昔、ある1冊の本との出会いました。
それは美瑛の森の中で
宿泊業されていた夫婦のエッセイ。
今回の旅の目的の1つに
数年前に廃業された宿の、その後
売家にでもなっているのかと、
廃業の理由が知りたくて来てみたのでした。
がっちりと閉ざされた鉄の門扉。
屋根の上にはカラマツの葉が積もり
下草は伸びて鉄製のガーデンチェアなどを飲み込んでいた。
もう何年も来られてないのが見てとれる。
本の写真にあったような
森から見える丘は
あいかわらず美瑛らしい風景。
「周りには民家もなく明かりも見えない」と
宿の立地、景観の良さをウリにしていたのですが…
今回私が訪ねてみたら…なんと
すぐ隣に家が建っていました。
アスレチックのような隣家を見て
廃業されてしまった理由が
少しだけ分かったような気がする。
いつか営業再開されるのではと
かすかな望みを持ちつづけていたのですが残念です。
気を取り直して…
お世話になる富良野へ移動。
そこは田園の中にあり、ワイナリーが併設されている。
部屋の窓からも葡萄畑が見える。
あとで飲もうとベストムで買ってきた
飲料と共に。
朝食は新鮮な野菜中心で大満足の内容。
白く丸いのは、日替りで
おから、切り干し大根、南瓜が入ったおやき。
真夜中にワイン畑を眺めていたら
ハッキリと濃い流れ星が、長く流れていました。
また別の窓からは
十勝岳連峰の上に、三つ星が縦に並び
勇ましいはずのオリオンがまるで寝そべっているような姿で見えていました。
美瑛、富良野にも
秋が近づいています。
空が広いと気持ちが良いね。