バイク・キャンプ・ツーリング

NERIMA爺、遅咲きバイクで人生救われる

1998年8月7日 北海道ツーリング 41日目

2025年03月04日 | 1998年 北海道ツーリング
8月7日(金) 碁石海岸~東京


 早朝5時には起床。早々とテント撤収。
 バイクにはシートバッグの上から、バイクシートをかけていたから安心していたが、中は水びたしだ。濡れてもかまわないのも入っているが、本は分厚く膨らんでいる。失敗した。しばらく東北地方の天気は回復しそうにないらしい。今日中には東京に帰ることに決定。白神山地にも寄ってみたかったが、この天気では楽しめそうにない。
 この次だ。
 仙台の手前まで一般道を走り、あとはひたすら東北道を南下。渋滞もなく、夕方には無事、練馬到着。約40日のツーリングも無事終了。40日ぶりの我が家の蛍光灯がやけにまぶしい。人んちみたいだ。カミさんと事故もなく無事を喜んで、久々に家で飲む。
 走行距離、約1万キロ。出発時、2万6000キロだった走行計は、35600キロ。CB400。ご苦労さん。

今回走った全行程。


道南


道北

道東



1998年8月6日 北海道ツーリング 40日目

2025年03月03日 | 1998年 北海道ツーリング
8月6日(木) 薬研キャンプ場~碁石海岸



 5時半起床。雲行きが怪しい。
 さっさとテント撤収開始。6時45分には野営場を出発。高速を使って一気に下ってもいいが、今日は一般道をいけるところまでいく予定だ。しかし、いつ雨が降りだしてもおかしくない。むつ市から338号で太平洋側にでて、ひたすら南下。百石町では「大山記念館」に立ち寄ってみようと思ったいたが、すでに数ヶ月前に閉館になっている。やはり大山さんでは、お客はこないか。

 相変わらず雲行きがあやしいのでさっさと南下しなければいけないが、以前から気になっていたキリストの墓があるという伝説の地、新郷村には寄ってみる。中心地の集落、戸来(へらい)はヘブライとも読めそうで、しかも近くには上大石神ピラミッドという、あのピラミッドよりも古い起源をもつという遺物まである。好きな人にはたまらない土地だろう。以前テレビで見たことがあるが、この地方の人たちの中には、日本人離れした目鼻立ちのはっきりした人が結構いるという。話半分としても、興味深い土地だ。帰宅したら竹内文書を読まなくちゃ。というわけで、キリストの墓という場所にいってみる。ちゃんとした案内板まであり、小高い山の頂上にある墓を見る。なんということはない場所だが、うーむという雰囲気もある。今度、あたりをゆっくり散策ということで、今回はここで終了。

 竜泉洞も横目に、ひたすら南下。
 結局、2年前にもテントを張った大船渡市の碁石海岸青少年キャンプ場にお世話になる。前回はそんなものかと思ってが、今回、キャンプ代1000円は高いと感じる。やはり、設備が整っていて無料が当たり前の北海道キャンプ場を転々とすると、そう考えてしまう。テントの横にバイクを停め、明日の朝に備えてリアバッグはシートにそのまま、サイドバッグもバイクにつけたままテントだけ張る。

 キャンパーはこの天候のせいか、10メートル横にファミリーキャンパーが1組いるだけだ。なんか、ダンナさんは料理人そのままの白衣をきてバーベキューをやっている。子供も何人かいるようだ。ワイワイやっている。楽しそうだ。だが、夜、遅くなってから夫婦喧嘩がはじまり、テント越しに声が聞こえてくる。
「飲み過ぎですよ、お父さん」
「ばかやろう。オレは、オレはだなあ」と、制止されると余計に大声を出す酒癖の人のようだ。
「他の方に迷惑ですよ」
 といっても、キャンパーは他に、自分一人しかいない。
「話をつけてくる」とか言っている。
 困った人だ。思わず笑ってしまう。
 最後には奥さんも、
「あきれた人」
 などと言っている。
 他にキャンパーもいなくて、林の中はシンとしている。聞きたくなくとも、くっきり聞こえてくるのだ。さすがに「聞こえてますよー」とは言えない。東北はどこもかしこも大雨のようだ。キャンプ場も、夜中、大雨。


