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数学を学ぶときには

2020-07-07 21:56:02 | いろいろ
 論理的に正しく考えるという方法で数量や図形などを扱うところに数学という学問の特色があります。数学における思考のスタイルは日常的な思考とは違ったところがあります。そのため、数学を学ぶのは「むずかしい、なじめない」と感じる方が多いのかもしれません。数学的論理的な思考方法に頭を慣らしていくように意識しながら学習しましょう。
 数学は論理的に考えるために用いる「言葉の体系」であるというとらえ方もできます。数学用語の正確な意味(定義)を理解しておくこと、記号の意味を理解してその使い方に慣れることは学習の土台をつくることであり大切なところです。
 算数は現実の世界、日常の世界とつながっているところがありますが、数学ではより抽象度が高い世界、現実から離れた(ように感じられる)世界を探究することになります。論理的に正しく考えることで、探究の世界を広げていけることは数学の大きな魅力です。例えば、虚数という概念が考え出されましたこともそのひとつです。虚数は数直線上には存在しない数ですので、なかなか実感はできないものです。しかし、例えば物理学の重要な柱である量子力学は虚数を使わなければ説明できないのです。感覚でとらえられる世界から自由になって、考えをつくりあげていくという数学のスタイルになじんでいきたいものです。