ヒトリシズカ特論 その2

日本の四季の移り変わりなどを、身近な場所に行って、その場での観察などによって、ご紹介しています。

長野県安曇野市豊科にある犀川白鳥湖にはマガンが1羽、滞在しています

2020-01-14 00:00:05 | 旅行
 長野県安曇野市豊科を流れている犀川の流域にある犀川白鳥湖に滞在しているコハクチョウを見に行った時に、その群れの中にマガンが1羽、混じっていることに気が付きました。
 
 犀川白鳥湖は、豊科地域を流れている犀川(さいかわ)の途中にある人造湖です。水力発電用の取水ダムとしてに誕生した人造湖だそうです。
 
 その人工のダム湖に、コハクチョウが越冬のため滞在しています。そのコハクチョウの群れの中に、マガンという埼玉県などではほとんど観察できない野鳥がいました。
 
 
 このマガンは、カモ目カモ科マガン属で、身体の大きさは平均で72セントメートルとやや大き目の水鳥です。
 
 この黄色いくちばしなどが特徴のマガンは「コハクチョウの先発隊と一緒に、ここにやって来て、そのまま居続けている」と、地元の野鳥観察愛好家の方に教えていただきました。
 
 見た感じでは、自分はコハクチョウの一員という態度で、コハクチョウたちの中にいます。
 
 マガンは関東地方から東北地方、あるいは日本海側の池や川で観察できる水鳥です。さいたま市の池などに、マガンが迷い込むと、かなり話題になるほどです。マガンは警戒心が強く、あまり近づいて観察できないようです。
 
 マガンは、宮城県登米市と栗原市にまたがるラムサール条約湿地の伊豆沼などが観察地としては有名です。
 マガンは、伊豆沼には数万羽がやって来て、早朝にいっせいに飛び上がります(聞いた話です)。
 
 何年も見たことがないマガンを十分観察しました。マガンはオナガガモなどのカモたちとはあまり一緒にいませんでした。
 
 閑話休題。安曇野市豊科の犀川の流域から豊科の市街地に戻ると、「新田市神社」のお祭りの現場近くを通りました。
 後で、Webサイトで調べてみると、安曇野市には「新田神社」があります。真ん中の「市」は何かの謂れで挟んだようです。
 
 宿泊したホテルの方によると「1月の11日から13日の3日間に安曇野市や松本市などでは地元のお祭りがいくつか開催されている」と伺いました。
 
 実際に、安曇野市の田んぼでは、どんと祭のような木などを燃やすお祭りがあり、飾り餅を焼いていました。
 
(追記1)マガンは日本では狩猟の対象だったために、生息数が大幅に激減したために、1971年に国の天然記念物に指定されています。悲しい事実です。

(追記2)今回、安曇野市市街地で見かけた神社の行事は、この辺りでは「三九郎と呼ばれていて、正月飾りやダルマ、書初めなどを焼いて無病息災を願う伝統行事だそうです。
 全国的にも似たような行事がありますが、「三九郎」と呼ぶのは、長野県の中信地方だけのようです。
 

最新の画像もっと見る

18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ソングバード様 (ヒトリシズカ)
2020-01-14 20:53:16
ソングバード様

コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。

長野県安曇野市豊科を流れている犀川流域にある犀川白鳥湖で、偶然マガンを見つけられて、幸運でした。

今年1月はさいたま市の秋ヶ瀬公園が台風19号の被害によって立ち入り禁止のままなので、その代わりに群馬県T市の多々良沼に一度行く予定でしたが、野暮用でつぶれました。

いろいろな水鳥が観察できると伺っています。

返信する
Unknown (ソングバード)
2020-01-14 17:48:22
こんばんは。
コハクチョウの中にマガンが混じってるんですね。
今シーズン、手賀沼でマガンが長居して賑わってるようですが、埼玉県にもやってきてほしいものです。
時々、隣県のT沼にやって来ることもあり、今年も首を長くして待ってるのですが・・・・(笑)
返信する
たか様 (ヒトリシズカ)
2020-01-14 17:22:58
たか様

コメントをいつもお寄せいただき、ありがとうございます。

長野県安曇野市豊科を流れている犀川の流域にある犀川白鳥湖で、偶然マガンを見つけられて、幸運でした。

このマガンは、コハクチョウの近くにいて、カモたちからは少し離れていました。このため、野鳥の知識がいくらかあれば、見つけやすい状況でした。

群馬県では、たぶん館林市の大きな池には、マガンは数羽は立ち寄るようです。
返信する
こんにちわ・ヒトリシズカさん (たか)
2020-01-14 16:35:26
私がただ、コハクチョウを目当てに行っただけでしたらマガンを知らない私は鴨がいると思って終わってしまったかもしれませんね。
コハクチョウの中では小さく見えるマガンも体長75㎝となると単独で見ればかなり大きな水鳥と言う事ですよね。
警戒心が強くあまり近づけないと記されておりましたが、そんな事を感じさせず上手く撮れていると思います 

色々と勉強させて頂きました。
実際に見てみたいものです。
返信する
池 千之助さま (ヒトリシズカ)
2020-01-14 13:11:30
池 千之助さま

コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。

長野県安曇野市豊科を流れている犀川の流域にある犀川白鳥湖で、偶然マガンを見つけられて、幸運でした。

野鳥観察愛好家の性分で、いくらか珍しい野鳥をつい探してしまいます。

今回も、多数のカモの中に、トモエガモやミコアイサなどがいないかを探しました。悲しい性分ですね。

返信する
マガン (池 千之助)
2020-01-14 12:46:43
ヒトリシズカさん、こんにちは!

