坂口勝 Stage Site~ECHOES~ 

シンガーソングライター・パーカッション坂口勝/TAP DO!/GADOGADO/FLYING RODステージ日記

BE YOUR HERO LIVE

いよいよ!水曜日!

2014-02-24 00:36:33 | レッスン情報
こんばんは!大雪で大変な思いをしてから、普通の天気であることが、すごくありがたく感じております!

いよいよ!26日!ソロライブです!!

今日はスタジオでリハーサル!ライブさながらの元気なリハーサルとなりました!

平日ということで、会社帰りの皆さんにもやさしい19時半スタートっ!!!

皆様のお越しをガンガンロックでお待ちしております!!

写真はスタジオのロビーでギター雑誌を読むまっちんを隠し撮り!
お??ライブ用に新しいギターを買うのかぁー??!!(笑)


『Flying-Rod(坂口勝)ソロライブ・DEAR』

2014年 2月26日(水)

音楽実験室・新世界
http://shinsekai9.jp
(東京都港区西麻布1-8-4 三保ガラスB1F)

OPEN*18:30 START*19:30

3500円(1ドリンクオーダー)

出演/Flying-Rod(坂口勝/Vo.Perc 山本誠/Ba 松本則之/G 佐藤一人/Dr 千葉香織/Key)

申込・お問い合わせ

坂口勝
mab-heart-beat@mail.goo.ne.jp

新世界 http://shinsekai9.jp


MASARU♪

大冒険。

2014-02-16 14:51:44 | Diary
昨日は狭山児童館合唱団のコンサートでした。
もう、何から話していいかわからない・・・・笑

大雪の影響でチェーンをつけての徐行か予想されるから、9時入りのホールに向けて川崎から夜中の2時半に出ました・・・。いつもなら3時間見るコースのところ倍の6時間見ておりました。が、夜中にも関わらず、主要道路は大混乱。まず、246号が大渋滞、どこかで動けない車がいるようでまったく機能せず。仕方がないので迂回したら、迂回路が止まってる・・・

前の方で4トントラックが立ち往生・・・最後尾についてしまった俺のところに前のドライバーたちが寄ってきて、「この道を4トンが塞いじゃってるからバックしてみんなで避けよう」と。え!!!バックしてって・・・10台以上みんなで下がるってこと???

というわけで列になって第一回246号大バック大会開催・・・

30分後、回避に成功。

その後多摩川沿いに出ましたが10~20キロでドリフトしながら走行・・・第一回多摩川沿線ドリフト大会開催・・・

途中の坂道でやはりトラックが立ち往生・・・回避。

そしてわけあって方向を変えましたが、ここから大ピンチ!

どこだかわからない暗い町田市付近の山道でスリップして動けなくなり・・・チェーンのついたフロントタイヤも無情に空回り。何度もドライブ・バックを繰り返しても動かず、やがて・・・チェーンが音を立てて外れ・・・万事休す。

とりあえず、幸か不幸か他の車が通らないので車を置いてコンビニへ・・・

凍えそうだったので・・・でも、どうしようもなく缶コーヒー買って車に戻って、ため息。

いいや!あきらめちゃいかん!

最善を尽くさねば!まだ可能性はある!!

とりあえず、外れてタイヤに絡みついたチェーンを外さねば!!

このくらいから雨に変わり、寝そべって取ろうとするが取れず、全身びっちょり。震えが止まらない!!

すると・・・1台のタクシーが通りかかり・・・
なんと客が男3人!!ついてる!!!

ここからはドラクエ風にお楽しみください。

あきらめかけた時・・・

タラタラっタラ~♪勇者まさるは タクシー運転手のしげる(仮)・青年実業家賢者よしお(仮)・その部下細身のさとる(仮)・剛腕けんいち(仮)の4人の仲間を得た。
この中に魔法使いがいればよかったのだが・・・

指さし後方を確認しながら車を押す賢者よしお!(仮)、バックに入れてエンジンをふかす勇者まさる!長年の経験を武器に車を押す茂!(仮)、歯を食いしばり押す剛腕けんいち!(仮)、寒さに震える細身のさとる!(仮)。

ゆっくりと動きだす海賊戦まさる号。なんとか、はまっていた場所から15メートルほど移動できた。

よし!さあ!みんな再出発だ!と言いかけたが、このパーティーは狭山市のホールにはいかないようだ。しかたがないので、お礼を言い、さよならをした。彼らには彼らの「帰りたい・・・」という夢があるのだ!邪魔はできない

最後に運ちゃん茂(仮)は「チェーンついてんだから、滑らないでしょ!普通」と軽く憎まれ口を叩いて彼らを乗せて、めっちゃくちゃ滑りながら上っていった。途中で止まっていたが・・・車から剛腕けんいち(仮)が降りてきていたので、「君らなら大丈夫・・・」とささやいて自分の置かれている状況に目を向けなおした。ここからまた孤独な戦いだ。

車の位置は変わったものの、そこでもフロント右は空回り、チェーンが外れている上に絡まっているのだ・・・

とにかく広い海に出なくては。

まさるは再びコンビニに入った。

買うものなど何もない・・・ただぬくもりが欲しかったのだ・・・「セブンイレブン、いい気分!開いてて良かった!」とはこのことだったのか・・・

意を決して!アクセル全開!!!エンジンがどうこう言っていられない!

