みゆきな日々

チワワのチェリー女の子&私・年金暮らしのジッちゃんに絶賛親孝行活躍中

屑な女の1人芝居(最終章)

2009年03月03日 | インポート
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多佳子の近所にも轟く雄たけびが聞こえる義男さんの自宅を後にした。

奈津子の運転する車の中で静江は号泣していた。

       『静江、大丈夫?』

奈津子は、あんな女を選ぶ義男と、そんな義男と結婚した静江が気の毒だったが

        義男が渡した金額も気になった

  『静江、義男さんが渡してくれた金額を確認したら?』

       『あっ、500万・・・・・』

            帯の付いた束が5個・・・・・

              『こんなに貰えない』

  『きっと、子供たちの貯金も入ってる』

静江は返さなきゃと一瞬、思ったらしいが多佳子の言葉を思い出して再び泣き出した。

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『静江、これから1人で赤ちゃんを産んで育てていくのに、どれだけお金が掛かるか考えてるの?』

        お金を抱きしめて号泣する静江に

『駄目男だと思ったけど、ちゃんと考えてくれてたって事だね』

      同情から出た言葉だったが静江には逆効果だった

  『私って凄い馬鹿な女だったんだね』

        

                  

             言葉にならない・・・・

        奈津子は静江の実家に向かってたが

『不動産に行って部屋を探す、奈津子ママ・・・一緒に探して』

やり直す為の部屋探しに付き合って、その日の内にアパートは見つかった。

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         3日後、離婚届けは出されていた。

早業だな?多佳子の言いなりの義男の事だ、言われるままに届けたのだろう・・・。

  静江が受け取った500万は赤ちゃんのためにと貯金した

 

            更に数日後お店の営業中に

          『ママさんは?』

     『多佳子さん何しにきたの?』

     『静江をどこに隠したのさ?』

『べつに隠してる訳じゃないけど、多佳子さんとも義男さんとも会いたくないはずよ』

『あっちが会いたくなくても私に用事があるの』

『悪いけど、静江は大事な身体、用があるなら私が聞きます』

    『あんたじゃ駄目、静江を呼んで』

          『だから何で?』

『慰謝料として払った義男のお金を返して』

『何で多佳子さんに権限があるの?義男さんが静江と静江の産まれてくる赤ちゃんの将来の為と精神的苦痛の慰謝料よ』

     鬼の形相な多佳子には義男のものは自分のもの?

『静江は義男と子供の貯金の全部を奪ったのよ、有り得ないわ』

    

             お金を返せ~って

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『義男さんの考えよ静江が要求した金額じゃないもの、義男さんに言ったら?』

『言ったわよ、義男も義男よ私に相談もしないで勝手に渡したんだから』

   おいおい、多佳子と相談してたら裸で出されてただろ~

         この女は人間の屑女の屑だぞ

  似たような女は沢山見てきたが、居直り強盗みたいな女だ

『明日お宅に静江と一緒に伺いますから今日は帰って』

 『静江にお金も持ってきてと伝えてね』

               恥ずかしい女だ

 その場は帰したが明日、静江を連れて行くのは酷だと思た

『静江、心配しないで明日はママが行って話を付けてくるから』

           電話で伝えておくだけにした

        明日は決戦の土曜日になった

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   奈津子ママは、もう1人の助っ人を連れて義男宅へ

        『静江さんは?』

            つかさず多佳子の問いに

   『赤ちゃんの検診日だから後でくるわよ』

           奈津子ママちゃんの嘘つき~

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       義男は疲れ果てた顔をしていた

   顔色も悪く、たった1~2週間で別人のように痩ていた

         『子供達は?』

  『俺の実家に暫く預かってもらってる』

   実の母親が帰ってきたのに暫く預かってるとは・・・

          奈津子ママの連れが切り出した

『え~この度、奈津子さんと静江さんの相談に乗ってる弁護士の田中と申します』

   多佳子は一瞬、驚きの顔をしたが直ぐに

『あら、気づかずに済みません今すぐお茶お持ちしますから』

             なんたる変貌・・・・・。

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 『お茶は遠慮します、直ぐに終わりますから』

   多佳子はお金を直ぐに返してもらえるとでも思ったか?

『あら!そうですか、それで義男さんが渡したお金はどうなるんですか?』

             奈津子は笑顔で答えた

『多佳子さん随分とお金に執着してますが、あのお金は静江と暮らしていた時に義男さんと静江が蓄えたお金です。多佳子さんは勘違いしてませんか?』

             多佳子は手を震わせて

『たとえそうでも、義男さんが働いた給料の蓄えでしょ!!』

       付き合いきれない女だ、早く終わらせたい

       

        

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            弁護士なる田中さんは

『これは、多佳子さんの現在の状況の興信所の調査結果ですが、ご主人にお話しされてますか?』

  奈津子が切り札に調べ上げてた多佳子の悲惨な報告書

義男さんが気の毒なので胸にしまって置きたかったが多佳子の言動を抑える為には仕方なかった。

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    多佳子は見られまいと報告書を奪おうとしたが

     『多佳子さん見苦しいよ』

      奈津子ママのホームランの一声に諦めた

報告書の中には、多佳子と共に暮らしていた男と一緒に詐欺罪で訴えられている事実と、ギャンブル三昧の生活の為に消費者金融からの多額な借金1800万円なり!!

そんな男との間に子供までいたが、産んですぐに施設に預けて1度も会いに行ってない

お産費用も病院に払ってない!

            これだけあれば沢山でしょ

   義男さんが居ない間に必死でお金を捜したのだろう

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 そこで静江に渡したお金を取り戻す気になったのだ

               無言の義男さん

    焦り始めた多佳子だったが芝居にも似た泣き顔で

『義男さんが悪いのよ~私を構ってくれなかったから人生がメチャクチャになったのよ~』

『多佳子、分かったよ家を売って借金に充てよう、そして1からやり直そうな!』

            奈津子はビックリだった

義男さんのお人よしに呆れたが世の中には心の広い男性が居るってのも知った瞬間だった

       

        

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『じゃあ私達はこれで!!多佳子さん今後、静江には近づかないでね』

     『・・・・・・・・・・・・・・・・・。』

義男さんが自宅を売ってでもの言葉で納得したのか多佳子はそれ以上、何も言わなかった。

       ただただ泣く多佳子を慰める義男さん

         義男宅を出て静江に全てを話した

  『私って男運が悪いの?いいの?』

          う~ん奈津子も答えようがない

          時と場合によるが両方かもしれない

          

          あれから5年の月日が流れた

      静江の子供は元気に幼稚園に通っている

  シングルマザーとして頑張って働いている静江だ

一方の義男は子供達とアパートに3人で細々と生活していると聞いた         

 自宅を売却したお金を多佳子が持ち逃げしたらしい

             当然と言えば当然?

           なるべくしてなった気がする       

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           全て多佳子の芝居だった

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