ゼロからのレコードレーベル

アメリカで日本人がゼロからスタートしたインディー・レーベル。純粋に音楽の楽しさを追求するレーベルの将来はいかに!?

プロ中のプロ

2008-02-02 15:48:25 | Weblog
2008年1月29日、僕がコーディネイトした
レコーディングセッションがマンハッタンの某スタジオで行われた。

スタジオのリサーチから手配。そして、スタジオ、
プロデューサー、エンジニアと各々連絡を取りながら
皆が満足行く形で終了できたのはとても嬉しい。

今回のレコーディングの主役はドラマー。
パットメセニー、チックコリア、マイケルブレッカーなど
著名ジャズプレイヤーたちと共演してきた
アントニオサンチェスがその人だった。

さて、当日は午後1時からのセッションということで
僕は10分ほど前に到着したのだが、
彼は既にドラムのセットアップを始めていて、
逆に暖かく僕を迎えてくれた。

Modern Drummer」でも大きく取り扱われる有名ドラマーだが
ジーンズとT-シャツという出で立ちで
全くおごったところがなく本当にフレンドリーな人である。

ドラムの準備が済むと、文句も言わず出番まで待ち、
次にエンジニアが録音レベルやマイクの位置の確認をし易いように
要望に応えてウォームアップがてらドラムを叩く。

音に関してはエンジニアに自分の意見、希望をしっかり伝え
いざ録音になると納得いくまで演奏を重ね、
数テイクをてきばきと決める。

自分に厳しく、妥協を許さない姿はプロ中のプロ。
話を聞くと世界を飛び回る人気ドラマーにも関わらず
スケジュール等の管理は全て自分でやっているという。

ミュージシャンとしても、人間としても一流。
そんなフレーズが似合うアントニオサンチェスだった。

彼の初のソロアルバム「Migration/Antonio Sanchez」は現在、好評発売中です。