安曇野市豊科の犀川に、
この季節に白鳥が沢山飛来しているのは、
ローカル・ニュースなどで観ていましたが、
たった1羽のマガンと云う鳥を見つけるのは、
ヒトリシズカさんの観察力は凄いと思います。

ある程度、鳥に興味を持ち、知識がないと、
これだけ白鳥が多くいる中での発見は、
無に等しいと思います。

さすがです……!

返信する
akiraさま (ヒトリシズカ)
2020-01-14 12:07:56
akiraさま

コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。

長野県安曇野市豊科を流れている犀川の流域にある犀川白鳥湖で、偶然マガンを見つけられて、幸運でした。

この1羽のマガンのオスは、日本に来る途中でタカやワシなどに襲われて、必死に逃げて仲間とはぐれたなどの異常事態に遭遇したために、1羽になったのではないかと想像しています。
返信する
虞美人草さま (ヒトリシズカ)
2020-01-14 12:04:59
虞美人草さま

コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。

長野県安曇野市豊科を流れている犀川の流域にある犀川白鳥湖で、偶然マガンを見つけられて、幸運でした。

このマガンは、北側から数1000キロメートル飛んで来る内に仲間にはぐれたものと思います。

やはり日本までの遠征は大変なことなのでしょう・・
返信する
まがん (akira)
2020-01-14 11:51:35
犀川白鳥湖、野鳥が沢山飛来し見ごたえのある湖ですね
この様な沢山の水鳥を一度に見られ様な所は一度も行った事がありません
貴重なマガン拝見させて貰い良い勉強になりました!
一羽だけ何故飛んで来たのですかね!
返信する
マガン (虞美人草)
2020-01-14 10:15:17
コハクチョウの群れの中にいる1羽のマガンは、寂しくないのでしょうか。
仲間からはぐれて、ここで春まで1羽で過ごすのですね。
春になって北に向かい、仲間と合流できるといいですね。
返信する
ran1005さま (ヒトリシズカ)
2020-01-14 09:52:31
ran1005さま

コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。

長野県安曇野市豊科を流れている犀川の流域にある犀川白鳥湖で、偶然マガンを見つけられて、幸運でした。

安曇野市内には、神社が多数あり、その信仰の深さに驚きます。「サンクロウ焼き」については、調べてみます。

返信する
マガン (ran1005)
2020-01-14 09:41:20
安曇野の白鳥湖はコハクチョウの飛来場所としてとても有名な場所です。
私も自分で運転できる頃には良く参りました。
諏訪湖よりはるかに水鳥の種類が多く飛来数も圧倒的に多くて観察していて楽しい場所でした。
でもマガンは見たかもしれませんが覚えていません・・・
松本地方ではどんど焼きとは言わずサンクロウ焼きというお正月の行事があるようですネ
返信する
花ぐるま様 (ヒトリシズカ)
2020-01-14 08:22:46
花ぐるま様

コメントをいつもお寄せいただき、ありがとうございます。

長野県安曇野市豊科を流れている犀川の流域にある犀川白鳥湖で、偶然マガンに出会い、幸運でした。

千葉県もコハクチョウなどの飛来地があり、観察きますね。今は800羽も来ているのですね。

カモがたくさんいる場所では、トモエガモやミコアイサなどがいないか、よく探します。今回はマガンを偶然、見つけたということです。
返信する
マガン (花ぐるま)
2020-01-14 08:06:41
こんにちは
昨日でしたが暖かいので白鳥飛来地まで行ってきました
加茂が一杯でしたが~ハクチョウは今年は800羽あまり着ているそうですが、真昼に行ったのでどこかへ散歩に行っていて残っている白鳥は皆休んでいました
他のカモとマガンとの区別、なかなかいっぱいいると見分けが難しいでしょうね
私の方の白鳥飛来地でも迷い込んだ大きな鶴?が1羽いて7~8年ほど前でしょうか話題になり、多くのカメラマンがやってきたそうです
返信する
kazuyoo60さま (ヒトリシズカ)
2020-01-14 08:02:40
kazuyoo60さま

コメントをいつもお寄せいただき、ありがとうございます。

長野県安曇野市豊科を流れている犀川の流域にある犀川白鳥湖で、偶然マガンに出会い、幸運でした。

来たからやって来る旅は厳しいために、このマガンは本体からはぐれたようです。関東地方に姿を見せるマガンも数羽程度の群れです。すぐにどこかに飛んでいきます。
それだけ、北からの数千キロの旅は過酷なようです。
返信する
イケリン様 (ヒトリシズカ)
2020-01-14 07:53:17
イケリン様

コメントをいつもお寄せいただき、ありがとうございます。

長野県安曇野市豊科を流れている犀川の流域にある犀川白鳥湖で、偶然マガンに出会い、幸運でした。

コハクチョウを観察に来た方で、マガンに気がついた方は二人だけでした。

コハクチョウに比べるとマガンは小さいですが、カモたちに比べるとかなり大きいです。
返信する
Unknown (kazuyoo60)
2020-01-14 07:08:47
注目の的としても、同じ仲間がいないと寂しいことでしょう。仲間がこちらを目指してくれますように。
飾りつけも地域によって変わる、こちらは豪華ですね。
返信する
マガン (イケリン)
2020-01-14 06:03:14
ヒトリシズカさん
犀川白鳥湖では数多くの鳥の中にマガンもいたようですね。
数年ぶりにご覧になって感動されたことでしょう。
体はかなり大きいようですが、コハクチョウの中に入ると小さく見えますね。
「新田市神社」のお祭りの飾りもご覧になって良い旅をなさっているようです。
返信する

コメントを投稿