高速ETC割引7月16日1000円が終了。熊本ICまでの高速料金3750円の負担となる。所用で熊本に行く必要があり往復7500円の負担を覚悟する。
ところが職場の同僚から「ETC割引、深夜、土日休日割引半額があるよ」と教えられ、半額で高速道を利用でき同僚に感謝です。
所用は夕方なので登山を計画する。コースは大船山、長者原登山口・雨ヶ池コースを計画する。8年前に登っているが、そのときの登山道状況は微かに覚えている程度である。
早朝、レットさんがいち早く登山を関知し後を付いてまわる中、おにぎり弁当を作り早朝3時20分出発。車を快適に走らせ、宮原SAで熱いお茶とおにぎりで朝食。
早朝ドライブ、渋滞もなく快適に車を走らせ、長者原駐車場7時20分着。駐車場には沢山の車。車中泊が多いようだ。車を駐車した隣のお年寄りご夫婦が、美味しそうな味噌汁の朝食を食べておられた。「おはようございます」と挨拶をし、いろいろ話をしながら登山準備。
ご夫婦は、毎年夏になるとこの地で車中泊するのが定番で今が3日目と伺った。「車の設備はご主人の手作りですか」「大工さんいお願いしました、
換気扇が天井についているのです」「いいですね」「はい主人は広い車がほしいと言いますが、私は狭い車が良いと思っています」と簡易キャンピングカーの話やレットさんの話をしながら登山準備完了、「じゃ登って来ます」「お気をつけて、車を守っていますよ」「ありがとうございます」7時53分登山開始。外気温20度、ひんやりとした風が気持ちいい。
駐車場から交差点横断歩道を渡り、三俣山・指山を正面に見ながら歩く。さしかぶい(久しぶり)のハード登山に緊張しながら、長者原ヘルスセンター横の白水川木橋を渡り、木階段を上りタデ原湿原の平坦木道を歩くと、B地点分岐に着く。右に進路を取れば研究路経由で指山登山口に至る。
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途中、登山者カウンターが設置してある。ここから平坦な登山道を暫く歩くとを森の中に入り登山届箱設置箇所に着く。ここでレットさんのリードをずすと元気に走り回る。 登山届に記録簿がなく記載ができなかった。登山届出箱から平坦な作業道を歩くと外来植物の種子除去マットが設置してあるので、靴底とレットさんの足裏をこすってやる。ここで作業道に別れを告げ本格的な登山道歩きになる。
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こここから登山道は徐々に急坂登山道に変化する。登山道は8年前とは大違いで整備され、道標とマップが各ポイントに設置され快適に登れる。 登山道は木根、岩場、ガレ場、岩ゴロゴロ、木段、木階段と様々で楽しい。登りに苦労しそうな箇所は、木階段になっており快適に登れた。途中休憩所も設置してある。
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急坂を歩くと視界が開け土石流沢に着く。4年前、三俣山、雨ヶ池コースで下山したとき荒れた沢を歩いたことを思い出す。今は整備されて歩きやすい。土石流注意の看板を見ながら沢を渡る。三俣山の土石流痕跡が痛ましい。
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土石流沢から急坂が続き崩壊地に着く。崩壊地を注意しながら歩き、短い急坂をひと登りすると平坦登山道になり快適に歩ける。レットさんもひょいひょいと軽快に歩いている。
平坦登山道からやや急坂ガレ場、岩場登山道を登ると平坦登山道になり、木道が見えてくる。木道は緩やかに下っており、暫く歩くと平坦木道になり雨ヶ池に着く。ここでお茶タイム。レットさんとおやつを食べる。
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雨ヶ池からや急坂岩場を短く登ると、平坦、緩やかな登山道が続き、急坂岩場を下ると緩やかな下りになる。8年前、泥濘で苦しんだところには石が並べられ、木階段も設置され快適に歩ける。
登山道は、普通土、岩場、ガレ場、ゴロゴロ岩、木階段、木段、石畳と多様である。雨の日やしもどけ時、泥濘そうな箇所が数箇所ある。
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緩やかな登山道を下ると視界が開け、正面に平治岳、大船山がでーんと構えている。その裾野に坊ガツルの湿原が広がり色とりどりのテントが見える。緩やかな作業道を下るとC地点(大船林道分岐点)に着く。ここから見える大船山は遠い。
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C地点から大船林道を歩き、D地点で大船林道に別れを告げ、坊ガツルキャンプ場に着く。ここの休憩小屋でしばし休憩。この小屋は新しく宿泊もできそうだ。
レットさんと補給食で体力を回復し、「レット頑張って大船山に登るぞ」「won!!」とここまでは元気が良い。休憩小屋から直ぐにE地点(平治岳分岐)に着く。「4年前、ここから平治岳に登ったよねwon!」「そうだったね」とレットさんが宣う。
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E地点(平治岳分岐)から薄暗い森の中に入る。短く緩やかな登山道を登ると、ガレ場、岩場、ゴロゴロ岩の急坂登山道になる。途中、短い平坦、緩やか、歩きやすい登山道もあるが、大部分は急坂登山道である。
ガレ場、岩場、ゴロゴロ岩歩きは歩きにくく疲れる。レットさんの苦手な下りが心配だ。
