辺りに立ち込める死臭が鼻をつく
澤田警部補はハンカチで鼻を押さえ
『口で息をするんだ』
村上巡査も他の警官達もハンカチで鼻を押さえた
山木は平然としている
軽トラックの荷台を覗いた
これは?
『警部補、来てください』
悪臭に、しかめっ面の警部補がトラックの荷台を見た
『何だ?』
『他を調べろ!小屋の中もだ』
小屋の周りには無数のハエが集っていた
小屋の周りの、いたる所に散乱する肉の塊が付いた状態の骨
『山木、お前はいったい?』
小屋の壁には動物によって空けられた穴もある
この辺りに住む野生の仕業だろう
大部分が野生動物に食われていた
軽トラックの荷台の死体は首を落とされたイノシシ
『このイノシシが山木 文子?』
思わず出る独り言
『山木、お前は妻を殺したと言ったな?』
『はい、最初は【かまいたち】で次は妻の文子に化けてたのです、今は何に化けてるんですか?』
『・・・・・・・イノシシだ』
無数に散らばった骨や肉の付いた腐乱死体は山木が【かまいたち】を退治した動物の死骸だった。
今朝の【かまいたち】には手を焼いた・・・・。
それもそのはずだ体重が50㌔は有りそうなイノシシ
鎌ひとつで、巨体のイノシシと闘い自慢の負傷を足にして村上巡査に見せていたのだ
村上巡査は
『殺した家族に申し訳ないって言ったが家族って誰の家族だ?』
『今朝の【かまいたち】は子連れだったんです・・・文子に化けて子供を4~5匹連れてたんですよ』
『そう思うと怖くて怖くて自分は死のうと思いました』
澤田警部補は村上巡査に
『どうやら人間の犠牲者は、いないようだ山木に詳しく事情を聞くので連行するが、念の為に山木の奥さんと連絡を取って事情を聞いてくれ私は本部に戻る』
その場の腐乱した死骸の鑑定は鑑識に回された。
電話を受けた山木の妻が村上巡査の駐在所に駆けつけたのは夜中の1時を過ぎていた
『うちの旦那、また何かしたんですか?』
山木の妻、文子の顔を見て村上巡査は驚いた
イノシシそっくりな顔の妻だった
( ̄○ ̄;)ウォー!( ̄∇ ̄; )ゲケーン!( ̄□ ̄;)ガーン゛!
山木は精神病院で長い入院生活をしている
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