サムソナイトの新しいスーツケースで、山口県へ久々に戻る2泊3日の旅。
羽田から。
山口宇部空港へ。
レンタカーがホンダのフィットと気付いたのはだいぶ後。ずっと、トヨタのヴィッツだと思って乗ってました。
思いっきり「H」マークなんだけど・・・。何とも無個性。
CVTのフィール悪く、ブレーキかけると停車寸前にガクンという不快な振動。
ステアリング重く、加速もモワーっとした感じ。
10年前の実家のデミオの方が数倍出来がいい。
同じ排気量だけど、20年前に乗っていたCR-Xとも大違い。
こんな車がエントリーカーじゃあ、運転の楽しさなんて感じることは無理。
阿知須の道の駅。道路だけが立派で、車が走っていないのは相変わらず。
菩提寺の防府市台道にある諧光寺。
このたびの最大の目的、祖父の墓参。
住職から、先祖の話を聞けて、非常に楽しかった。
曾祖父は、このあたりの地主で、小作がまだ汗をたらして働く日中から、料理屋に下駄を鳴らしてやってきて、愉快そうに仲間と酒をあおっていたそうだ。
なんか、納得。
その曾祖父と、祖父が眠る墓地からの眺め。僕の中での、山口県を象徴する風景。関東地方とは、趣がだいぶ異なる。空気が、違う。
その墓地から長沢池を挟んで反対側、車で5分で鋳銭司村の村田蔵六(大村益次郎)墓地。維新の十傑でありながら、訪れる者のない寂しさ。
戦後は、「長州藩=体制を覆したクーデター軍=旧帝国陸軍の母体」というGHQの誤った歴史解釈が浸透し、故意に忘れ去られようとしている。
靖国神社に凛と佇む銅像は、まさに大村益次郎だというのに…
三田尻港は、志に燃える長州藩士が大阪に、そして江戸にと旅立っていった歴史的な港。にもかかわらず、観光施設は何もなく、寂れ切っている。
防府天満宮に辿り着くのも一苦労。
駐車場表示など、とにかく観光客に不親切。
自分が山口県の観光課に勤務したら、客を3倍増やせるような気がした。
種田山頭火は、山口県防府市に生まれ、早稲田大学の文学部に通ったという点で、とても親近感がある。
「分け入っても分け入っても青い山」
山口市の瑠璃光寺へ。
時代は幕末から一気に、室町時代へ。
大内氏は、毛利氏に滅ぼされ、その毛利氏は関ヶ原に敗れて周防・長門2国に減封された。
長州藩の藩庁門。
旧山口県庁舎。
国道2号で、丸山ダムへ。
そして、母校のある宇部市の全日空ホテルへ。
部屋からの眺望。
とても、寂しい街並み。
夜は、旧交を温める。
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