母の忘れもの

軽度認知障害になった母の記録

父退院

2020-12-14 10:34:34 | 日記
予定日の一日前に

無事父が退院した

コロナ禍なので術後

こちらから病院に行くこともないが

父からは次の日に電話があったっきり

音沙汰もなく

まあ何かあれば連絡してくるだろうけど

退院予定日の2日前まで

何もなかったので

予定通り退院できる状態なのか

ちょっと不安になったりもした

やっと連絡してきた父は

元気そうだった

私に電話をした後

母にも電話すると言っていた

「すぐ忘れるけど言わないとすねるから」

と笑いながら言った

その後の夕方

母がメモをもってうちに来た

「明日迎えに行ってくれるんだって?」

と言うので

「あぁ、パパから電話あった?」

と聞くと

「Mさん(ケアマネージャーさん)に電話が行ったみたいで知らせに来てくれた」

とMさんの字で書かれたメモを見せてきた

父が母じゃなくてMさんに電話するなんて
考えられなくて聞き直した

「パパMさんに電話したの?ママじゃなくて?さっきパパママに電話するって言ってたけど?

と言うと

「私にはなぁんにも言ってこないよ❗

と母は言った

かなり謎だったけど

これ以上聞いたって

事実なんてわからないので

終わらせておいた

するとその夜Mさんからメールがきて

父退院のお祝いの言葉と

母の夕飯の様子や冷蔵庫の状態を

知らせてくれた

「私が訪問中にお電話があったので電話内容をメモしてお渡ししました」

とも書いてあった

なるほど納得

母が電話を受けたことを忘れて

手元にあるメモがMさんの字だから

Mさんが連絡を受けてメモを届けてくれた

と帳尻を合わせたわけだ

なんかそういう作り話を

本気で話されると

難しい方程式を解いているのと

同じくらい頭が疲れる

まあそれでも母を連れて

父を迎えに行き

入院したときと変わらない父の

飄々とした姿を見て

安心した

父が帰ってきて何よりも

母に対する気苦労が

半分下ろせたことにホッとした

同居している人がいるのといないのでは

こんなにも気持ちが違うのかと

自分でも驚いた

願わくば

父には健康で長生きしてもらって

一日でも長く

母との余生を過ごしてもらいたい

そんな都合のいいことを思う

愚娘でごめんなさい


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