天上天下唯我独尊

VEZEL vs XV vs CX-5


120系ランドクルーザープラド(TX-limited 4000cc)からヴェゼルにダウンサイジング。
納車は8月上旬予定。
スバルXVとマツダCX-5を2回以上試乗して、悩んだあげくの契約。

実は、第一候補はXVのノーマルエンジン。
最後に候補に残ったのは、CX-5。

しかし紆余曲折を経て、最終的にヴェゼルに決まった。



SUBARU XV

筆頭候補に挙げて試乗しにいったのがSUBARU XVのハイブリッドなしノーマルエンジン車両。
行く機会が減ったとはいえ、4WDは雪道でマスト。
よくFFでも十分とか4WDでも滑る時は滑るとかいう記事を見かけるけれども、それはウソでこそないものの間違い。
雪道で一番困るシーンは、「凍結斜面で停止し、そこから発進」する時だ。
2輪駆動では駆動輪が滑ったら完全アウト。その場でスタックだ。
4WDなら、まず大抵はするすると発進できる。
この差が、この安心感が、全く異なる。

確かに走ってしまえばスリップのしやすさに変わりはないけれど、発進の安定性では圧倒的に4WD。

その4WDのシステムが最もしっかりしているのはSUBARU XVだ。
さらに、アイサイトという前車自動追従システムが付いているグレードで見積もりをとった。
安心の低μ路走破性と自動運転、そして、シンプルだけれどもスタイリッシュなエクステリア。

1回目の試乗で、ほぼXVに気持ちが固まっていた。


MAZDA CX-5

候補はもちろん2.2Lスカイアクティブ ディーゼルエンジン車両。
オプションにBOSEサウンドシステムも入れて見積もり。
これが、想像以上の値引きが入り(金額は書かないでおきます)、格下であるヴェゼルの4WD Lパッケージと同じ支払い総額になった。
このパワフルなクリーンディーゼルがまさか1500ccハイブリッドのヴェゼルと同価格になるとは思わなかったので、一気にテンションアップ。
そして、試乗。

ディーゼルエンジンは文句なし!燃費はいいし、低速トルクも十分。そして静かだし、パワフルなので高速道路でも疲れないで済む。

荷室を見ると、XVと比べると圧倒的に広い!!

残念なのは、気に入っていたスカイブルーがマイナーチェンジでなくなってしまっていた事。
正直、欲しいと思えるボディーカラーがラインナップにはなかった。


【HONDA ヴェゼル】

ホンダの4WDは信用できない。
積雪急坂発進で、前を走っていたCR-V(2世代目)。前輪が滑ってから後輪が回ったものの、車輪がむなしく空転するばかりで前に進まない。アクセル加減のポイントが見つかったのかその後無事に発進したが、「あんな4WDには乗りたくない」と心底思ったからだ。
それでもヴェゼルを見に行ったのは、燃費がいいからと、対抗させてXVから値引きを引き出そうと思ったからだ。

そして、試乗。
これが、目からウロコもの。

①フロントヘビーでアンダーステアが強いエンジンヨコ置きFFは、それこそ「大嫌い」なのだが、走らせてみると全くアンダーステアを感じさせず、素直にコーナーを曲がっていく。小さなエンジン、軽い車重が奏功しているのと、VSCが貢献しているのだろう。楽しい!

②レンタカーで長距離乗ったFIT(前モデル)の運転フィールには辟易していた。エンジン小さいのに気持ちよく吹け上がらないし、CVTのせいか加速フィールが気持ち悪い。ところが、ヴェゼルの1500ccエンジンは、本当に気持ち良く高回転まで吹け上がる。かつて乗っていたCR-Xと同じ、「ホンダらしい」スポーティーな味付けだったのだ。これは、誤算。
楽しい!

③スポーツモードに入れてワインディングを登坂すると、もはやそれはSUVではなくホットハッチだった。確かにエンジン音が耳に入ってくるのだが、その音が不快ではなく「走る楽しさ」を演出している。
さらに、トランスミッションがDCTなので、マニュアルのようなダイレクトなパワー感がある。
楽しい!

④インテリアの雰囲気がいい。高級かどうかと言われればなんとも言えないが、囲まれ感が強いインテリアは非常にパーソナルでスポーティーに感じた。そして、荷室には高さがあって、XVに感じた「狭い!」という感じは受けない。3人の荷物とキャンプ道具を十分に積載できそうだ。

⑤ホンダの高回転型エンジンは、低回転域でのトルクが細い。ところが、ヴェゼルはリチウムイオンバッテリーによるモーターのパワーが、しっかりとその弱点をカバーしていた。ハイブリッドといえば燃費を稼ぐ為のシステムだとばかり思っていたが、「こういう使い方もあるのか!」と衝撃を受けた。ヴェゼルのハイブリッド機構は、燃費の為というよりも、「走る楽しさ」を高める為に採用されていると直感した。


毛嫌いしていたFF車のネガが、時代の流れによってここまで改善されているのは驚きだった。
そして、ヴェゼルはSUVの形をした「ライトウェイトスポーツ」である事を確信した。


【他のライバル車】
<スバル フォレスター>

これは、エクステリアのデザインが私には野暮ったく感じられて、全くのNGだった。
デザインが気に入った人、気にならない人に取っては、ほどよくバランスされた1台だと思う。

