『クマにあったらどうするか―アイヌ民族最後の狩人 姉崎等―』
著者は、アイヌ民族最後の狩人である姉崎等さんと、その姉崎さんをインタビューをして本書をまとめた片山龍峰さん。お二方はすでにどちらもお亡くなりになっています。こういうタイプの本を読む...
原田マハ『奇跡の人』
『奇跡の人』と言えば、ヘレン・ケラーとアン・サリバン先生の奇跡の物語が思い浮かびます。また、ガラかめ好きな人間としてはマヤと亜弓さんのダブルキャストの「奇跡の人」も...
寺地はるな『ビオレタ』
『ミナトホテルの裏庭には』で寺地はるなさんを知り、お気に入りの一冊となったので、遡って一つ前の著者デビュー作品である『ビオレタ』を読んでみました。う~ん、好きです(*...
三浦しをん『ののはな通信』
ページを捲る手がとまらない…久しぶり(3年ぶりとか…!)の小説新刊は、しをんさんの作品では初となる書簡形式。それも女子同士の手紙、メモ...
アガサ・クリスティー『ナイルに死す』
加島祥造さん翻訳のハヤカワ文庫版で読みました。アガサ・クリスティーはもはやどこから手を付けてよいやら...
道尾秀介『貘の檻』
道尾さんの作品の中では重く暗い部類に入ります。それもかなり。ミステリーとして真相に辿り着くための謎解き、伏線回収の過程を楽しむ一方で、章の合間に挟み込まれる悪夢の描写で鬱々と暗い気...
湊かなえ『ユートピア』
あらすじを、集英社WEB文芸レンザブローさんから。太平洋を望む美しい景観の港町・鼻崎町。町には日本有数の大手食品会社・ハッスイがあり、そこに勤める住民と、昔から住んでいる地元住民、...
恩田陸『MAZE』
神原恵弥シリーズの最新作を読みたかったため、ついにこのシリーズに手を付けてみました。恵弥って、てっきり女性なのかと思っていたら、なんと男性でした。ただし、言葉遣いは女性のようでして...
中島京子『花桃実桃』
ふと本の帯に目が留まって気になり、初めて中島京子さんの本を読みました。43歳の独身女性が仕事を辞めて父の遺した「花桃館」の大家さんになるというお話。まずは、あらすじを。43歳シング...
三浦しをん『愛なき世界』
三浦しをんさんの新刊、中央公論新社より。自分にしては勢いよく読んだほうではないかしら?面白くて登場人物が魅力的でとにかくページを捲る手が止まらないのですよ。しをんさんの本はどれも好...