ふと感傷的になる傾向の私。暑くなって来るこの季節、夏、夏、夏。記憶と云うのは不思議なもの。忘れていたようでいながらそうでもない。自分の意識下を分析は可能だろうか?でも辛い時、何とか平静さを心に求める為に色々考えてみる。答えなんていらない。「そうなんじゃないかな?」「何かおかしいな?」と自分で疑問符を持ち続けている気がします。
今から20年前の夏。最愛の父の死。母も入院中で私は日々、死期の迫る両親の延命を願い祈った。あの年月は私のこれまでの、まだ途中の人生に於いて最も過酷な試練の刻だったのだと想えます。父の死後も一人になると泣いてばかりいた。あんな情けない私はあの頃が最悪。この間までミルクを飲んでいた甥がしょっちゅう私の部屋にやって来る。天使のような少年は、「お姉ちゃん、どうして泣いてるの?」って。そんな愛しき存在が同じ家に居てくれたこと。あどけない純粋な笑顔が、弱虫の私に勇気を与えてくれていた。そして、色々一緒に音楽を聴いたり。あまりロックっぽい曲は好きではないらしく、「ぼく、この曲大好き!」とフランソワーズ・アルディで一緒に踊った。幼き子は私よりずっと早く寝てしまう。また一人、私はヘッドフォンでこのレディオヘッドの曲を、かなり大きな音で幾度も深夜に聴いていた。トム・ヨークの天才的なヴォーカル。静と動の美しいメロディ。あのギターの音、ディストーションはあの頃の私に「頑張れ!」と云ってくださっているように感じていたのかも。今も久しぶりに聴くと、やっぱり大好きな曲。そして、蘇るあの頃の私。両親のいた頃の私の家。愛しき人達と共に、気が付けば音楽も私の傍らにいつも居てくださる。感謝と愛を込めて☆
今から20年前の夏。最愛の父の死。母も入院中で私は日々、死期の迫る両親の延命を願い祈った。あの年月は私のこれまでの、まだ途中の人生に於いて最も過酷な試練の刻だったのだと想えます。父の死後も一人になると泣いてばかりいた。あんな情けない私はあの頃が最悪。この間までミルクを飲んでいた甥がしょっちゅう私の部屋にやって来る。天使のような少年は、「お姉ちゃん、どうして泣いてるの?」って。そんな愛しき存在が同じ家に居てくれたこと。あどけない純粋な笑顔が、弱虫の私に勇気を与えてくれていた。そして、色々一緒に音楽を聴いたり。あまりロックっぽい曲は好きではないらしく、「ぼく、この曲大好き!」とフランソワーズ・アルディで一緒に踊った。幼き子は私よりずっと早く寝てしまう。また一人、私はヘッドフォンでこのレディオヘッドの曲を、かなり大きな音で幾度も深夜に聴いていた。トム・ヨークの天才的なヴォーカル。静と動の美しいメロディ。あのギターの音、ディストーションはあの頃の私に「頑張れ!」と云ってくださっているように感じていたのかも。今も久しぶりに聴くと、やっぱり大好きな曲。そして、蘇るあの頃の私。両親のいた頃の私の家。愛しき人達と共に、気が付けば音楽も私の傍らにいつも居てくださる。感謝と愛を込めて☆