見出し画像

リートリンの覚書

名所江戸百景を訪ねて 第94景 「にい宿のわたし」


名所江戸百景を訪ねて


名所江戸百景を訪ねて
第94景 「にい宿のわたし」


描かれた場所は、現在の葛飾区新宿付近にあった中川の渡しです。

旧中川を挟んで、亀有側から描いた説。新宿側から描いた説の二説があります。

近景に描かれた二階屋の料理屋ですが。亀有側には千馬田屋(ちばたや)・ふじみ屋という川魚料理屋がありました。また、新宿にも二階屋の料理屋が二軒あり、描いた場所を特定するのが難しい理由の一つです。

亀有から描いたのであるなら、遠景の山は日光連山の男体山となります。また新宿側から描いたのであるなら、遠景の山は秩父と陣馬・高尾の二説があります。
 

新宿
(にいじゅく)


新宿(にいじゅく)は、東京都葛飾区にある町名です。

江戸時代には水戸街道の宿場町で、成田街道(佐倉街道)との分岐点がありました。
 

 
描かれた場所は
現在どのようになっているのでしょうか?
訪ねてみました。


亀有側から撮影した中川




新宿側から撮影した中川


説が二通りあるので、亀有側と新宿側より撮影してみました。

皆様はどちら側から描かれたものだと思いますか?
 

 
最後に

広重の描いた「にい宿のわたし」。

よくよく眺めてみますと、新宿側からではないか、とふと思いました。

理由は、山際の朱色が夕焼けに見えたからです。そう考えると新宿側から西方面を描いたのではないでしょうか。

料理屋に描かれた人々は、夕焼けを眺めならが食事を食べ、酒を飲み、くつろいでいる。

美しい眺めと美味しい食事。

旅の疲れを吹き飛ばす最高の癒しではないでしょうか。






参考
太陽の地図帖 広重「名所江戸百景」の旅
Wikipedia

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

最近の「名所江戸百景を訪ねて」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事