1998年8月5日 北海道ツーリング 39日目

2025年03月02日 | 1998年 北海道ツーリング
8月5日(水)洞爺湖~函館~大間々~薬研キャンプ場


 
   7時起床。
 明日の夜からまた雨だというので、とりあえず函館まで走ってみることにする。そろそろ帰り時だ。青森に渡れなかったら、大沼公園でキャンプするか、ライダーハウスで連泊するかだ。ひたすら函館を目指して走る。森駅ではイカめし(480円)。容器は約10センチ4方くらいのもの。思っていたより小さいので2個買う。ちょっと高いかな。中には小ぶりのイカが2~3個きっちり詰めてある。東京などの駅弁フェアでみるでかいイカとはずいぶん違う。たぶん、こちらが正当派だろう。外は暑いので、駅舎のベンチに座ってぼそぼそと食う。こんな旅行客など見慣れているのか、電車を利用する地元の人は気にも留めない。味はまあまあ。

 函館フェリーターミナルには午後1時20分に着く。
 構内で時間を確認。大間行1時50分。青森行2時30分。ただし、青森行きは予約で満車、キャンセル待ちになっている。青森は「ねぶた祭り」の真っ最中のようだ。たぶんこうだろうとは予想していた。ということは、あと2、3日は青森に渡るのはむつかしいということだ。窓口で大間行きはどうなっているのか訊くと、次の便には今からでも乗船できるという。やった。乗船名簿に記入して切符を購入。2200円。船には他にライダーが2、3人ほど。 

 3時半には大間着。
 町中でガソリンをいれて、大間崎までいってみる。
 波打ち際は以前きたときと違い、階段状になっていて、簡単には海水に触れなくなっている。たしか以前は簡単に波打ち際までいけたような気がした。勘違いしているかもれない。駐車スペースでフェリーで一緒だったGL1500乗りの大阪のおじさんが、バイクを10万くらいで買わないかと持ちかけられる。話半分としても、とてもそんなでかいのを運転する気はないので、笑って断る。一緒にいたZZR250の女の子も笑っている。彼女のバイクは立ちゴケして、リアカウルが傷だらけだ。

 大畑の町にある小さなスーパーで新鮮なイカを2杯仕入れる。1杯150円。この町はスルメイカの水揚げが町の経済を左右しているらしい。「イカの町、大畑」と看板があちこちにある。ついでに缶ビール3本、氷2キロ(300円)も購入。恐山の薬研キャンプ場にテントを張り、2年前の東北ツーリングでも入浴した無料の「カッパの湯」まで走り、夜は薪(200円)を管理舎で買い、1人キャンプファイヤー。イカは1匹は刺身にして、もう1匹は甘辛く煮付ける。新鮮なので身がぷりぷりだ。ラジオの予報によると、明日から天気が崩れるらしい。


1998年8月4日 北海道ツーリング 38日目

2025年03月01日 | 1998年 北海道ツーリング
8月4日(火)夕張~洞爺湖・町営仲洞爺キャンプ場


 6時半起床。やはり、この時間には起きてしまう。雲天。7時半ごろより撤収作業。8時半には出発。さらば夕張という感じだ。どこがどうとはっきり書けないが、この1ヶ月、北海道をツーリングしていて一番印象に残った町だ。4泊したのも影響しているかもしれない。234号を室蘭に向かう。苫小牧まではトラックも多かったが、それを過ぎるとほとんど独占状態。いつ雨が降りだすかわからないので、念のためにレインウェア着用で走行。

 と、幌別あたりで、レインウェアの上着に虫のようなものが当たったかと思うと、そのままウェアの中に飛びこんで、ヘソのあたりにビチーンとしびれるような痛みが走る。
 痛ええええ。今度こそ、ハチにやられた。

 パニックに陥りそうになりながらも、変に刺激して次の攻撃を受けたらたまらんと、じいっと運転していたが、連続攻撃はない。どうやら、ハチも自分になにが起きたのかわからなかったようだ。Tシャツの上から一刺しだけして、外に吹き飛ばれていったようだ。じーんと痛みがあるが、バイクは停めずにそのまま室蘭方面に走り続ける。30分ほどして痛みも引いてきて、その部分を手でそっと圧迫すると、つんと痛みを感じる程度になってくる。ミツバチだったに違いない。なんとかこれでおさまる。やや安堵。

