7月15日(木)
天塩川リバーサイドキャンプ場~名寄~西興部~網走~チミケップキャンプ場
天塩川リバーサイドキャンプ場~名寄~西興部~網走~チミケップキャンプ場

午前6時起床。ようやく道東方面は天気快復。ただし明日からまた雨の予報。それでも今日は中標津まで移動予定。ほぼ全員が出発するようだ。
テント撤収前に、ペアライダーの女性にメガネレンチを貸してやる。大型工具はバッグの奥に押しこむ関係で、まだぐっすり寝ている2人を午前7時には起こしにいく。彼女のセローはチェーンがたるたるに緩んでいて、いつ外れてもおかしくない状態だった。積載工具などもっていなく――ま、たとえ車載工具があってもアクスルシャフトを緩めるのは難しいのだが……。そのまま走り続けていたらしい。
テント撤収前に、ペアライダーの女性にメガネレンチを貸してやる。大型工具はバッグの奥に押しこむ関係で、まだぐっすり寝ている2人を午前7時には起こしにいく。彼女のセローはチェーンがたるたるに緩んでいて、いつ外れてもおかしくない状態だった。積載工具などもっていなく――ま、たとえ車載工具があってもアクスルシャフトを緩めるのは難しいのだが……。そのまま走り続けていたらしい。
こういうのはちゃんと自分の手でやんなきゃダメ、という雰囲気のなか、彼女が一人奮闘するのをみなで遠巻きに見学。ときおり脇からするどい助言が飛ぶ。ペアライダー、鹿児島のSクンも手をだすことなく、じっと作業を見つめている。ホントは手伝ってやりたいのだろうが、そこは鹿児島のぼっけもん、照れくさいのだろう。まだ、若いし。うしろから隠れるようにしてちらりちらりと視線を飛ばしている。
そういえば、去年も美深キャンプ場でほとんど同じようにチェーンがゆるゆる状態の広島の女性ライダーがいて、同じようにメガネレンチを貸したんだ。しかも同じセロー。20代後半というのまで似ている。ただ、牛に腕を蹴られていたのと、シングルライダーという違いはあるが……。それにしても、ノーメンテ無頓着ノホホン女性ライダーは意外と多い。
8時過ぎたころから、準備のできたものから順次、出発していく。
チャリのIクンもゆっくり出発準備をしている。今日は朱鞠内湖まで走るという。こちらからだと結構坂がきついから、たぶん1日がかりの走行になるはずだ。普通、チャリダーといえば朝がやたらめったら早いようだが、彼の場合はライダーと同じか、それよりもゆっくりのんびりしている。マイペースだ。
Hさんが出発して5分くらいたったころ、自分も8時半過ぎには出発。
とにかく今日は移動のみ。途中、Hさんに追いついてしまい、5~6キロほど名寄市街地まで一緒に走る。彼は西興部村の「雪のトンネル」にいくらしいが、その前に市内のフアミレスの駐車場に右折していく。
自分はどこかでうまい牛乳、牛乳と心の中で念仏をとなえつつ、西興部村に向かう239号を走り続ける。はた万次郎画伯の住んでいる下川町一の橋などを通過。たしか、西興部にはうまいモッツァレラチーズを作っている牧場があったはずだ。それならうまい牛乳もあるに違いない、と期待していたが、結局、場所がわからず通過。コンビニで大企業が生産している新鮮濃口牛乳でノドを潤す。
網走には12時には着く計算だったが、サロマ湖畔を走っている238号ではなく、かなり遠回りする333号を走ってしまったため、午後2時着となる。今からメシを食って中標津にいっていけないことはないが、無理がある。どうすっかな。こういうときは、メシを食いながら考えるのが一番いい。
