車いすダンス                      ~不器用で根暗…でも負けないもん~

自分が《嫌だな…》《苦手だな…》って
思っている事が、実は自分を変えてくれる
《なにか》なのかもしれない…。

● 闘う家族 ~バカ娘~

2009-10-05 | ☆ ココロの天気 雨
私と遠くから来た親族は 家族控室に泊る事にした

私はお金と携帯以外 何も持ってきていない事に気付いた

洗顔・タオル・歯磨き等は コンビニで購入する事にした
夜なので 従兄と二人で行く事にした
この従兄は従兄達の中で一番年上で 背が凄く高い
子供の頃 物凄い大きなお兄ちゃんっと思っていたが 一緒に歩く私は

「あれ? ○○君 もっと大きくなかった?
 天井に打つかってたよね?」
「ぶつかる訳ないだろ! でも 陽子がこんなに小さい頃だったからな~」
っと 手を自分の腰のあたりまで下ろした

そっか・・・ 確かに小さな頃だったからなぁ・・・。
私も大きくなったんだな・・・ 時間が過ぎるのは 早いな・・・。


コンビニから帰ると 眠っている人もいた 

あッ! 眠剤忘れた! まぁ~薬が無くても眠れるだろう

っと思っていたが 眠気が全くこない とりあえず動き回った
じっとしていると 不安になるし・・・ こんな時 眠れたら少しは落ち着くのに

看護師さんやドクターが入っていくと 
心臓が止まりそうになる
こんなにココロ細い事はない・・・。

このまま病院に居たいけど みつは既に広島の家を出て 成田へ向かっている
私は 飛行機で成田へ行く事に決め 今からチケットが取れるか調べ
まだ座席があるのを確認した


朝にあり 母達が病院に着き 朝食を摂る事にした。

父と話合い タクシーで熊本交通センターに行き 高速バスで福岡空港へ
福岡空港から成田への直行便が飛んでいるので チケットを取り


帰る前に「婆ちゃんに会いたい・・・」
母と祖母の元へ
「婆ちゃん 陽子 行ってくるね 婆ちゃんが頑張ってるから
 陽子も頑張ってくるね だけん 絶対にまっとってよ!」


部屋をで 椅子に座りこんだ・・・
本当に私はこれで良いのか 祖母が苦しい思いをしながら 闘ってるのに
私は 笑って踊れるのか? 
私にとって ダンスは言葉・気持ち 
今の気持ちは 不安・不安・不安・・・。

ココロで自問自答していると 心臓がバクバク 息が出来ない 
発作を起こしてしまった
首を掻き毟る 過呼吸 悲鳴 号泣 全身の硬直
親族も看護師も心配し 私は別室に運ばれた(意識が無い為 後から聞きました)

意識を取り戻した私は 母に泣きながら
「踊るっわけにゃあじゃん! 
 婆ちゃんが苦しかおもいばしとってから 笑いながら踊るっわけにゃあよ!
 私が行かんてちゃ 競技は始まっと! 私がおらんちゃええんだけん!
 踊るっわけにゃ!!!」

母は
「婆ちゃんは 陽子が踊るのを本当によろこんどらすとよ!」

婆ちゃん・・・

「ごめんね・・・ 本当にごめん ほんとバカ娘だよね・・・
 ほんなこつはらんたつ位 バカ娘よね 本当にごめんね・・・」


そして 私は両親に見送られ タクシーに乗り込んだ
涙が止まらない バカ娘だし 本当に最低だ・・・。」