『ありがち日記』

『とうざい』 田牧 大和

初めてと言っても過言ではない時代小説。
それも文楽ものなので、少々マニアックな本かもしれない
時代小説は全然知らないので、田牧さんという方も初めて知ったのだけど、
これまでも歌舞伎なんかもテーマにして小説を描いておられるようで。

その方が、文楽の関係者にも取材しながら描き上げたという本書。
しかも現代ではなく舞台は江戸時代、しかも文楽の本場である大阪ではなく江戸の町。
てやんでぇ~な感じを勝手に想像していたけれど、違ったよ~(笑)

Amazonさんの内容紹介を引用させていただきますと、

人形が解く、人の心と江戸の謎―柄は大きいが気は小さい、若き紋下太夫の竹本雲雀太夫。
役者も裸足で逃げ出す色男、人形遣いの吉田八十次郎。木挽町は松輪座に、今日も舞い込む難事件!?
とびきりの「芸」で綴るお江戸文楽ミステリー。

とのことでございます

ふむふむ…お江戸文楽ミステリーなんていうジャンルを作りだすとは(笑)
ミステリーというので、これまた勝手に殺人事件でも起きるのか!?と想像していたら、違いました
ネタばれはしませんけど、いろいろな勘違いとかすれ違いとか思惑とか秘密とか…
ま、もし読まれる方がいたら、お楽しみに!ってことで~。

それにしても、紋下太夫の雲雀さん、人形遣いの八十次さん、どちらもステキ。
またまた勝手に(笑)、この二人がコンビを組んで(シャーロックとジョンみたいな)、
謎を解明していくのかと思いきや、そういうわけでもなくって。
でもお互いの絆は、しかと見届けさせていただいたけどね~
もう八十次さんったら…

そう、八十次さんは役者も裸足で逃げ出す色男という設定なんで。
これまたツンが強めのツンデレキャラと見た!こういうの弱いのよ。
他にも味のあるキャラクターが登場するので、どの人が好きか、なんていう話もありかも。
モデルとなった技芸員の方っているのかしら?
な~んて考えてみるのも面白いかも。

別に文楽を知らなくとも、普通に小説としても面白い本だと思いましたよ 
 


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