の恋物語 」感想
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4 コメント

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おはようございます (時折)
2012-10-08 08:59:26
こんにちは。
私も、ラジオ好きな方です。
ラジオって、TVなどよりマイナーでメディアである分か、その人の剥き出し感があったり、すごく肩の力の抜けたいい意味でのチープ感があったりで、いいです。
選曲も、テレビで一回流れるっていうのとちがうゆったり感がありますしね。
角田さんにとってはある種技巧的な作品と言えるのかもしれませんが、でも、それだけじゃないような。時間とともにある、私たちの人生のかたちを、軽いタッチながらずしりと味わわせていただきました。
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時折さん☆ (latifa)
2012-10-09 09:40:33
こんにちは、時折さん
おお~時折さんも、ラジオ好きなんですねー。嬉しいな~。回りにラジオ好きな人って、殆ど存在しないので・・・。

月と蕾は、ちょっと・・・うん、、、あれでしたが、角田さんって、こういう、困った人を描くのも上手いですよね。
実際にこういう人とは深いつき合いになりたくはないですが。。
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Unknown (ゆう)
2012-10-11 17:03:48
こんにちは。
月と雷のお話は、初期の頃を思い出させますよね!
初期の作品は、私は、全く共感ができず、この作家さんは、何が愉しくてこんなのばかり書いてるんだと思ってました(苦笑)
このまっとうでない人々に角田さんが魅力を感じられるのは、自分と対極にある人々だからなのか、それとも痛く共感されてるからかのどちらかなんでしょうね(笑)
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ゆうさん☆ (latifa)
2012-10-13 10:48:47
こんにちは、ゆうさん
やっぱり、ゆうさんも初期の角田さんを思い出されましたか。
作風、そういえば少し変わったかな・・・。
でも変わってないところも多々あるし・・・
最近は、色々なスタイルに挑戦されている感じですよね。

角田さんのご自身の中にも、風呂嫌いだったり、面倒くさがりやで、適当な部分と、ちゃんとしてる部分が混在しているのかもしれませんね。それか、かつて、こういうだらしない男と交際して、色々苦労した事があるとか
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