先日、文楽を鑑賞。
機会があれば見たいなぁという気持ちではいたけど、ふとネットでどこで見られるかな?
と検索した時に、盛岡で地方公演があるのを知って、そくチケット購入。
テレビでCM見るたびにワクワクが増していったさ!
本当は昼・夜の公演があったんだけど、仕事もあるので夜の部のみ。
でもまあ人生初の文楽だし、このくらいから始めてみるのも悪くないかと軽く考えて。
会場についてみると、予想はしていたけど60代以上と思しきご夫婦が多い。
ただでさえ初☆文楽でドキドキが止まらないっていうのに、アウェーな感じがさらに緊張しちゃうナ♪
夜の部の演目は、「団子売」と「摂州合邦辻・合邦住家の段」。
と聞いたところで、どんな話よ!って感じだよね。
「団子売」は大評判の団子売りの夫婦、杵造とお臼(←(笑))が、とっても賑やか~に団子をつく話。
最初の解説によると、景事という分類になるみたいだ。
大夫さんと三味線さんが3人ずつ、始まった途端、思わず鳥肌。
そして人形さんが登場すると、興奮がMAX!す、すごい~~~~~☆
主遣いさん、足遣いさん、左遣いさんの見事な連携により、人形が本当に人間に見える!
あの手の動きと連動した顔の動き、軽快な足の動き…。すーばーらーしーいー。
だいたい10~15分程度で終わってしまうのだが、もっと見てたかった。
休憩を15分くらい挟み、お次は「摂州合邦辻・合邦住家の段」。
こっちは複雑な人間関係で、ドロドロのどんでん返しなお話。時代物。
お話のあらすじは長くなるのでやめとくけど。
(気になった方は、どうにかして情報を集めてみてください。面白いです)
合邦と妻の老夫婦、大名高安家の嫡子・俊徳丸、俊徳丸の許婚・浅香姫、奴入平、
俊徳丸の継母でありながら俊徳丸に恋している玉手御前、と
登場人物が6人出てくると、その3倍の人間がいるので不思議な感じである。
私のお気に入りは玉手御前。20歳くらいの設定なのかしら?
父・合邦と母に会うシーンではどこか艶めかしい感じもあり、大人の女性って感じ。
俊徳丸を奪い合う玉手と浅香姫のシーンでは、髪を振り乱して激しい感情表現。
男の人が操っているというのに、なんて女らしいのだ…。
命尽きる前に、本当のことを語る時の息遣いを見ていると、こちらが身を乗り出してしまうくらいだ。
とんでもないことをやってのける玉手だけど、魅力的な女性でもある。
キャラとしても玉手御前はなかなか好きだったのだけど、
こんな風に表現できてしまう人形さんはどなた?と思ってあとから調べたら、桐竹勘十郎さん。
…勘十郎さんって、確か、三浦しをん『あやつられ文楽鑑賞』でインタビューされてた
あの勘十郎さんではないですかーーーーーっ!?
ちょっとだけミーハーになってみたり。
実は、午前の部にも、↑の本で見知った大夫さんや三味線さんがいらっしゃったようなのだが、
それを見ることができなかったのが残念でならない。
またチャンスがあれば…とも思うのだけど。
いや、どの方も私から見たら本当に素晴らしいと思う。
こんなに奥の深い、そして突っ込みどころの多い(←ここポイント)世界があったのだなー。
人形浄瑠璃文楽…
帰る前に、パンフレットを購入しに行ったら、文楽グッズなるものが売っていて、
これもけっこう渋くて良いラインナップだったのだけど、今回は見るだけにしてしまった。
パンフレットには床本も掲載されていて、豪華。むふふ~☆。
あとでじーっくり読むんだー。
やっぱり大夫さんの声を聞いていても、自分の理解力不足で言葉がわからない部分が多くて。
それってもったいない気がするので、昔の言葉もわかるように勉強したいなーと思う。
スピードラーニングとかで作ってくれないかな?(笑)
「聴くだけで身につく義太夫節」とかっていうキャッチコピーかなんかで。即購入だよね。
何だろ、登山なんかは老いも若きも楽しむものだけど、文楽ももっと若い人見てもいいと思う。
だって、ドロドロどんでん返しの話なんて、今の世の中にもたくさんあるじゃん!
ぜったい現代版にしてみたら面白いものが作れちゃったりしそうだよ。
誰かしてくれないかな。てか、すでに誰かそういうことやってるのかな。
それと、文楽で人気があった演目を歌舞伎でも上演したというパターンがあるらしいのね。
(仮名手本忠臣蔵とかもそうみたい)
つまりは文楽も江戸時代にはかなり浸透していた娯楽だったわけなのよ。
なんで歌舞伎ばっかり人気なのだー。しくしく。
今度はもっと本格的に文楽鑑賞をしてやろうと決めた。
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