麻乃はいつも 風のように走った

引退した競走馬を引き取りました。


脚を壊した麻乃は
もう二度と走れません

北の大地のあーちゃんを訪ねて。 3日目

2017-07-09 12:46:40 | 麻乃

この日は凄くいい天気。

スカッと晴れているのに、湿気もなく涼しい。

この日もお母さんがホテルまで、お迎えに来てくださいました。

 

それからお母さんと「えりも岬」にドライブ

駐車場の脇のお土産やさん。

 

この辺一帯に可愛い野草が咲いていて、お母さんに色々な花の名前を教えて頂きました。

 

岬からの風景。

いつもは風が強くて立っていられない位らしいんですが、この日は超微風。

こんな日は本当に珍しいそうです。

この岬の先にあざらしやらっこがいるそうです。凄いな。

帰りに「えりも漁業組合の直売所」でお母さんが選んでくださったIさんへのお土産や

ホタテ貝なんかを買いました。

 

牧場に帰ると、お父さんが炭火をおこしてバーベキューの用意をしてくださってました

マトンやホタテなど美味しく頂きながら、お父さん、お母さんと色々な話をして

楽しい時を過ごしました。

広い庭を通り抜ける気持ちのいい風。

馬達を眺めながら頂く、美味しい海の幸や山の幸。

真の意味で豊かな生活とは、こう言う生活を言うんだなぁ。と感じました。

私にはもったいない位、贅沢な時間でした。

 

そしてその後なんと!! お父さんがあーちゃんに乗せてくれたんです

 

まず、今、休ませている放牧地へあーちゃんを連れ出し

 

お父さんが下乗りしてくださり様子を見る。

(あーちゃん、鞍をつけるのも人を乗せるのも2年振り。)

 

でも、あーちゃんを出すと、あの1歳ッ仔が鳴いて鳴いて大騒ぎ

隣のスペースに放されていた1歳男子組3頭も、なんだ?なんだ?と駆け回り、

あーちゃんもそれに応えて高く嘶いてました。(あんな鳴き声聞いた事ない。

そしてもう反対側に放されていた母子ペア組も。。全員でガン見

仔達: 「お母しゃん、麻乃のおばちゃん背中になんか付けて何やってるの?」

母達: 「僕ちゃんも言う事聞かないとああなるんですよ。ちゃんと見ときなさい」

 

と言う会話が交わされたかどうか知らんが、いよいよ私の番。

 私: ちょ、あーちゃん。背丈高いじゃん 怖いよぅ。

麻乃: 頼みもしないのに勝手に乗って来て、何言ってんのさ。

 

 私: イェーイ あーちゃんに乗ってる 感激

麻乃: 感激はいいから早く降りてくんない? 

    言いたかないけど、大体あんた太り過ぎじゃない?

    私、現役の時でもこんな斤量背負わされた事ないわぁ。

 

 私: 痛いところを突いてくるわね! 

    私が人参持ってこなかったの根に持っているんでしょ?

麻乃: 相変わらず発想が貧困だね。

    ああ、疲れた。

    お父さん、こんな人相手にしないで帰りましょ!!

仔達: お母しゃん、麻乃のおばちゃん帰るの?

母達: そうみたいねぇ。もう現役あがったのに大変だねぇ。

 

と言うような事をあーちゃんは思っていたでしょう。多分。

でも、大人しく乗せてくれて3週回りました。

 

こんな特別中の特別なサプライズを用意してくださっていた

お父さん、お母さんには何とお礼を言ったら良いか。。

一生の思い出になりました。本当に有難うございます。

 

楽しい時間はあっ!と言う間に過ぎお別れの時間になりました。

 私:  あーちゃん、ありがとね。 もう帰るけどここの暮らしは最高だね。

     また来るから皆と仲良くね。

麻乃: いや、ホント最高だから別にもう来なくていいから。あんた来ると仕事増えるし。

     出来れば人参その他は郵送でお願いします。(そちらは24時間随時受け付け中

 

では。。実家に帰ってからと言うもの、メッチャクチャ強気の麻乃さんから一言どうぞ。

 

 

まだ、根にもってる。

もう乗らないから安心しろや

 

スイカのプレゼントでたちまち機嫌回復の麻乃さん。 

お母さんがいつもおっしゃっていた「本来の馬の姿」と言うのを

凄く実感出来た2日間でした。

あーちゃんをそこに帰してあげる事が出来て本当に良かった。

お父さん、お母さん、あーちゃん&1歳っ仔組、男の仔組、母子ペア組の皆さん!!

2日間、大変お世話になりました。

 

また会える日まで、私も色々頑張るYO~!!

       特にバイオリン。トホホ、、。