母の忘れもの

軽度認知障害になった母の記録

最近の買い物

2023-09-04 16:58:08 | 日記
最近母の買ってくるものは

食事のためと言うより

何か買いたいだけに思える

たまにカボチャを煮たり

枝豆を湯がいたりするだけで

ほとんど調理をしなくなった

枝豆やカボチャは残ってるのに

どんどん買ってきて

冷蔵庫に3~4個ずつ入っている

一度いっぱい買っちゃったからって

枝豆の湯がいたものを

持ってきたことがあった

湯がきすぎで色も悪く

皮の表面が柔らかくなっていた

味は枝豆の味を殺してしまうほどの

しょっぱさで

1粒か2粒で塩分過多になりそう

北海道出身で塩分高めの食事を好む

さすがの父も

「塩入れすぎだ❗」

って怒ったらしい

怒ったらもとに戻ったと父は

言っていたが

認知症なのに怒られて

改善するかなぁ?

でも枝豆を見て嫌な思いをした

感情だけ残ったのかも

少し枝豆の在庫が減った気がする

カボチャは冷蔵庫に4分の1が6個くらい

常に入っている

同時に煮たカボチャも増えているので

買い続けてるということだろう

餃子もすごい

チルドと冷凍の餃子を

適当に買ってくるようだが

1箱に40個入っている物を買ってくる

当然一回で全部は使わない

半分ほど使っただけで残りは

冷蔵庫の中にずっと置いてある

しかも買ってきた時に

ちゃんとチルドは冷蔵庫に

冷凍は冷凍庫に入っていたのか

わからない

私が行った時に

30度以上ある部屋の中に

チルドの物も冷凍の物も

発見したことがある

慌てて冷蔵庫や冷凍庫に入れたが

触った外袋の感じでは

常温に近かったので

ダメになってるんじゃないかなぁ?

でも未開封の物をそのまま

捨てるのも忍びないのでしまったが

冷蔵庫にも冷凍庫にも箱の餃子が

貯まってきていた

多い時で8箱あった

衛生面でも心配だが

2人で360個の餃子を食べきれるのか?

どこかでまとめて処分することも

考えていたが

母がいる時には出来ない

そんな時父から

「一昨日餃子食べた後腹の調子が悪くなって大変だった」

と言われた

「もう餃子はいらんって言った」

と怒っていたが

命を懸けてまで母にご飯を作らせるのは

父なりの介護なのか?優しさなのか?

毎日会っていない私でさえ

母がもう家事出来ていないのは

わかるのに

父もわかっているはずなのに

なんでまだ自分で動こうとしないの?

衛生管理出来ていないのは

あきらかなんだから

毎日部屋の中チェックするとか

賞味期限確認して切れそうなものから

自分で調理して食べるとか

出来ることはあるはずなのに

相変わらずテレビの前の

自分の定位置に座ってるだけ

「ママもう調理も買い物も出来てないよ」

と言うと

「そうか、じゃあ施設入れないとダメかあ?

と言うので

「施設は入れるほどの介護度ではないけどね、施設もそんなに簡単じゃないよ

と返しておいた

内心ムカついた

何にもしないのに

「最後まで家で面倒見てやらないと」

とか言っといて

自分が母に寄り添ってあげようとは

考えないのね?

