ゼロからのレコードレーベル

アメリカで日本人がゼロからスタートしたインディー・レーベル。純粋に音楽の楽しさを追求するレーベルの将来はいかに!?

デジタル・ディストリビューション

2007-07-25 07:25:49 | Weblog
自社レーベルが契約しているデジタルディストリビューターは
「INgrooves」と言う会社で、リリース・アルバムの音源、
リリース情報、ジャケットのイメージファイルなどをサーバにアップロードすれば、
数日後に、iTunesやその他の大手音楽ダウンロードサイトに配信されるしくみになっている。
マスターディスクなどを郵送する必要もなく簡単に行えるのがいい。

配信後に誰かがダウンロードすると、いつ、どの国で、
どこのウェブサイトで行わたかという情報と支払われる金額が
エクセルフォーマットのファイルにて月に一回メール送信されるので、
これを確認すれば、どの曲がどれだけ売れたのかも簡単にわかるし、管理もできる。
ウェブサイトでログインすれば随時確認することも可能だ。

これまではCDを制作してリリースしていた我が社も
今後は、CDは作らずにデジタルリリースのみ行ったり、
また自社とレコーディング契約していないアーティストたちとも
ディストリビューションのみの契約が可能になった。

実際、今年の夏には2組ほどのアーティストと
ディストリビューション契約を行う予定で、
レーベルとしても新しい展開を作っていければと考えている。

参照サイト:http:// www.ingrooves.com/

著作権の登録

2007-07-21 00:09:46 | Weblog
アメリカで著作権を登録する場合、ワシントンDCにある
アメリカ議会図書館(Library of Congress)へ著作作品を送る。
音楽ではPA(Performing Arts)やSR(Sound Recording)の分類下に
なるが、この際の登録料が少し前に値上がりして、30ドルから45ドルになった。

もちろん上記の登録をしておいた方が無難だが、
少しでも安く、しかも有効的に行うなら、自分自身に対して
著作作品(CD、楽譜など)を郵送するやり方がある。
郵便が届いたら開封せずに保管しておく。
郵便物には消印が記されるため、立派な証拠となりうるわけだ。

ただBMI, ASCAPなどの音楽著作権管理団体では
作品を登録する際に著作権登録番号を聞かれたりするし、
確実な方法は、やはり先述の米国議会図書館での登録となる。

結構、手間のかかる作業ではあるが、
万が一にでも盗作されたことを考えると、
こうした著作権登録をしない訳にはいかない。

参照ウェブ: http://www.copyright.gov/

レコーディング

2007-07-18 00:46:43 | Weblog
イタリア人シンガーの依頼を受けて
先週からマンハッタンでレコーディングをしている。
プロデューサーは友人のアメリカ人で、今回は一曲のみの録音。

録音はスタジオというより居間を少し改造した部屋で行われ
ボーカルやギター以外は全て打ち込みやドラムループ、MIDIを使う。
よって余りレコーディングスタジオの雰囲気はない。

僕が弾いたギターも、友人が歌う唄も一旦録音すると
全てオーディオファイルとなり、
ピッチ修正、リズム修正などがコンピュータ上で可能になる。
そうした修正を繰り返すのであれば、録音し直した方が早いと感じる時もあるが、
それでも、ちょっとしたことなら画面上で処理した方が楽。
一部修正であれば、録音し直しても結果は大して変わらないだろう。

こうした作業を見ていると現代の音楽は
テクノロジーに『作られている』と感じることさえある。
それでも、作品の完成度や音楽性の高さは人間の耳や
確かな演奏に担う部分が大きいわけだし、
誰もが良質の音楽を作れるわけでもない。
やはり、名曲はコピー&ペーストじゃ作れないのだ。

寒いCD屋さん

2007-07-03 14:19:38 | Weblog
先日、タイムズスクエア(NYC)にあるヴァージンメガストアを覗いた。
以前は、タワーレコード、HMVと並んで良く通った店だったが、
最近はCDはアマゾンなどのオンライン購入がほとんどで、すっかりご無沙汰してた。

店はセールをやっていて、店内のほとんどのCDは一枚10ドルだった。
にも関わらず、店は妙に冷え込んでいる。寒い。
観光客であふれるタイムズスクエアだし
店にはかなりの数のお客さんがいるのだけど、妙に冷めてるし、
レジに並ぶお客さんはまばらだし、以前のような活気が全然感じられない。

その後、HMVがあった五番街(46丁目)にも行ったけど、
そこは玩具屋さんになっていた。
ここ数年はB&NとかBordersと言った本屋さんが
CDの販売をしているし競争も激化しているのだろう。
というほど、CDはもう売れなくなっちゃったのだけど...
いずれにしても、CDショップってのはなくなるんだろうなぁ。