 室蘭、地球岬のトイレでTシャツをたくりあげてみると、ヘソの横にでかいカに刺されたように、赤い水ぶくれになって一カ所だけがぷくんと盛り上がっている。レインウェア・パンツの間に挟まったハチを発見。すでに絶命している。ミツバチではない。ミツバチよりやや大きい種類のハチだ。下の方に這い出そうとして、圧迫されたようだ。たぶんハチには自分になにが起きたのかわからなかっただろう。スズメバチでないのは確かだが、名前はよくわからない。思いがけない事態に、すまないというか、わるかったね、と心の中で手を合わせる。

 室蘭は地球岬から展望台をへて、測量山方面に足を伸ばし、半島突端まで半周する。白鳥大橋で対岸に渡ろうかと思ったが、どうやらそのまま高速に通じているみたいでパス(あとで、間違っていると判明。そのまま国道に出られるようだ)。よさそうな食事所でもないかと市内をうろうろするが、適当な店なし。あきらめて洞爺湖方面に向かう。途中のドライブインでカレーライス(500円)。伊達市のスタンドでこれまでとは色の違う緑色のホクレンの旗をもらう。ホーマックでワンサイズ大きいガスカートリッジ(680円)購入。昭和新山などをちらりと観て、3時には洞爺湖畔着。新山では、新山はゆっくり見る気分ではなかったのと、駐車料金を徴収していたので、その場で素早くUターンしている。キャンプ場はどこもかしこも満杯で、押し合いへし合いの状態だ。3カ所くらい見てまわるが、ゆっくりできそうなサイトはない。湖を半周したところで、林の中に「町営仲洞爺キャンプ場」とある。空いていそうなので、ここに決定。

 キャンプ代300円也を管理事務所で払い、バイクでそのままサイトに進んでいく。林の奥はがら空き。一番奥にテントを張り、4、5キロほど引き返すかたちで洞爺温泉「いこいの家」(360円)でひとっ風呂。景色はいいのだが、露天なし、サウナなし。久しぶりの普通の風呂という感じだ。だが、普通でないところもある。風呂場の中になにも置いてない。シャンプーなんか使わないからどうってことないが、石鹸がひとつも置いてないのにはまいった。だれかが忘れていっても、すばやく係りの人がもっていくのだろうかと思うくらいきれいで、なにもない。浴室ではちゃんと石鹸を使っている人もいるし、石鹸使用禁止の張り紙もないので、洞爺湖の環境保全のためではないようだ。こちらはタオル1枚でとびこんでいる。脱衣所に石鹸でも売ってないかと、一旦、浴室を出るが、そんな機械はない。料金を払った建物入り口までいけばなんとかなるかもしれないが、わざわざ服を着て外に出るのもばかばかしい。身体はべとべと状態なので、どうしても石鹸を使いたい。

 しょうがない。だれかに借りよう。
 そう思って再び、浴室にはいり洗い場を見回すと、シャンプーの小瓶がぽつんと洗面台に置いてある。たしか、さっきまではなかったはずだ。だれかがそこに置いて湯に浸かっているのかと思ったが、そうではないようだ。どうやら、さっき出ていった人が置いていったらしい。ありがたく使わせてもらう。少々ぬるぬるするが、結構、石鹸の代わりにはなる。帰りに缶ビール3本、マトン450グラム(480円)、ピーマン1袋購入。洞爺湖の水辺で、中島を眺めながら1人焼き肉。ラジオのニュースでは、新潟は大雨らしい。佐渡では川の堤防が決壊したという。



写真ではよくわからないが、うしろはすぐ湖。
洞爺湖の岸辺.
左側にはカバーをかけたマイバイク。




1998年8月3日 北海道ツーリング 37日目

2025年02月28日 | 1998年 北海道ツーリング
8月3日(月)  夕張・石炭の歴史村キャンプ場(連泊)

 7時起床。このごろは7時起床に落ち着いてしまったようだ。霧雨。連泊決定。バイクで動く気なし。
 昼までずっとテントの中で、ジョン・ダニング「幻の特装本」を読む。面白い。雨は小雨模様。隣にテントを張っていたオフ車の大学生は、雨の中、テント撤収。札幌で友だちと待ち合わせをしているという。午後は、キャンプ場のトイレにあるコンセントを借りて、本を読みながら携帯電話を充電。昼はインスタントラーメン。みそ汁。夕方、6時くらいに雨の中、バイクで買い物。閉まりかけていた肉屋で味付けマトン(ジンギスカン)、酒屋で缶ビール3本。左隣にいた夫婦キャンパーもテント撤収したので、サイトが広く感じられる。ビール飲んで、早々と寝る。