先週のメインイベントは、11日祝日の、息子のピアノの発表会でした。
ほんの10日前くらいまで、全然弾けてなくて、「ヤバイ、アセる」といいながら、練習してたっけ。時に「ああ~っ、できないっ」と、苦悩の雄たけびをあげたりして。母は、いいぞ、息子よ。その苦しみが君を大きくするんだ、とほくそえみつつ、「大丈夫。必ず弾けるから、気持ち落ち着けて練習だけ続けな」って、声をかけたりして。二日前くらいになると、一度に2時間くらいは休みもせず練習してました。
果たして本番は。まあ、いつもどおりですね。ミスタッチとリズムのくずれはどうしても克服できないらしい。それでもここんとこ、そのミスをうまいことごまかす技術は格段に進歩したよう。3歩進んで2歩下がる。でも一歩は確実に前進してる。
ほんとに背が伸びて、となりの高校生男子たちより頭ひとつでかい。それでもまだ175センチもいってないんだろうけど。
土曜日はチリビーンズをつくりました。けっこうカラっ!でも久しぶりにおいしかったな。もちろんシーズニングミックスを使ったので、かんたんにできました。オットットはごはんといっしょに食べるのが好きらしい。私はやっぱりチリドッグ!トマト缶があったからよかった。時折トマト煮込みとか、トマト缶を使う料理を突然するので常備しておく食材のひとつ。
ニューヨークの証券会社にいたころ、ブロンクスに住んでいる同僚の家にお呼ばれしたことがあったんだけど、そこで彼女がつくってくれたのが、骨付き鶏肉とごはんをトマト味のスープで炊いた、チキンライスのような料理だったなぁ。うす汚くて暗い地下鉄に乗って、あれはAトレインだっただろうか、サウスブロンクスで降り、寂しい、雪の降る通りを15分ほど歩いた煉瓦造りの古い、長屋のようなアパート。彼女の、あきらかに不倫じゃないかと思われる年上の彼氏がきていて、テーブルひとつの小さなキッチンで、ワインを飲みながら3人で食事。すでに9時をまわっていたような記憶が。とにかく、暗く、寂しく、暗く、厳しい。それが私のニューヨーク。