まいにち

まいにちは書けません

年の差 体力の差

2019-06-19 17:25:16 | 日記
 長い長い階段を、買い物袋を下げて上っていました。
 荷物がなくてもきつい道です。
 一歩一歩しっかり踏みして歩きます。
 途中で休憩をすることはないけれど、一気に上っていくと息が上がります。
 後ろから叫び声が聞こえました。
 中学生くらいの男の子たち。
 バタバタ、足音。
 横を勢いよく走り抜けて行きました。
 この階段を走って上るか!

音はどこから聞こえてくるのか

2019-06-18 17:27:48 | 日記
 歩いていると、鐘の音が聞こえてきました。
 坂の下にある男子校のチャペルです。
 ちょうど12時。
 家にいると聞こえないけれど、ちょっと歩くと聞こえる。
 地形のせいなのでしょう。
 さらに歩くと、拡声器を通した声が聞こえました。
 丘の上の中学からです。
 「リレーの選手は入場門に集まってください」
 今日運動会なの?
 坂を下っていくと、電車の音が響いてきました。
 電車が来てしまった。
 間に合わない。
 大丈夫、今日は電車に乗りません。




今日の弁当はなんだろう

2019-06-17 17:32:42 | 日記
 電車の車窓から外を眺めていたら、広い空き地が目に入りました。
 資材置き場です。
 でも何か違う。
 ここには建物がありました。
 会社だったのは覚えていますが、細かいことは忘れてしまいました。
 突然なくなって、以前何があったのかわからないことは、よくあります。
 ちょっとしたきっかけがあれば、思い出したりします。
 印象的なものがあったような気がするけれど。
 うーん。
 そろそろ昼、何を食べよう。
 そうだ!
 弁当を食べている人の姿が見える、休憩室がそこにはありました。

ケーキの思い出

2019-06-16 22:48:22 | 日記
 商店街にある、昔ながらの洋菓子店。
 お土産用のケーキを選んでいると、高校生くらいの男の子が1人で入ってきました。
 ショーケースをちょっと覗き、壁際の焼菓子を眺め、うろうろ落ち着きません。
 「このケーキどのくらい持ちますか?」
 ショートケーキを指差して店の人に尋ね、返事を聞くと別のケーキに興味を示す様子。
 なんとなく男の子の気持ちがわかるような気がしました。
 同じくらいの年の頃、近所のケーキ屋へ1人で入ったことがありました。
 母の誕生日にプレゼントをしようと思ったのです。
 男の子がケーキ屋へ1人で入るのは、とても恥ずかしい。
 買ったケーキが特に美味しかった記憶はありませんが、母が「おいしい」と言ってくれたのは覚えています。

これを逃すわけにはいかない

2019-06-15 17:58:23 | 日記
 夕方のバスは、仕事帰りの人たちでいっぱいでした。
 一番奥の座席に座って外を眺めていると、バスの脇、広い歩道を全速力で走る女性の姿が見えました。
 トートバッグを脇に挟み、髪とジャケットをなびかせています。
 バスは右折レーンから横の通りに曲がります。
 すると女性は、一緒に道路をかけて渡ってきました。
 このバスに乗るつもりなのだ。
 でもバス停はまだまだ先です。
 間に合うのかな。
 バス停で、待っている人はまばらでした。
 すぐに発車してしまう。
 ところが、「車椅子の人が乗車します」と運転手のアナウンス。
 手助けするために運転席から出ようとしているところへ、さっきの女性が駆け込んできました。
 「すいません、すいません」と女性が言います。
 走ってくる姿を見て待ってくれたと、思ったのかもしれません。
 あれだけ必死に走られたら、きっと待ちます。