まいにち

まいにちは書けません

記憶を消し去るほどの春一番

2021-02-04 20:09:03 | 日記
 吹き飛ばされそうでした。
 春の強風。
 りんごや本など、重い物が入った鞄を持っていたけれど、なんの足しにもなりません。
 気を許すと本当にグラッとします。
 吹きさらしのバス停。
 マスクが飛んでいきそうです。
 隣で待つ女性は、ダウンジャケットのフードを深くかぶり、風を背中で受けています。
 パーカーを着てくれば良かった。
 ジャケットのチャックを首元までしっかり締めます。
 それでも冷たい風は背筋を抜けていきます。
 バスが来た。
 座席についてホッとして首元のチャックを下ろそうとしたとき、ぼくのジャケットにもフードがついていたことに気づきました。