echo garden

基本的に読書感想文です。

チョコレート工場の秘密 4

2006-01-08 02:33:47 | Weblog
 急流を下り、トンネルを抜けると、<発明室>についた。
 部屋に入れられると、そこは様々な機械、錯綜するパイプ、沸騰するフラスコなどでごったがえしていた。
 生き生きし出たワンカ氏が開発中の商品について、語りだしす。
 いくら舐めてもなくならない「永久飴」。
 全身に毛がはえてくる、ヘアトッフィー。
 噛むと、フルコースディナーの味が楽しめる、チューインガム、
 「アタシ、それ噛む!」と言うなり、バイオレットは口の中に放り入れた。
 ワンカ氏は制止したが無駄だった。
 シチュー、ステーキ、ブルーベリーのデザート、と味が変化したところで異変がおきた。
 肌が青紫になり、胴体が丸くふくらんで、バイオレット自身がブルーベリーになってしまった。
 「いつもこうだ、何故かさっぱり分らんが、最後でブルーベリーになってしまう!」
 「うちのバイオレットをどうしてくれるんだ!」
 「大丈夫!ジュース搾り機にかければ一発です!」
 そして、アゴストロング一家はジュース室へ、ルンパッパ人に案内されて連れていかれた。
 
 次に一行はピンク色の廊下を走って、<くるみ室>の前に来た。ワンカ氏は言った。
 「窓からのぞくだけです!入ってはいけません。リスたちが驚いてしまうから!」
 窓から見ると、何十匹ものリスが一生懸命働いていました。
 クルミを叩いて、空ならそのままダストシュートへ、詰まっていれば中身をだして籠のなかへ、
 「パパ、あのリス欲しい!買って!」と、イボダラーケ。
 「ワンカ君、いくら出せばあれを売ってくれるかね?」
 「リスたちは売り物ではありません」
 「ならアタシ、つかまえてやる!」
 と言うなり、イボダラーケは部屋にとびこんだ。
 リスたちは一斉に襲いかかって、彼女を床におさえつけた。
 その内の一匹が、頭をコンコンッ。首を横にふってダストシュートへ。
 「あたまが詰まってなくて良かったですな」
 ワンカ氏がつぶやいた。
 慌ててダストシュートをのぞきに行った両親も同じ運命をたどった。
 
 残った5人は壁がすべてガラスのエレベーターに案内された。ズラッと行き先のボタンが並んでいる。
 好きなのを押してごらん、といわれ、マイクは迷わず<テレビ・チョコレート室>と表示されたボタンを選んだ。
 凄いスピードですっ飛んでその部屋に着いた。
 
 何か、緊張感が漂っていた。
 作業をしているルンパッパ人が皆、真剣で、防護服を着ていたからだ。
 「では、試しにやってみましょう」
 とワンカ氏が言うと、数人のルンパッパ人がテーブルみたいに大きないたチョコを持ってきて、カメラの前に置いた。
 一人がスイッチをいれると、閃光がチョコを照らし、フッと消えた。
 そして部屋の反対側にあるテレビに映った。
 「チャーリー、引っ張ってみなさい。」
 言われるままにすると、なんと本物のチョコが出てきた。ただし、かなり小さい。
 テレビに映すと、たいていの物は小さくなるものです、とワンカ氏。
 「スゲー!俺、テレビで送られる最初の人間になりたい!」

 
  
 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