でも私もわかっている

母が例えば

排泄を失敗するようになっても

寝たきりになっても

父は何もしない 








薬を貼ってみた

2023-09-01 12:30:23 | 日記
火曜日の午前中から

袋に仕訳した薬を持って行った

それぞれのデイサービスの

連絡帳の裏表紙に貼り付けた

前日の薬はやっぱり飲めていなかった

デイサービスに行かない日の分を

おくすりカレンダーに入れた

あとは連絡帳を持たせて

デイサービスに行かせるだけだ

なのに連絡帳を手に取った母は

「なにがくっついてるの?」

と言って薬をはがそうとしたり

「今日って8月29日?じゃあこの薬飲まなきゃ」

と言ってその日デイサービスで

飲ませてもらう予定の薬を飲もうとしたり

目が離せない

その度

「ママが薬飲むの忘れすぎるからデイサービスで飲ませてもらうようにお願いしたの❗

と言うと

「なんで飲ませてもらわなきゃいけないの?ちゃんと自分で飲んでるよ

と返す

「飲めてないの❗昨日のも残ってたよ❗」

と言うとなんかブツブツ文句言ってる

その日は特に不穏だった

それが薬を飲めていない

何よりの証拠だろう

「私が作っておいた9月11日までの薬もなくなってるし」

と言うと

「そうなの?どこやったんだろ?」

って探すわけでもないし

認知症の相手をしていると

記憶って本当に大事だと思い知らされる

こちらからしたらいらない行動だけど

彼女なりにその時考えた末の行動

だったんだろう

でもその時の考えも行動も

記憶に残らないから

当事者なのに他人事だし

こちらにしてみても本当に他人なので

その時の行動を予想も理解も出来ない

ヒントの無いなぞなぞの答えを

探し続けてる

しかも認知症相手では

ベストな方法はない

認知症でなければ

「薬を飲むの忘れちゃうからデイサービスで飲ませてもらうようにお願いしたよ」

と一度言えば

連絡帳に薬が貼ってあることも

理解できるだろう

例えばデイサービスで

飲ませてもらうことになったことを

忘れていても

正常なら連絡帳に貼ってある

薬を見ただけで

思い出し理解すると思う

「思い出し理解する」が出来なくなった

認知症の母は

何度も繰り返し

「なんで薬が貼ってあるの?」

「なんでデイサービスで飲むの?」

その時の感情で疑問だけが出てくる

そしてすぐはずしたり隠したり

自分主体で行動を起こす

ベストな方法だと思って貼り付けても

「毎日飲んでね」とメモを書いても

結局突発的な母の行動で

思いどおりにはならない

午後からのデイサービスに

薬が無事のまま引き渡すまで

目を光らせた

認知症を「忘れる病気」と思ってる人も

多いと思うけど

認知症は「記憶と理解」がなくなるのだと

知って欲しい

認知症改め

記憶理解喪失症にしたらいいのに





母の服

2023-08-30 12:15:30 | 日記
母が自分の服を洗濯しないことが

最近の悩みだ

母の服はとにかく汚い

元々お洒落と言うか

派手好きと言うか

明るい色の服や

キラキラした飾りの着いた服が多い

暗い色の服なら

目立たなかったかもしれない

明らかに食べこぼした跡が

バッチリ残った服を着て

平気な顔をして買い物に行く

外で見たときはギョッとしたくらい

その時

「そういえばもう長いこと母の服が洗って干されているのを見ていないかも

と気がついた

母の服は昔から

体が小さいからデパートでしか

合う服が売っていないと

一枚数万円するような服ばかり

洗濯機でじゃぶじゃぶ洗えるような

服じゃないと

昔から言っていたので

そのせいで洗濯しないのかと

思っていた部分もあった

でも認知症になる前は

少しでも服が汚れれば

汚れた部分をつまみ洗いして

お洒落着用の洗剤でまとめて洗濯したり

クリーニングに持っていったり

していたから

いつもきれいな状態で着れていた

今の状態の母に

それが出来ているはずもなく

洗濯もしない服を

何枚か繰り返し着ているだけ

クローゼットに

ぎゅうぎゅうに入っている外出着は

もう着ることもないだろう

とりあえず最近よく着ている

じゃぶじゃぶ洗えそうな服は

行った時に洗濯してみた

昔は液体洗剤買ってみたり

漂白剤柔軟剤も使っていたし

お洒落着用の洗剤もあったのに

実家の洗濯機のところには

粉洗剤があるだけだった

一度それで洗ってみたが

汚れは薄くなったものの

きれいにはならなかった

次はうちから漂白剤とお洒落着用の洗剤を

持っていってみた

気になっていた汚れは

まあまあ落ちていたが

時間のたった汚れをきれいに落とすのは

難しい

母が汚れた服を当たり前のように

またハンガーに掛けて戻してしまう

ハンガーラックを

壊れていて危ないのもあって

分解して回収してきた

冬物も夏物もぐちゃぐちゃに掛かっていて

その間に汚れた服を戻すような感じだった

今必要の無い服は

クローゼットに移動して

解体すると

母は怒っていたが

「壊れていて危ないからね」とだけ言って

無視して片付けると

何も言わなくなった

ケアマネさんに洗濯の悩みを言うと

ヘルパーさんにやってもらおうかって

話も出ているが

洗濯して欲しい服を

母が出さないことと

父の洗濯物は

ヘルパーさんにやってもらえないので

いますぐにはお願いできない

父には母が洗濯できていないので

ヘルパーさんに手伝ってもらおうって

ケアマネさんと話しているが

そうなると父の洗濯は母の物と

混ざらないようによけておいて

自分で洗濯して欲しいと言うと

「いいよ、自分でやるから」

と答えた

言うとちゃんと答えてくれるが

「ママが洗濯できてないのは知ってる?」

と聞くと

「そうか?」と首をかしげる

「もうママの服がベランダに干されているのを私は何年も見たこと無いんだけど」

と言うと

「俺はわからん」と苦笑いする

父も昔からあまり服を洗わない

下着は出すけど服はあまり見ない

やってることは母と一緒だが

父の場合は確信犯

汚れていないと思っているのかな?

毎日5人家族の洗濯に追われている

私には考えられない感覚だが

父は父で生活しやすいなら

特に関わる気はない

ただ母が汚れていると

とても目立つ

昔の名残で美容院に行って

パーマ当ててもらって

きれいにしてもらっても

派手な服が汚れてるのって

昔の母なら恥ずかしいと思っただろう

平気になった母が悲しい

とりあえずヘルパーさんに

入ってもらえるようにするには

大量の母の服を整理することが

急務になった

しかも母がいない間にやらないと

抵抗されるので

作戦を練らねば

片付いたらヘルパーさんに

お願いできるかなぁ?


