21日はお彼岸。
春と秋のお彼岸は必ず里帰りをする。実家で御霊祭なるものをするので、祭り事をしてなおらいの準備やあと片づけを手伝う。なんと言ってもお目当てはてづくりのぼたもちだけれど。それといつも、お煮しめとそうめんが入ったお吸い物。
そして春の彼岸は母の誕生日。いくつになったのかはわからなくなってしまったが。物心ついたときから母とは折り合いが悪く、今でもこの憎悪の感情だけは消し去ることができない。ただただ、脳梗塞後、半身麻痺と失語症に加え骨折を繰り返してほぼ車椅子生活の母が哀れだと思うだけ。それでも顔を見せるたび泣いて喜ぶから、親孝行といえば、何をするでもなく、顔を見せることしかないと思って。
去年大々的にやったリフォームで階段昇降機をつけてあげたのだけど、これが2階の神殿に母を運ぶのにたいそう役立っている。親は死ぬ間際まで子供に教えることがあるんだって誰かがテレビで言ってたなあ。最後に老い方死に方を教えてくれる、って。