<日産 エクストレイル>

実のところ、唯一「嫌いな車」がエクストレイル。これは完全に個人的な嗜好。
FFベースの「なんちゃって系」SUVは、それこそ各メーカーからたくさん販売されている。
その中で、エクストレイルだけが、「タフなイメージ」を売りにしている。
ラダーフレームさえ持たないモノコックFF車に「タフ」なイメージ付けをするメーカーの「ウソ」が許せない。
ほかのSUVが飽くまでシティユースメインの洗練されたイメージであるのに対し、エクストレイルだけは「なんちゃってクロカン」として売っているのだ。

私の価値観では、「もっともカッコ悪い車」になってしまう。

けれども、今でも最も売れているSUVはエクストレイル。
現行モデルは、エクステリアからその「なんちゃってクロカン」ぽさが抜けているものの、一旦定着してしまったエクストレイルへのイメージは払拭されない。


【XV vs CX-5 vs ヴェゼルで比較検討!】

<XV>
気に入った点
 ・安心できる4WDシステム
 ・アイサイト

ダメだった点
 ・CVTの「もわー」っとした加速フィール。
  (ヴェゼルに試乗した後にもう一度XVに試乗すると、CVTの加速フィールが耐えられないレベルに感じられた)
 ・高さがなくて小さいラゲッジスペース
 ・いまいちSUVらしさにかけた外観。どうしても残るワゴン(商用車)っぽさ。

<CX-5>
気に入った点
 ・圧倒的にパワフルで低燃費なディーゼルエンジン
 ・広いラゲッジ
 ・BOSEサウンドシステム

ダメだった点
 ・アンダーステアの強さとフロントヘビーな感覚
   (重たいプラドの方が素直に曲がって、格段にコーナリングが気持ちいい)
 ・コーナリングの際のボディの沈み込み
   (プラドよりはかなりましだが、ヴェゼル試乗後には耐えられないレベルに感じられた)
 ・ヴェゼルに比べるとあまりに味気ない内装

<ヴェゼル>
気に入った点
 ・とにかく、スポーツモードの走行がエンジン音含めて楽しいこと
 ・内装の雰囲気がパーソナルで落ち着いていること
 ・ラゲッジスペースが十分広く、後部座席もしっかりしていたこと
 ・LEDライトやDCTなど、メカ・装備がどれも最新の車であることを主張していること

ダメだった点
 ・4000ccから1500ccへと一気にダウンサイジングすることへの不安
   (CX-5はプラドより圧倒的に燃費良く、なおかつ大きさやパワーを犠牲にしないで済む夢のパッケージ)
 ・ホンダの4WDシステムはやはり信用できないこと


【最終選択】
まず最初に、CVTへの違和感からXVが候補から落ちた。せっかくの低重心、ボクサーエンジン、本格的4WDシステムが、変速機のために完全にスポイルされて、運転する楽しさが感じられなかった。

そして、ランドクルーザープラドと比べて我慢させられる点の少ない「CX-5」が最有力候補になった。

心の中でCX-5に決めていたものの、最後にもう一度、ヴェゼルに試乗した。
走りの楽しさが忘れられず、もう一度乗ってみたかったからだ。

すると、あることに気がついてしまった。

たしかにCX-5はプラドに近いユーティリティで低燃費を実現した夢のパッケージかもしれない。

しかし、エンジン縦置きFRベースのプラドにくらべて、重量級FF車のネガが強くて走りが楽しくない。

対するヴェゼルは、CX-5より非力ではあるが、プラドに比べて圧倒的に走りが楽しい。CX-5とは別次元と言える楽しさだ。


【結論】
候補車の中ではCX-5が一番「パワフル」で、プラドに比べて我慢するポイントが少ない。

しかし冷静になって考えると、馬力、悪路走破性、荷物の積載力、乗り心地、コーナリングの素直さ、内装の高級感など、「燃費」以外のすべてがプラドに対して見劣りしている。
さらに、全幅が3cm違うだけなので、買い替えの目的だった「ダウンサイジング」にもならない。

一方のヴェゼルは、プラドとは全くコンセプトの方向性が違う。
エンジンは高回転型かつハンドリングがシャープ、ボディは小さくて軽く、コーナリングはFF車とは思えぬ素直さで、「走る楽しさ」が徹底的に追求されている。
さらに、内装は先進的でクラスレス、装備は最新システムを惜しげもなく投入。


「CX-5」は「SUVとして完成度が高い」が故に、いざ買おうとすると、かえって「ランドクルーザープラド」に対する「弱点」ばかりが浮かび上がってきてしまう。(プラドに対して優位なのは「燃費」だけ)

ヴェゼルは、そもそも「いままでのSUVの概念」の中で車を完成させようとしていない。
そのため、乗り心地や悪路走破性といった「ランドクルーザープラド」に対する「弱点」を躊躇無く忘れることができた。
それは、プラドが「悪路走破性」の為に犠牲にしている「軽快感」をバーターで手に入れることができるからだ。


思い切ってヴェゼルに最終決定!



4WD X-Lパッケージを純正ナビ付で契約。

さて、最新のホンダ4WDは雪道で役に立つのか?

多少の不安を残しつつも、納車が楽しみです。

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