ボンボンを買いに・・・

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今も昔も、変わらぬ離婚のこのカタチ。「クレイマー・クレイマー」

2018-10-07 12:33:57 | 日記

この間、思い立ってこの映画を見ていたよ。

ダスティン・ホフマンもメリル・ストリープも若いよねぇ。

無理もない、もう40年も前の映画なのだ。

 

 

 

 

前にも見たことがあるけど、やっぱり泣いちゃったな。

公開当時、私はまだ小学生だったけれど、

しかし、今や子を持つ親になって、親の視点でも見てしまう。

 

🌟🌟🌟

 

両親の離婚に胸を痛める坊や。

7歳という設定だけれど、もっと幼く見えるなぁ。

5,6歳・・・・わが息子がそのくらいだった頃を思い出す。

あの頃は一番可愛かったんじゃあるまいか。

そして、子どもの涙には、無条件で心を乱される。

こっちまで泣いてしまう。

 

🌟🌟🌟

 

お父さんもお母さんも、同じくらい君のことが好き。

君も、お父さんとお母さんを同じくらい好き。

今までも、そして、これからも・・・・

だけど、お父さんとお母さんは、どうして好き同士ではいられないの???

 

🌟🌟🌟

 

これは、公開当時から40年経った今も不変のテーマでしょう。

だからかなぁ。そんなに昔の映画って感じはしなかった。

 

🌟🌟🌟

 

今ね、私はyoutubeで、「テレフォン人生相談」というのを聞いている。

youtubeで聞き始めたのは最近だけど、

このラジオ番組の存在は前から知っていた。

月曜日から金曜日まで、15分程度、午前中にニッポン放送がやっていて、

前はradikoで聞いていたんだよ。

 

テレフォン人生相談

 http://www.1242.com/jinseisoudan/

 

 

私がいつもこの番組を聞いているもんで、息子にもあきれられている。

私にとっては面白くて、ついつい聞いてしまうんだが、

息子は人の悩みを聞いていると暗くなるからイヤだという。

まぁ、そこんとこは好みが分かれるだね。

 

🌟🌟🌟

 

おっと、話がそれそうになってしまったけど、

要は、日ごろから人様の離婚の悩みをさんざん聞いているせいで、

この映画のストーリーも、そのパターンだなぁと。

妙に納得してしまったところがあるのだ。

 

🌟🌟🌟

 

「クレイマー・クレイマー」は、妻ジョアンナ(メリル・ストリープ)が

息子の寝姿に後ろ髪引かれつつ、

涙ながらに部屋を出て行くところから始まる。

 

🌟🌟🌟

 

夫テッド(ダスティン・ホフマン)にとっては、青天の霹靂。

妻が突然家出をしてしまった。

その事実を受け入れがたく、逆上したり、戸惑ったり。

 

🌟🌟🌟

 

しかし、残された息子との生活は、待ったなしなのだ。

慣れない仕事と家事と育児の両立に、てんやわんやになる・・・・

 

🌟🌟🌟

 

そんな生活がやっと落ち着いた頃、

妻から息子を引き取りたいとの連絡を受け、夫は激高。

やがて、離婚調停が始まり、息子の養育権をめぐって争いが始まる・・・・

 

🌟🌟🌟

 

後半の調停になってからは、とにかくせつないの一言。

あまり見たくないね、という部分ではあるのだが、

私が俄然興味を引かれたのは、前半部であります。

 

🌟🌟🌟

 

妻に別れを切り出され、呆然と立ち尽くす夫。

その、ハトが豆鉄砲を食ったような間抜け面。

まさに荷物を持って出て行こうとする妻に向かって、

機嫌を直せなんていう。

そのずれてる加減がすごいのデス。

 

🌟🌟🌟

 

この期に及んで、まだ他愛ないケンカと信じ込んでいる。

男って馬鹿だね。

妻の、ただごとでなく思いつめた表情にも気づかないんだから。

 

🌟🌟🌟

 

現代の離婚劇だってそうなんだよ。

妻は、別れの理由は、これまでの積み重ねだという。

我慢に我慢を重ねてきて、耐えられなくなって、別れを切り出すけど、

夫は「突然」こうなった、という。

そして、こうなった理由はわからないのだ。

 

🌟🌟🌟

 

要は、妻が散々出してきているサインに気づかないんだよね。

信じられないけど。

妻の本気を知って、夫は初めてあわてるのよ。

そして、「話し合おう」なんて必死になるけど、

妻には、とうにその気はなくなっている。

 

🌟🌟🌟

 

「だって、この人は私の話なんて聞いてくれやしないから。

これまでだって、ずっとそうだったから。

もはや私の問題なの。あなたはそういう人だから。」

 

🌟🌟🌟

 

ね?「テレフォン人生相談」の王道パターン。

「クレイマー・クレイマー」だって、まさに、そうじゃないの!!

 

🌟🌟🌟

 

男なんて、そんなもの。

この年になって、初めて合点がいったのでした。

そう思えば、夫と昔あったあんなこと、こんなことも、

ちょっと見方が変わってくるような・・・そうでもないかな?

 

🌟🌟🌟

 

しかし、40年経った今も、あの頃の映画が見られることの幸せ。ですね。