みゆきな日々

チワワのチェリー女の子&私・年金暮らしのジッちゃんに絶賛親孝行活躍中

とり憑かれてる男【地獄】

2010年07月24日 | インポート

   2_2

              沢山のコメント有り難うです

          いっぺんにコメント返せないけどゴメンよ

       多忙の為にコメが残せなくても必ず応援には行くもん

              だから気軽にコメ残してね

            *:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*♪

    彼は交差点に路上駐車して近くの店で昼食するのが日課

      昼食を摂りながらジョッキのビールを飲むのが好き

   2~3杯のビールを飲んだ所で、昼から飲酒で捕まる事はない

            その日は天気も良く暑かった

          いつもよりジョッキのビールが進んだ

     店を出て歩くと少しふらついたが運転には支障ない

  車に乗ってスタートした瞬間、ドンゴギッ鈍い音がした

             タイヤで何かに乗り上げた

              降りて見る勇気が無い

                 飲酒運転だ

         きっと車の前にゴミでもあったのだろう

               そう思う事にした。

         そのまま進んだら後輪にも衝撃があった

        バックミラーで確認もせずそのまま走った

   5

              少しでも遠くに離れたかった

            暫く走ったら救急車とすれ違った

             やっぱり誰かを轢いたのか?

           何も見えなかった誰も居なかったぞ

              誰を轢いたと言うのだ?

   3

            その答えは夕方のニュースで知った

    小学2年生の子供が轢き逃げに合い!車はその場から逃走

              轢き逃げ死亡のニュースだ

                車の破損は殆どない

    彼の車は改造車で車高を上げ、不釣合いのタイヤを履き

             小さな子供なら隠れて見えない

          怖くなり自分の車のタイヤを履き替えた

           同じようなタイヤを何本か持っている

     恐らく発進した時にタイヤで巻き込んでしまったのだろう

         最初の衝撃の時に車から降りていたら・・・。

               後輪でも轢いてしまった。

                  後悔しても遅い

   4

     次の日、何食わない顔で毎日の日課の店に行った

            急に来なくなれば怪しまれる

        いつもの時間にいつもの路上に駐車した

            いつものように昼飯を頼んだ

            ただビールは頼まなかった

      『あら珍しいのね、今日はビール飲まないのね』

               店員が笑顔で言った

『昨日この辺りで轢き逃げがあったんだって?警察官がウロウロしてるし』

   『いい心がけよ、その調子で昼から飲むのは止めなさいよね』

                 『そうするよ』

     彼は、普通どおりにしていれば捕まらない自信がある

    車に血は付いていたが丁寧に洗車した、タイヤも替えた

          ニャースでは、車種も特定されていない

          大型車に轢き逃げされたらしいとだけだ

               自分の車は普通車だ

                  逃げ切れる

   5

  彼は、少しずつ、いつもの店での昼食の回数を減らしていった

              車も乗る回数を減らした

       1年程経ったある日いつもの店に昼食に寄った

             あの日と同じ遅い昼食だ

自分が轢き逃げした現場は、なるべく見ないようにしていたが子供の母親が線香を上げて合掌していた

           その母親の隣に子供が立っていた

              もう1人子供が居たのか

               その子供と目が合った

                一瞬だが目が合た

                  嫌な感じだ

知らん振りして店に入って食事を済ませ窓の外をチラッと見ると、さっきの子供が窓にへばりついていた

                  ゾッとした

                自分を見ている

 勘定を済ませ店の外に出たら、さっきの子供は居なくなっていた

             母親と一緒に帰ったか

  まるで犯人を見つけたかのように睨む目が忘れられない

         車に駆け寄り、すぐさま発進し帰宅した

         今日の日まで、ずっと後悔はしてきた

              しかし捕まりたくはない

          1度、逃げてしまった、あれから1年

          警察も自分の身辺には及んでいない

   6

 部屋に戻った彼は冷蔵庫から冷えた缶ビールを出し勢い良く飲み

           2本目のビールに口を付けた瞬間

         冷えてたビールを一気に飲んだせいか?

               物凄い寒気に襲われた

               風邪でも引いたかな?

       万年布団に入ってテレビを観ながらビールを飲む

            布団に入っても寒気が止まらない

         買い置きの風邪薬を飲んだら眠気が襲った

   7       

                どれほど眠ったのだろう

              頭に痛みを感じて目が覚めた

           起き上がろうとしたが身体が動かない

              その時、畳の擦れる音がした

            音のする方を頭だけ動かして見た

        彼の布団の回りには、無数の手が蠢いていた

      小さい手、大きい手、年寄りのようにシワシワの手

               まるで蛆のように這っている

                 その手が足を掴んだ

                 冷たく氷のような手だ

                   悲鳴をあげた

   7      

                    が声が出ない

              無数の手は両方の足を掴んだ

                  そして引っ張った

              千切れる程の激痛に気を失った

   8

             しかし再び激痛で目を覚ました

                      痛い

      昼間に見た子供が枕元に座って髪の毛を引っ張る

             そして引き抜いた髪の毛を食らう

                   これは夢だ・・・・・

               しかし子供は消えてくれない

        暗闇の中で布団の回りに大勢の人が立ちすくむ

           男の髪を抜きながら、その子は呟く

                    『見つけた~』

   1_2

                   低く唸るように

                  『み~つ~けた~』

              子供は髪の毛を抜く手を休めない

                 それが終わると今度は

                  男の目を指でゆっくり

                グチュッ~押し潰した

  2

           声にならない悲鳴をあげ再び気を失った

           朝、目覚めた男は夢だったと気付いた

          鏡に映る自分の髪の毛も目も何とも無い

                『嫌な夢を見たな・・・』

              職場に着いた彼に同僚が

          『お前どうしたんだ?後ろの髪が変だぞ?』

   2

       『えっ?』慌てて後頭部を触ったら大量に髪が無い        

              あ・れ・は・夢では無かった?              

           悪夢のような地獄の生活が始まった

         毎夜のようにエスカレートしていく彼への罰

               どんどん増える悪霊達

       そんな生活を1年間に渡って繰り広げる轢き逃げ犯

          いったい、どんな生活をしていたのだろう

   4  

               普通の人は耐えられない 

         しかし彼は刑務所に入りたくないばっかりに

                  抵抗を続けた

    悪霊、怨霊、浮遊霊は、彼にどんな罰を与えたのだろうか?

   3

 

 

 

          *:・'゜☆。.:*続く:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*

 

                o(^◇^)/~ ばいちゃ~♪

            *:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜:*♪            

           プリン&メロンに今日も応援してね

                     ↓↓↓