癒しの水辺

ガサガサや釣り、淡水魚飼育のあれこれ。
趣味の車いじりや魚屋の手伝い等の日常も綴ります。

準備は怠りなく

2021-04-28 02:58:58 | 釣り(淡水)
深夜2時、私はとある小川の畔に立っていた。

雲間から覗く月の明かりが周囲を青白く浮かび上がらせている。

車の外気温計は13℃を示しているが、冷たい風が体感気温をかなり下げていて、外套が無ければかなり寒く感じる。

会社帰りの為、私はもちろん外套なぞ持っているはずもなく、ただただ作業着の前を閉め、耐えるばかりである。

しまった今日はハズレか?

苦笑しながら、車に積みっぱなしになっているタックルの準備に取り掛かる。

パックロッドは積みっぱなしにしても場所を取らず、それはそれで便利なのだが、準備に時間がかかるのが難点だ。

特に今日のような風があり、寒い日には地味に辛い。

今日の相棒は



フリクサーにTバドの愛知県警カラー。

深夜パトロールと洒落込もうか。

今年は私の行くポイントが軒並み減水で、ここの川も例外なく水位が低い。

普段ならナマズが付くであろう河岸の葦も川に張り出した木の影も全て陸地になっている。

所々顔を出した石の影に潜んでいるのだろうか?

とりあえずキャストしなければ始まらない。

風の影響をモロにくらい、軽いPEラインはあらぬ方向へ流れてしまう。

それをサミングとロッドワークで交わしながら、キャストを続ける。

3投目位にようやく思った所にルアーが入った。

まだまだ活性は高くないと判断し、ルアーが動く最低のスピードで巻いてくる。

ここぞという場所では出ず、そろそろピックアップするのに巻くスピードを上げようかと思った所で

バフッ!

出た!

竿に重みが掛かる、よし乗った!

引き寄せに掛かった時、ナマズが首を振った。

それまで感じていた重みが抜ける。

しまったバラしてしまったか。

完全に掛けてしまったので、次は無いだろうとは思うが、他の個体がまだ居るかもしれない。

そう思い、その後もキャストを続けるが反応は無く、風の勢いが増してきたので撤収する事に。

帰り際、何故バレたのかと、ルアーのフックを確かめるとリアフックが鈍っていた。

これじゃあバレるわな…

完全に自業自得である。

そういえば去年からそのままにしていたわ。

次は全部のフックをチェックしておこうと心に決め、家路に付いたのだった。