するとフロント左のチェーンが雪を噛み、動きだした!

絡んでいた右チェーンはいくつかの金具を破損しながら外れた。

羅針盤(ナビ)を見たがどっちに向かえば大海に出られるのか、坂はあるのか、まったくわからないまさに感だ・・・。

しばらく行くと・・・明るみ始めた空に照らされて、民家の前におばちゃんの姿が見えた。

タラタラッタラ―♪まさるはおばちゃん光江に出会った。

スコップ貸そうか?

おばちゃんが先に話しかけてきた・・・さっきのパーティーといい、おばちゃんといい・・・なんて人って素晴らしいのだろう。

しかし、今はスコップじゃない・・・


「このあたりで大きい通りはありますか?」「これが一番大きいね・・・」「そ、そうですか・・・」「またなんかあったら言ってスコップ貸すから」・・・どれだか自慢のスコップなのか気になるが・・・いや・・・もう通らないと思う・・・

しっかし・・・こ・・・これが大通りか・・・きついなあ・・・

同じく立ち往生していたトラックを避けてなんとかよけて、ホールへ向かう道を選択。

しばらく行くと駅が見えてきた・・・「新百合ヶ丘」

ほうほう・・・

分かるぞ・・・

なんとか府中街道に出られそうだ。

府中街道に出て、やっと見慣れた道だと思ったが、普段とはまるで景色が違っていた。

さて、府中街道をドリフトしながら走っていると、数台立ち往生している車はあったが、避けて通れた。だけど出せるスピードは10~20キロ。

ここで、ちょっとしたことだが、深刻な問題に直面した。

寒さもあり、ガタガタ震える身体を温めようと結構飲んだコーヒー。

これはトイレにいくのも大変だ・・・コンビニに入ろうにも駐車スペースは雪の山、入ったら最後出られなさそうだ・・・
とはいえ、まあまあなトイレ行きたい感。

途中、コンビニに入れようとハンドルを切ったが、タイヤが空回り・・・慌ててバックで道に戻し、あきらめた。

忘れろ!トイレに行きたいことを忘れるんだ!・・・・無理だ・・・。

それから15分後・・・

前方に早朝営業のガソリンスタンドが見えた!やった!雪かきしてある!!!

スタンドに車を入れて用を足し、再び出発!と思ったが・・・待てよ、ここには整備士がいる。

この時点でホールの予定入り時間には間に合いそうにない。午後からの本番に飛び込めれば、楽曲は頭に入っている。なんとかなる!
ここはコンサートを行うためにも、安全第一を考えてチェーンを直してからいこう。

金具が曲がり、使用不可能となったチェーンの金具を手に、技師のところに行き、相談。

「やってみましょう」と

タラタラッタラー♪まさるは技師の鉄男(仮)と出会った。

万力にパーツを挟んで、工具を使って金具を曲げていく鉄男。

おお!曲がっていく!いいぞ!鉄男!すごいぜ、鉄男!!あ!あれ・・・あれれ・・・。

説明が悪かったか・・・片方開いてしまった金具を、使用後のホチキスの芯のように両方曲げたかったのだが・・・両方開いてる・・・

逆・・・逆です・・・

「え!逆!!!」と驚いた鉄男は、ビクっと頭を上げたので上部にある機械に頭を強くぶつけた!

我慢しているが、涙目になって、頭をさすっている鉄男にとても申し訳ない気持ちになり、気づかないはずのない「ゴン!!!」という大きな音にも気づかなかった振りをした。

そして、曲がった!やった!鉄男!鉄男のおかげで直った金具を手に、車に戻りチェーンに固定して、よし!いける!と思い、外れていた左前方のチェーンをつけてみた!やった!走れる!
ここまでの戦いで直りきらない部分はあるがチェーンとして機能する!

ありがとう!!鉄男(仮)!

そして再出発。

が・・・府中街道を埼玉方面に上っていくと途中でまったく車の列が動かなくなってしまった。ドライバー達は車を離れ様子を見に行ったりするが、原因は不明だ。おそらく前の方で動けない車がいるのだろう・・・。

しかし、安易な迂回の選択は危険だ・・・。

しかし、かれこれ、鉄男に出会ってから数キロで1時間半~2時間かかっている、第二次トイレ感がやってきた・・・。このまま動かないのだろうか・・・この歳でおもらししちゃうのだろうか・・・コンサートはタオルを腰にまいて叩くのだろうか・・・

幸いにも小さな交差点の付近で止まっていたので、意を決して脇道へ!

