夕方のバスは、仕事帰りの人たちでいっぱいでした。
一番奥の座席に座って外を眺めていると、バスの脇、広い歩道を全速力で走る女性の姿が見えました。
トートバッグを脇に挟み、髪とジャケットをなびかせています。
バスは右折レーンから横の通りに曲がります。
すると女性は、一緒に道路をかけて渡ってきました。
このバスに乗るつもりなのだ。
でもバス停はまだまだ先です。
間に合うのかな。
バス停で、待っている人はまばらでした。
すぐに発車してしまう。
ところが、「車椅子の人が乗車します」と運転手のアナウンス。
手助けするために運転席から出ようとしているところへ、さっきの女性が駆け込んできました。
「すいません、すいません」と女性が言います。
走ってくる姿を見て待ってくれたと、思ったのかもしれません。
あれだけ必死に走られたら、きっと待ちます。
一番奥の座席に座って外を眺めていると、バスの脇、広い歩道を全速力で走る女性の姿が見えました。
トートバッグを脇に挟み、髪とジャケットをなびかせています。
バスは右折レーンから横の通りに曲がります。
すると女性は、一緒に道路をかけて渡ってきました。
このバスに乗るつもりなのだ。
でもバス停はまだまだ先です。
間に合うのかな。
バス停で、待っている人はまばらでした。
すぐに発車してしまう。
ところが、「車椅子の人が乗車します」と運転手のアナウンス。
手助けするために運転席から出ようとしているところへ、さっきの女性が駆け込んできました。
「すいません、すいません」と女性が言います。
走ってくる姿を見て待ってくれたと、思ったのかもしれません。
あれだけ必死に走られたら、きっと待ちます。