そんな人間には何を言っても無駄なのだ
逃げると追ってくる
追うと逃げる？
お前の事は嫌いだとハッキリ言っても逆効果
そんな人に好かれたら・・・・貴方はどうする？
*：・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*
春香30歳
ハッキリ言って美人ではない
彼氏が出来た事はあったが長続きしない
仕事は中学の国語の教師をしている
仕事柄か異性運がないのか容姿のせいかトキメクような恋にも縁がなく、あっという間に30歳代になってしまった。
最近は晩婚が多いし、そんなに気にする事なんて無い
結婚なんてしなくても良いとさえ思っている
そんな春香に思いを寄せる１人の男がいた
ただ遠くから見てるだけでは駄目だ何とか春香に声を掛けて付き合うきっかけを作りたい携帯で撮った春香を見つめながら何か良い方法はないものだろうか？
下田 和也 33歳
仕草、笑顔、スタイル、どれを取っても春香はタイプだ
春香は１人暮らしの寂しさからペットの猫がいた
そんな日から数日後、和也にチャンスが訪れた
１階に住むアパートの窓を開け放ち、愛猫と一緒に日向ぼっこをしていた春香
和也は思い切って声を掛けた
『とっても可愛い猫ちゃんだね』
ちょっとビックリな顔をした春香だったが
『有難うございます、猫ちゃんが好きなんですか？』
『好きなんですが、住んでるアパートではペットが禁止なんで人のペットを見て可愛いなぁ～って思いながら眺めてるだけなんですよ、今度、猫ちゃんと遊んでみたいなぁ～良いですか？』
春香は思わず
『良いですよ』と言ってしまった。
しかし、さほど気に留めるような事を言ったとは思ってない
そんな他愛もない会話だったが、つくづく春香が綺麗だと思った。
恋は盲目←(春香ちゃん、ゴメンなのだ)
今日は会話が出来た!
猫ちゃんと遊んでもいいだと
部屋に入って猫ちゃんと遊べる＝春香の部屋に入れる
部屋に入れる＝俺の女になる
夢を膨らませる和也
そして和也は決行した
春香の部屋のチャイムを鳴らし
『ピンポーン』
『はぁ～い』
ドアを開けた隙に春香の部屋に強行突入したのだ
いや～綺麗にしてる部屋だね～
春香は掃除が嫌い
部屋はゴミ箱状態←(足の踏み場しか無い)
『何ですか？いきなり部屋に入ってきて』
『猫ちゃんと遊びに来ていいって言ったから来ちゃったよ～』
『でも勝手に部屋に入るなんて』
『すねた顔も素敵だね～』
和也は、まんまと春香の部屋に入る事に成功してしまった。
『これ、お土産だよ
』
お土産を見た春香
つい『そんな、気を使わなくても』
和也の作戦に引っかかってしまった
ここは下手に騒いだら危険かも？
何とか、この男を上手に部屋から追い出す方法は・・・。
*：・'゜:またしても続くなのだ・:*:・'゜:*
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