日常的な生活の範囲では「太陽や星は地球の周囲を回転している」と考えていても差支えはないでしょう。しかし、それはもちろん正確な認識ではありません。地球も含めた天体の動きを正しく理解するためには地動説の考え方、それがどのようにして確立されたのかを学ぶ必要があります。
理科を学ぶということは、人類がこれまで長年にわたって自然界の事物や現象を探究してきた成果を学ぶことであり、また観察、観測、実験によって得られた事実を正しく合理的に説明できる方法を見い出すという科学的な考え方を学ぶことです。
科学者たちがどのような問題意識をもって、どのようにして探究活動を行ってきたのかという視点から理科を学び直すこともできます。わかりやすい科学史の本、科学者の伝記を読むのもひとつの方法です。たとえば、『物理学とは何だろうか(上・下)』(朝永振一郎、岩波書店:岩波新書)は力学と熱力学を中心に物理学の歴史を解説しています。
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