39号との分岐から網走市街地に3分ほど走った右側にある食堂でフライ定食。種類も多く揚げたてで、ホクホクサクサク美味い。新聞には太平洋側の天気は崩れてくるとある。明日も移動するつもりなので雨はまずい。オホーツク側の津別町あたりでキャンプすることにする。近くの呼人浦にテント張ってもいいのだが、Mさんもくるといっていたし、どうせなら違うキャンプ場を選びたい。(彼もそうなのだが、自分も同じ人と同じようなキャンプをだらだらとするのは好きじゃない)
呼人浦キャンプ場を横目に、津別21世紀の森キャンプ場にいくが、10張り以上ものでかいテント群が目に飛びこんでくる。どうやら中学生か高校生のキャンプ行事のようだ。迷わずUターン。バイクなど1台もいない。ここからさらに20キロほど山中にはいったチミケップキャンプ場に向かう。地図の説明には、チミケップ湖は北海道の3大泌湖とある。途中からダートになっている道を5~6キロ走るが、いったいどこにキャンプ場があるのかという山の中だ。もちろん民家も商店もまったく見あたらない。ここでバイクが故障したら途方にくれるような場所だなあ、などとよけいな妄想を抱く。チミケップ湖畔はほぼ原生林状態だ。
ようやくついたチミケップキャンプ場には、薄暗い雑木林の中にツーリング用のテントが1張りのみ。天塩川キャンプ場とは全然タイプの違うキャンプ場だ。「ここにテント張りな、ここ、いいよ。おまけに温泉もあるよ」と誘うような雰囲気はまるでなく「テント張りたいやつだけ張れ。軟派ものはすみやかに去れ」という静かなる威圧感が漂っている。賑やかさなど微塵もない。湖面上空が不気味な曇に覆われてきたので、よけいにそう感じる。ヌカカとカの集団攻撃の中、なんとかテントを張り終える。逃げるほうに逃げるほうにカもやってくるので、いつのまにかカイカイという感じだ。
5時半くらいからテントの中で横になって本など読むが、雑木林の中にテント張ったものだから、暗すぎて目がおかしくなってくる。湖畔にいき、木のベンチで1人読書。炊事場で飲む水が冷たくて気持ちいい。この近くで汲み上げているのだろうか。かなり美味い。薄暗くなるまで湖畔ですごす。
もう1人のキャンパーは犬を連れてきている。この中型犬がかなり人なつこく、テントに挨拶にいくと、すぐにじゃれてくる。胸に足をかけて、顔をぺろぺろなめようとする。犬は飼い主に似るというが、テントの住人もかなり人がよさそうだ。1ヶ月ほど前に仙台を車で出発、ここチミケップには1週間くらいテント張り続けているという。犬が一緒だと熊がでてきてもすぐにわかるので、どこででもテント張れそうだ。もちろんそれだけではないが、犬好きの自分にはちとうらやましい。
午後7時近くになって、ようやくもう1台バイクがくる。TDM850だ。このバイクは一時期、本気で購入しようと検討したことがあるので、ライダーさんがテントを張ったあとで、話を聞いてみることにする。やはりメンテがかなりめんどくさいという。バッテリーの位置など、おおっ、というような場所にある。自分で外したことはなく、購入した店の店員も外し方をはっきり知らないというほどのリアサス付近のこみいった場所にある。重心も高くて、ここにくるダートでもかなり気を使ったらしい。試乗レポートを読んだだけではわからないことを、あれこれ質問。
夜、テントで本を読み午後10時には就寝。ランプを焚いたせいだろうか、気のせいかシェラフの中がしっとりしてくる。テント内の空気は乾燥しているのに、足が蒸れてくるようで気持悪い。テントのボトムも手で触ると湿気ている。なんだかんだでなんか寝苦しい中、車のエンジン音で目が覚める。近くに停車。バタンバタンとドアの開閉音。続いてわやわやと男女の声高な声。湖畔に移動する足音。午前3時。またかよ、と少々いらつき気味で寝返りなぞ打つ。あの犬、吠えないかなあ。でも性格がよさそうなのでこういうときはきっと吠えないのだろう。やはり連れてくるならドーベルマンだ、などとぼんやり考えているうちに再び眠りにつく。