8月4日(火)夕張~洞爺湖・町営仲洞爺キャンプ場
6時半起床。やはり、この時間には起きてしまう。雲天。7時半ごろより撤収作業。8時半には出発。さらば夕張という感じだ。どこがどうとはっきり書けないが、この1ヶ月、北海道をツーリングしていて一番印象に残った町だ。4泊したのも影響しているかもしれない。234号を室蘭に向かう。苫小牧まではトラックも多かったが、それを過ぎるとほとんど独占状態。いつ雨が降りだすかわからないので、念のためにレインウェア着用で走行。
と、幌別あたりで、レインウェアの上着に虫のようなものが当たったかと思うと、そのままウェアの中に飛びこんで、ヘソのあたりにビチーンとしびれるような痛みが走る。
痛ええええ。今度こそ、ハチにやられた。
パニックに陥りそうになりながらも、変に刺激して次の攻撃を受けたらたまらんと、じいっと運転していたが、連続攻撃はない。どうやら、ハチも自分になにが起きたのかわからなかったようだ。Tシャツの上から一刺しだけして、外に吹き飛ばれていったようだ。じーんと痛みがあるが、バイクは停めずにそのまま室蘭方面に走り続ける。30分ほどして痛みも引いてきて、その部分を手でそっと圧迫すると、つんと痛みを感じる程度になってくる。ミツバチだったに違いない。なんとかこれでおさまる。やや安堵。
室蘭、地球岬のトイレでTシャツをたくりあげてみると、ヘソの横にでかいカに刺されたように、赤い水ぶくれになって一カ所だけがぷくんと盛り上がっている。レインウェア・パンツの間に挟まったハチを発見。すでに絶命している。ミツバチではない。ミツバチよりやや大きい種類のハチだ。下の方に這い出そうとして、圧迫されたようだ。たぶんハチには自分になにが起きたのかわからなかっただろう。スズメバチでないのは確かだが、名前はよくわからない。思いがけない事態に、すまないというか、わるかったね、と心の中で手を合わせる。
室蘭は地球岬から展望台をへて、測量山方面に足を伸ばし、半島突端まで半周する。白鳥大橋で対岸に渡ろうかと思ったが、どうやらそのまま高速に通じているみたいでパス(あとで、間違っていると判明。そのまま国道に出られるようだ)。よさそうな食事所でもないかと市内をうろうろするが、適当な店なし。あきらめて洞爺湖方面に向かう。途中のドライブインでカレーライス(500円)。伊達市のスタンドでこれまでとは色の違う緑色のホクレンの旗をもらう。ホーマックでワンサイズ大きいガスカートリッジ(680円)購入。昭和新山などをちらりと観て、3時には洞爺湖畔着。新山では、新山はゆっくり見る気分ではなかったのと、駐車料金を徴収していたので、その場で素早くUターンしている。キャンプ場はどこもかしこも満杯で、押し合いへし合いの状態だ。3カ所くらい見てまわるが、ゆっくりできそうなサイトはない。湖を半周したところで、林の中に「町営仲洞爺キャンプ場」とある。空いていそうなので、ここに決定。
キャンプ代300円也を管理事務所で払い、バイクでそのままサイトに進んでいく。林の奥はがら空き。一番奥にテントを張り、4、5キロほど引き返すかたちで洞爺温泉「いこいの家」(360円)でひとっ風呂。景色はいいのだが、露天なし、サウナなし。久しぶりの普通の風呂という感じだ。だが、普通でないところもある。風呂場の中になにも置いてない。シャンプーなんか使わないからどうってことないが、石鹸がひとつも置いてないのにはまいった。だれかが忘れていっても、すばやく係りの人がもっていくのだろうかと思うくらいきれいで、なにもない。浴室ではちゃんと石鹸を使っている人もいるし、石鹸使用禁止の張り紙もないので、洞爺湖の環境保全のためではないようだ。こちらはタオル1枚でとびこんでいる。脱衣所に石鹸でも売ってないかと、一旦、浴室を出るが、そんな機械はない。料金を払った建物入り口までいけばなんとかなるかもしれないが、わざわざ服を着て外に出るのもばかばかしい。身体はべとべと状態なので、どうしても石鹸を使いたい。
しょうがない。だれかに借りよう。
そう思って再び、浴室にはいり洗い場を見回すと、シャンプーの小瓶がぽつんと洗面台に置いてある。たしか、さっきまではなかったはずだ。だれかがそこに置いて湯に浸かっているのかと思ったが、そうではないようだ。どうやら、さっき出ていった人が置いていったらしい。ありがたく使わせてもらう。少々ぬるぬるするが、結構、石鹸の代わりにはなる。帰りに缶ビール3本、マトン450グラム(480円)、ピーマン1袋購入。洞爺湖の水辺で、中島を眺めながら1人焼き肉。ラジオのニュースでは、新潟は大雨らしい。佐渡では川の堤防が決壊したという。
写真ではよくわからないが、うしろはすぐ湖。
洞爺湖の岸辺.
左側にはカバーをかけたマイバイク。