リートリンの覚書

縄文時代・縄文土偶について3



本日も昨日に引き続き、
お気に入りの本、

「縄文手帳」を参考に
勉強したいと思います。
*一部引用させて頂きました。


縄文時代・関東の特徴

縄文時代の人口は、
東北が5万人程度だったのに対し、
関東は10万人弱でした。

つまり、晩期を除き、
縄文時代に人口が一番多かった地域は、
関東でした。

土偶の状況は、
多摩丘陵、武蔵台遺跡から、
中期前半に作られた土偶が
数多く発見されています。

しかし、中期終盤になると、
関東全域で土偶の製作が
一時中断しています。

次に作られ始めるのは後期が始まって、
少したった頃です。

その間、関東では、
気候の寒冷化が進み人口が減少しました。

人々は食べるものを探して
人が流動する時期に入ったと
言われていますが、
未だ解明されていません。

土偶が作れないほど
中期終盤の関東縄文人の生活は逼迫し、
祈る事もままらなかった
状況だったのでしょう。


感想

縄文といえば、
東北というイメージがありますが、

人口が多く発展していたのは、
関東ですね。
遺跡の数もかなりあります。

縄文人は物作りの大好きな人々が
多かったと自分は思っています。

その人々が物作りが出来ないほど
生活が逼迫していた。

もし、
人々の生活が今まで通りだったとしたら、

関東の縄文人達は
次々と素晴らしい土器や土偶を
作っていたに違いありません。

そのことは残念に思います。


山形土偶
(やまがたどぐう)

時代は縄文後期

出土は茨城県稲敷市・椎塚貝塚

所蔵は大阪歴史博物館

サイズは12.2cm

山形土偶を代表する土偶の一つです。
山形土偶は総じて胸が豊かな土偶が多いです。

感想

ごめんなさい。
出典できる映像を
見つけることができませんでした。

山形土偶の特徴は、
山の形をした頭部と
手を反らせた姿(ヒゲダンスの手)の土偶です。

山形土偶は
縄文時代後期中頃に
東北南部から関東地方を中心に
盛行しました。

説明した土偶は、
ぱっと見、
ウルトラマンの怪人(ダダ星人)のようです。

ウルトラマンの美術スタッフさん達は、
土偶を参考にしたのかなぁ。

後世の人々に影響を残す
縄文人たち。

いや〜
土偶を間近で見られる環境。

日本人に生まれてよかったと思います。


ハート形土偶 

出典:Wikipedia

時代は縄文後期

出土は群馬県吾妻郡東吾妻町・郷原

現在は、東京国立博物館

旧国鉄長野原線郷原駅
(現在のJR吾妻線郷原駅)
建設工事に伴って行われた
県道の改修中に発見されました。

こちらの土偶は
石囲いの中で3つに割れた状態で
仰向け寝かされていたといいます。

「ハート形土偶」という
名称の由来になった土偶です。

形は水平で、身体は極端に細くなり、
腰をぐっと落として、
両足は大きく開いています。

顔はハート形のものもありますが、
楕円のものでも
ハート形土偶と言われる場合もあります。

細い身体に作られた、
乳房と妊娠を表す正中線があります。

ハート形土偶は、
東北南部から北関東に分布する土偶です。


感想

いや〜、
現代でもハート図形使われていますよね。

外国でも使われている図形。

見えない世界の何かを表現したのでしょうか?

こちらのハート形土偶。
よく見ると、身体の部分は、
縄文のビーナスと同じフォルムですね。

しかし、
この子は顔の鼻穴が目立つ。
三頭身。

もしかすると子どもがモデル?
だったのかなぁと妄想しました。


みみずく土偶


出典:Wikipedia

時代は縄文晩期

埼玉県鴻巣市・滝馬室から出土

現在は、東京国立博物館所蔵

作られた当時、
全身を深紅に染められていたこの土偶は、
埼玉県から出土した土偶です。

頭にある3つの突起は
髪の毛をお団子状にしていた表現
もしくは櫛をさしている表現とも
いわれています。

目と口、そして耳飾りの表現が、
すべて同じ大きさの円です。

大正の頃、
農家の子どもが「おとぼけちゃん」と
遊んでいたそうです。

それを考古学者だった中沢澄男氏が見つけ、
譲り受けた物だそうです。

子どものおもちゃになっていた土偶。


感想

みみずく土偶は当初、
中実でしたが、
のちに遮光器土偶の影響を受けて
中空になったそうです。

しかし、
いつ見ても、可愛い。
大好きな土偶です。

東京国立博物館の
特別展 縄文展を見に行ったのも

この子を見に行くためだった
と言っても過言ではないほど
好きな土偶です。

土偶手帳を見て
「おとぼけちゃん」のエピソードを
知ってから見たものですから、
可愛くってしょうがない。

多分農家さんの娘さんも
可愛がっていたのではないかと。

手放すときには
悲しかったに違いない。

さて、本日はこれにて。
明日も縄文時代シリーズ続きます。

最後まで読んでいただき
ありがとうございました。



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