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汗を流しながら喘ぎ喘ぎ登ると、登山道に煉瓦色の火山礫が出没し、火山礫が増えると段原に着く。段原までの登山道はほぼ全線急坂である。途中、佐賀県の登山者と「急坂が長い」と愚痴りながら登る。段原で涼しい風に当たりながら体を冷やす。
レットさんがうまそうに水を飲んでいる。 今回は、ポットに氷、水を入れ持参したおかげで、美味しい冷たい水を味わえた。正面を見ると大船山が「早く登ってこい」と待ちかまえている。
急坂登山道を見ると「ふー」とため息がでる。「さあ頑張って登るか」「won」と少し元気のない返事。
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段原からしばらくは平坦登山道が続く、大岩に出会いレットさんを岩に放り上げ登る。またまた岩場、ガレ場、岩ゴロゴロ急坂登山道が続く。
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途中、数箇所で、レットさんを放り上げ「ふーふー山頂はまだか」と言いながら登ると、山頂道標が見え、最後の岩場を登ると山頂に着いた。「万歳」「won」と思わず叫んでしまった。レットさんを撮影し昼食、レットさんも昼食だ。空は曇り空。
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山頂でのんびり昼食を食べていると、俄にガスがかかり下界が見えなくなる。風景写真を撮影してない。辛うじて御池は、撮影できたが、曇り空で新緑の鮮やかな色にはほど遠い。残念。1時間ほど山頂で晴れるのを待ったが晴れないので下山を開始する。
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下山途中、一瞬ガスが晴れたので下界を撮影。「良く歩いたものだ」と自分とレットさんを褒める。遠くに北大船山が見える、8年前は、平気で北大船山に登ったのだが、今は、そんな元気はない。レットさんもお疲れのようでだんだん歩きが遅くなり、疲れが目に見えてわかる。
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可愛そうなので段原から背負って下ることにする。レットさんザックの荷物を予備のザックに詰め、レットさんザックにレットさんを詰め、予備ザックを背負子にセットして背負う。
「重い」ズッシリと肩に食い込む。「減量せんといかんな、重い」と言うけど、レットさんの返事はない、いつもことだが寝ているらしい。「坊ガツルは、まだか、重いぞレット」「Z~Z~」「・・・・」と慎重にゆっくり下り、やっと坊ガツルに着いた。
坊ガツルで背負子をおろし、レットさんをおろし、炊飯棟の水道水を飲む。「うまい」、冷たくてこんな美味しい水があるのだろうかとビックリした。 坊ガツルで背負子をおろし、レットさんをおろし、炊飯棟の水道水を飲む。「うまい」、冷たくてこんな美味しい水があるのだろうかとビックリした。
ペットボトル2本に詰めていると「美味しいでしょう」と男性キャンパー「ほんとに美味しいですね」と答えると「可愛い犬ですね」「ありがとうございます、
岩場やガレ場の下りが苦手で背負って下りました」「犬は下りが苦手なのです。ある本に人間が4つ足で階段を下る時と同じ恐怖であると書いてありました」と教えられなるほどと納得する。彼は柴犬を飼っている。暫く犬談義をし情報のお礼を言い下山を開始する。
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ここからレットさんは歩いてもらう。元気に歩いている。ザックが軽くなり快適に歩ける、途中、坊ガツルを目指す登山者に何人も出会う、展望台から見ると沢山のテントが張られている。
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途中、雨が振り出す。あわてて傘を出すが、小雨だったので樹木の葉っぱが傘代わりになり濡れる心配はなかった。幸いなことにタデ原湿原では雨が止んでいた。
駐車場に着き「今、帰りました」「お帰りなさい、お疲れ様でした」「ありがとうございます」といろいろ話しながら片付けをする。
疲れた体に「お帰りなさい、お疲れ様」と言われると何故かほっとし疲れがとれる。
レットさんが糞をしたとき、紙で拾い処分しようとしたとき
「おれが処分してやるから」「いえ私がしますので大丈夫です」
「いいからいいから俺がしてやる」「ありがとうございます、よろしくお願いします」
ほんとに親切なおじいちゃん、お年寄りご夫婦と兄弟で車中泊キャンプに来ておられるとのことでした。
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今、レットさんは、冷房のきいた部屋でひっくり返り寝ています。我が犬ながら可愛い。(^_^)v 楽山時間9時間35分に疲れた登山でしたが、いろん人に出会え、楽しい登山と同時に8年前と違う自分の体力(年齢)を認識てきた登山でした。
御池の美しい紅葉に目くるくるくるのレットさん。
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レットさんは、高齢にかかわらず、元気に登っていますが
若い頃と違い、上りはOK、下りは背負子で
背負ってのパターンが多くなりました。
でも、可愛いので・・・・・・・笑い
いつまでも一緒に登りたいと考えています。
どこかで会えることを楽しみしています。