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OSAMUの写真記録

台湾の記憶③

撮影日:2023年10月20日

3日目は中国4000年の歴史を彷彿させてくれる故宮博物院です。
これで確か4度目になるのですが、何度訪れても感動します。
移動はMRT士林駅からタクシーにしましたが、降ろされたのはタイトル画像のところでした。
まだ他に誰もいません。
というのも到着したのは開館45分ほど前だったのです。
実は前日ホテルで検索していたら、開館30分前からチケットが購入できるようになるとの記載を見つけたので、できるだけ早く入館できるよう早めに行ったのです。
しかし一向にチケットカウンターは開かず、結局購入できたのは開館5分ほど前でした。
あの記事は何だったのでしょうか。
でもその甲斐あって開館と同時に入館することができました。

1)タイトル画像の門をくぐって正面の本館に向かって真っすぐ進みます。


2)先ず目指すはこの「肉形石」です。
材質は筋目のような模様が幾層も重なっているジャスパー類の鉱物で、その天然の特徴を生かしつつ手が加えられています。表面に細かな点を打って毛穴を表現すると同時に、素材を軟らかくして染色しやすくし、上層を赤褐色に染め、醤油が染み込んだ肉の皮に見えるような加工がなされています。
本当に角煮みたいですよね。


3)次は同じホールにある、「翠玉白菜」です。
キリギリスが青い部分に止まっています。
実はこの裏にもう一匹イナゴがいるのです。
白菜と昆虫は吉祥の象徴であると共に、キリギリスとイナゴは多産の象徴であり、翠玉巧彫の最高傑作と言われています。
形といい、質感といい、ここまで表現できるとは驚きです。


4)これでもかと精緻を極めた象牙彫刻、「象牙多層球」


5)なんと21層になっていて、それぞれの球を回転させることができるとか。
いったいどうやって作ったのでしょうか。


6)清代「皇帝」の時代作品を世界で唯一のものにするため、完成したら殺されてしまうというプレッシャーのもと、職人たちが何代にもわたって彫ったといわれる象牙の彫刻たちは、命がけとあってとっても細かくてお見事。


7)透かし彫りは3代かかって完成されたのだそうです。
気の遠くなるような職人の根気が生み出した傑作ですね。


8)これも好きな作品、赤珊瑚の鬼


9)これも細密の極みです。


10)翡翠の屏風
両側の彫りがまったく同じなんだそうです。
また、これは昭和20年の終戦まで昭和天皇のもとにあったとか。


11)素晴らしい玉の数々


12)素晴らしい玉の数々


13)素晴らしい玉の数々と焼き物
「髄三蓮章」(左上)
ひとつのつなぎもなくひとつの石から掘り出したものなんて信じられません。
漢代に登場した雄雄しい霊獣「辟邪」(右上)
「辟邪」とは想像から出た神話的な動物で、人々は辟邪の法力によって災いを取り除くことを願いました。
「灰陶加彩仕女俑(はいとうかさいしじょよう)」(左下)
当時の美人です。今とは価値観がかなり違います。


14)素晴らしい焼き物のの数々
乾隆帝時代の花生け(左上)
今年最初のブログのタイトル画像にしました。
宜興胎画琺瑯五彩四季花卉方壺(左下)康熙帝時代


15)素晴らしい焼き物のの数々
青花穿蓮龍紋天球瓶(右下)明時代


16)素晴らしい焼き物のの数々
緑地魚龍図花式瓶(右下)光緒帝時代


17)素晴らしい焼き物のの数々
白瓷嬰兒枕(左上)宋時代
子孫繁栄を願って、また夏は陶磁器製の枕はひんやりして気持ちよく寝られたとか。
首が痛くなりそうですが。
太平有象磁尊(左下)
鞍の緞子の模様は長寿や招福、開運を象徴し、象と宝瓶は「太平有象」(天下泰平)を意味しており、官様の造形に属する。


18)素晴らしい焼き物のの数々
霽青描金游魚転心瓶(右上)内瓶と外瓶からなる転心瓶
外瓶の開光から内瓶に描かれた水草や金魚の模様が走馬灯のように回転し、金魚が悠々と泳いでいるように見えるため、「転心瓶」という名がある。
いったいどうやって作ったのかが想像できません。左上のものにしても焼いてから合わせようとしても嵌らない形です。
また、いずれも開口を設けてしまうと変形しやすくなってしまうのですが、それを感じさせない造形には恐れ入ります。


19)素晴らしい七宝焼の数々


20)仏像もちらっと見て回りました。
書画については自分にはその凄さがわからないので見ていません。


21)最後はトイレの洗面です。
何だか高級感があります。

エピソードその⑤
故宮博物院のショップにディズニー100周年コラボ商品がありました。
ここにもディズニー、恐るべし。
エピソードその⑥
エスカレーターの乗り方は日本と同じ。右側に立ち、左側を歩いていく(名古屋とは逆だけど)
故宮博物院を堪能したあと、台北101に移動して前日スルーした鼎泰豐(ディンタイフォン)で昼食。
なんとこの日も70分待ちでした。
順番の受付をしたら、アプリで注文ができることを教えられ、席に着くまでにメニューを決めておきました。
小籠包やチャーハンなど美味しくいただきました。
昼食後は雨が降っていたこともあり、101近くに行きたいところがあったのですが諦めることにして、買い物に費やすことにしました。
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