コンビニを見つけた、かと言って、簡単には車を止められない・・・止めたら動けなくなる可能性があるから。するとコンビニの近くでこわもてのおっさんが雪かきをしていた・・・恐る恐るその近くに止めてコンビニへ、すっきり・・・。

さてこれからどうしたものか・・・

あの大通りに戻っても動かない・・・その間に第三次トイレ感がきたらやっかいだし、そもそもコンサートには間に合わなくなってしまうかもしれない・・・

おっちゃんに聞いてみるか・・・でもこわもてだ・・・でも聞いてみるか・・・

すみません・・・声をかけると

おっちゃんは深くかぶった帽子を上げ、サングラスを取った・・・

あれ!!!なんともたれ目の愛嬌のあるおっちゃんじゃないかあ!!!

なんだよ~、もう~、そういうコスプレ(コスプレじゃない・・・)やめてくれないかなあ。
声かけるかちょっと迷っちゃったじゃん!!!

タラタラッタラー♪まさるは地元人藤四郎(仮)に出会った。

これから村山方面に行って狭山に向かいたいんですけど、大通りがあんな状態で・・・いい方法ありませんかね・・・

すると、そこの手前のコンビニを右折してまっすぐいくと東村山に出られるよと。

「だけどこの大雪だから道がどうかなあ」と。

むう・・・ギャンブルだけど、おっちゃんを信じて!

すると

おお!いける!

すごいぞ!おっちゃん!ナイスだおっちゃん!!さすが地元!

こうしてまさるは藤四郎の助言をうけ無事に立ち往生の回避成功。

いける!ホールに一直線。


見えてきた、「狭山市」の文字!!!この時点で8時間運転。これなら、飛び込みでコンサートに間に合う!!!

雪は深くなっていくけれど、交通量が少ないこともあって立ち往生してしまう車やトラックもいない。自分の車はドリフトしながらだけど・・・

やった・・・ゴールは近い・・・

途中通行止めになっている道路もあり、それも回避して向かう・・・

色んな人の顔が浮かんだ。一人ではたどり着けなかった。

運転手の茂!、青年実業家よしお!、剛腕けんいち!、震えるさとる!、スコップの光江!、たんこぶの鉄男!、コスプレの藤四郎!


茂はスリップしていないだろうか・・・

よしおは無事に帰れただろうか・・・

けんいちは誰かの車を押しているのだろうか・・・

さとるはちゃんと食べているのだろうか・・・

光江はまた俺が通るのを待っているのだろうか・・・

鉄男のたんこぶは大丈夫だろうか・・・

藤四郎のサングラスはレイバンだろうか・・・

人間捨てたもんじゃない・・・そんな思いの中、ついにホールに到着した。


ついた時、衝撃の事実が・・・

コンサート中止・・・

なんと音響スタッフが辿りつけないらしい・・・


では・・・
なんのために、茂たちは寒い中俺の車を押し
なんのために、光江はたたずみ
なんのために、鉄男はたんこぶをつくり
なんのために、藤四郎は外したくないサングラスを外したのか

そして、地元の子供たちはリハーサル室で歌ってる・・・なんのために・・・

やるしかねーだろ!

まだ歌おうとしている子供たち、生音でもいいじゃないか!

楽器を下して子供たちに会いにいった・・・

「あー!まさるさんだー!」

「来たぞー!8時間かけて(笑)」

「えーーー!」


着替えを済ませて待っている。そんなの見たら「じゃあ!コンサート頑張って!」としか言えなかった。

そして少し時間を押してコンサートはスタート。

生ピアノと、たまたま持ち込んでいたモニタースピーカーから出るシンセと、ドラム。決していい環境ではなかったけど・・・


悪天候の中で来てくれた方、悪天候でガランとした客席に向かっても熱唱する子供たち。

良かった・・・本当に・・・どんな状況でもやれて。

終了後、楽しかったと喜んでいる子供たちの笑顔を、茂、よしお、けんいち、さとる、光江、鉄男、藤四郎(すべて仮)にみせてあげたかった・・・が、自分の行動がこんな風につながっていることなど知る由もないだろう・・・

帰り道・・・チェーンの足りないパーツをパーカッションのフックで補って出発。

帰りも8時間・・・

タラタラッタラ―♪この日最後にまさるは立ち往生している車の整理に息を切らしている、地元じゃないのに清瀬から助っ人で来ていた警察官とおる(仮)と出会った。ありがとうとおる。きっと何かにつながっている。

MASARU♪