北九州市は4日、安全や環境に配慮し運航する船に優遇措置を与える世界的な取り組み「グリーンアウォード・プログラム」に日本で初めて参加した、と発表した。同プログラムを運営するNPO「グリーンアウォード財団」(オランダ)の認証を受けた船が同市内の港に入った際、入港料を10%減免する。
市によるとこのプログラムは、1990年初頭にオランダの港で起きた原油流出事故を機に、海洋環境の保護などを目指し94年に始まった。同財団が省エネなどに取り組む船会社の船舶を検査し、基準を満たせば「認証船」の証書を授与。プログラム参加港に入港すれば、入港料減免のほか港によっては施設使用料減額を受けられる。これまで11カ国38港が参加。244隻が認証を受け、日本の会社所有の船は13隻あるという。
この日、同市役所であった記念式典で北橋健治市長は「環境に優しい海運の促進につながる。日本、またはアジアの港の参加が増えることも期待したい」と話した。
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西日本新聞社