薬の管理

2023-08-28 12:04:19 | 日記
母の薬は

認知症の薬をもらい始めた頃から

おくすりカレンダーを作って

私が毎回仕訳してた

最初はたくさん飲んでしまったり

母が自分で薬の場所を変えてしまったり

色々あったが

本人が慣れてくると

まぁまぁきちんと飲めていた

しかしこの数ヶ月は

飲めていない時が増えた

1週間に一度私が確認すると

ほぼ1週間分残ってたりする

興奮をおさえる薬だから

きちんと飲んでほしいが

出来ないことが増えてきた母に

言い聞かせても無理だろう

父には前にも

「薬を飲んだか確認して欲しい」と

言ったことはあるが

1回、2回確認はしたかもしれないが

他人を気遣うことの出来ない父には

続かない

先日母の留守中に実家に行ったが

当日分の薬は残っていて

その前の分はなかったから

飲んだかと思ったら

郵便物を重ねているところに

隠すように挟んであった

9月分も次の診察予定の11日まで

作っておいたのに

どこを探しても見つからなかった

少し前まで仕訳しておくだけで

なんとか自分で飲めていたのに

それも出来なくなってしまった

一番いいのは

毎日父が確認して

確実に飲ませてくれること

だがそんな簡単なことさえ

父は当てにならない

ケアマネさんに相談したら

やっぱり

「お父さんが見てくれるのが一番いいんだけどね~

と言っていたが

父が当てにならないのは

ケアマネさんも実感があり

デイサービスで飲ませてもらうように

聞いてみてくれることになった

すぐ問い合わせてくれて

デイサービスからOKが貰えたので

デイサービスに行く日の分を

「連絡袋」に入れて母に持たせて欲しいと

言われたが

その「連絡袋」を私は見たことがない

そう言うとケアマネさんが

「お母さんには何回か渡したんだけど毎回なくしてしまうみたいで…」

と言われた

余計なことをするのは幼稚園児並みだが

それをもう思い出せないところが

幼稚園児より始末が悪い

とりあえず連絡帳はなくさずに

持っていっているので

それの表紙裏にベタッと貼り付けて

持たせてみましょうかと

提案してもらったので

やってみることにした

今週の火曜日からなので

早く貼り付けると行くまでに

取ってしまう可能性もあり

たまたまその日お休みを取っていたので

その日の朝に貼ってこようと思う

友達の旦那さん

2023-08-24 11:35:44 | 日記
一昨年の秋くらいにblogに書いた

Kさんの旦那さん

一昨年の秋はすごい頻度で

Kさんのお墓参りに行っていたが

その後その旦那さんから

亡くなったKさんの行方を尋ねる電話が

何度もくるようになり

母いわく

「仏壇にいるでしょ?」って言ったら

怒って電話を切られたから

もうしらないと言うが

たまたま録音された通話内容を聞くと

母はあきれたように

「仏壇に手を合わせてごらん?そこにいるでしょ?」

と言っていて

Kさんの旦那さんは

「あぁ、そうか なんか頭おかしくなったみたいだ ごめんな」

と戸惑うように電話を切っていた

認知症の先輩である母が

認知症になって戸惑っている

Kさんの旦那さんを

バカにしたような態度で

とても申し訳ない気持ちになった

Kさんの旦那さんのことは

心配だったが

こんな無礼な母とつきあい続けても

傷つけるだけだし

何か問題が起きても困るので

少し距離が出来たのはよかったと思う

そのうち声をかけて

一緒にKさんのお墓参りに行こうと

思っていたが

今年5月

遠方に住むKさんの息子さんから

Kさんの旦那さんが施設に入ったと

知らされた

父と母に知らせたが

母は「あら、そう」って感じだった

しかし私はKさんのお墓の場所を知らない

子供の時から家族ぐるみで付き合いがあり

とても可愛がってもらった記憶もある

お墓参りに行くつもりだったのに

Kさんの旦那さんがいないと

母はもう案内できないだろうし

頼みの綱は父だけ

だからお盆に父と母を

母の父母(私の祖父母)のお墓参りに誘い

そのついでにKさんのお墓参りに

行ってみようと提案すると

喜んでくれた

駅から炎天下を30分くらい歩いたところに

お墓があった

父の記憶をたどりながら

なんとかたどり着けた

こんなところに3日と空けずに通っていた

Kさんの旦那さんを思うと

また切なくなった

あの頃お墓の花瓶は

Kさんの旦那さんが来る度に買ってくる

お花でぎゅうぎゅうだったと

息子さんから聞いていたが

私が行った時はまだ誰も来ていないようで

花瓶は空だった

父もKさんのお墓参りに

なかなか来れなかったことを

気に病んでいたようで

進んでお墓の掃除をして

満足気だった

母も後どれだけ

自分の足でお墓参りに行けるか

わからないので

もう少しマメに

お墓参りに連れていってやろう