今年から始めたトランセクト調査の結果を報告します。
このデータは実際には大学等にある専門分析サーバに入力する予定ですが、まだ準備ができていないので、超簡易的に自分で素人集計してみました。
調査期間:4月-11月
調査回数:38回(1-2回/週)
調査方法:トランセクト法(コースを決め自分から5m四方で観察されたチョウの数を記録)
調査ルート:約2km
①住宅街→②公園(大)周囲→③公園(大)内部→④遊歩道(林)
→⑤遊歩道(草地)→⑥公園(小)→⑦畑周囲→⑧緑地帯
基本は在宅勤務日の昼休みに自宅の周りをぐるっと歩くイメージです。酷暑の日は昼にチョウは飛ばないので、土日の朝方に調査したりもしました。
最初に調査で見られたチョウの種別合計のランキングを紹介します。1日平均何頭見られたか、という数値です。
1位はダントツのヤマトシジミ、この種だけ2ケタです。下に月別や場所別を示しますが、月別の6月を除くすべてのケースで1位です。さすがです。第2位はモンシロチョウ、第3位はモンキチョウでした。1日平均1頭以上みられたのは他に、イチモンジセセリとツマグロヒョウモンでした。逆にあまり会えなかった側ではヒメウラナミジャノメやルリシジミ、ウラギンシジミはこのルートではなかなかレアな部類です。また、調査日以外の散歩で同ルート上でコミスジやミドリヒョウモンに会えているので、これまたあまり住宅街にいない種なので、貴重な記録です。なお、表中青字は自宅庭で見られた種です。コミスジを見たときは目がまん丸になりました。。。スマホ撮影ですが、出会えたチョウから主なものを下に示します。
コミスジ 2022.7.19 住宅街
ヤマトシジミ 2022.8.6 遊歩道(草地)交尾を写せたのは初めてかも。。
アカボシゴマダラ 2022.9.17 公園(大)内部
ミドリヒョウモン 2022.9.25(妻撮影)住宅街
ムラサキツバメとムラサキシジミ 2022.10.1 公園(大)内部
次の表は、月別に集計したものです。
全体では9月にチョウの数が最大になること、8月以降イチモンジセセリが増え、10月以降ウラナミシジミが増えていることが分かります。あと特徴的なのは6月にモンシロチョウが多く発生していますね。来年も同じ傾向になるか今から楽しみです。こうやってみると普通種であっても会いづらい月があることが分かります。一日単位(調査日単位)でみると、なおさらで、歩いていて、ヤマトシジミですらわんさかいるポイントが調査日毎に変わったりするので、レアな種を狙ってポイントに行ってもちょっとしたすれ違いで空振りしちゃうことがままあるのも納得ですね。
最後の表は、場所別に集計したものです。
チョウが多かったのが、遊歩道(草地)と緑地帯でした。場所別に見たときに特徴的なのは、畑の周りにモンシロチョウが多いという点と、林でウラナミシジミやルリシジミが見られた点でしょうか。萩の木(?)があってその花に複数種のシジミが集まっていました。
昨年までは、住宅街でダイミョウセセリ、公園でサトキマダラヒカゲにも会えていたので、今年は会えなくて残念でした。
トランセクト調査は、5~10年くらい続けて初めて本格的な考察ができる類のものと思っています。来年以降も在宅勤務ができることを祈っていますが、どうなるかなー。。。
関連ブログ:庭の蝶びっくりベスト10
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