ただいまー。
ふぅー
やっと旅から帰ってこられました。
気がつかないうちに梅も見ごろだったんですね。
全国の種麹屋さんを巡っていたのです。
あ、もちろん、妄想、
バーチャル旅行です。
各店の気合の入ったHPを見るうちに
旅へ出た気につい、なりました。
たねこうじ、って御存知でした?
知っていた?
さすがですね。
清酒つくりのときに
蒸米に振り掛けてる
フワフワした、黄色のあれ、
あれがそうだったんですね。
厳密に言えばあれはコウジカビの胞子で、
たねこうじっていうのは
あの篩の中に入ってる、
コウジカビびっしりの麹のことらしいですね。
作るのが大変なんですってね。
胞子を培養して作った麹の中でも
酵素力が高いものが
次世代の種麹に決定され、
それがさらに大量の蒸米に散布されて温度管理をしながら発酵すること、五日。
で、ようやく種麹の完成。
気の抜けない作業ですねー。
こうして作られた種麹はいわばエリートなわけで、
このような安定した品質を供給できることが種麹屋の種麹屋たる所以だそうで、
醸造家が種麹を購入するのもそこに理由があるのだそうですね。
「このような微生物の種(スターター)だけを専門に製造販売する商いは世界中どこをみても日本の種麹屋だけなのはすごいこと」と
かの小泉武夫センセイも書いていらっしゃいます、はい
でも全国で数軒しかないんですって。
地道に誠実に仕事に取り組む職人さんたちのおかげで
日本が誇らしく思える
今日このごろなのでした
お付き合いくださいまして、
ありがとうございました。