舞台ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」の東京公演、詳しい日程が発表され、チケットの先行販売も始まっています。
映画も大好評で来日公演も多くの人たちが関心を持っていらっしゃるようです。
さて、詳しいことが決まれば、今度は「誰が来るのか?」ということが気になるところでありますが、HPには「アメリカン・キャスト」とまでは発表されています。
アメリカで稼働中の「ジャージー・ボーイズ」のプロダクションはブロードウェイ、ラスベガス、そしてツアーの3つ。ブロードウェイとラスベガスは好評ロングラン中で、そこを留守にしてまで(代役に任せてまで)来日するとは考えられません。そうなれば、ツアーのプロダクションが来日すると考えるほうが自然でしょう。スケジュールを見ると、6月中盤以降は入っていませんし。
私の知る限りの事実を申し上げますと、在米のファンの方がツアーのフランキーであるHayden Milanesに尋ねたところ「僕たちが日本へ行くよ」と答えてくれたそうです。彼のツイッターでもそれを仄めかす呟きもありますし、北米ツアー・プロダクションが来日することに間違いないでしょう。(トップの写真)
私としては、これには大変満足しています。北米ツアーのレベルの高さは向こうでは皆が認めるところ。Facebookには彼らのファンのグループもいくつもあります。彼らは行く先々で、その町の興行収入を塗り替えていて、今も大人気。私も一度は彼らのパフォーマンスを観たいと思っていましたので、東京へ来てくれるなんてこれは嬉しい限りです。
映画では、トミー役のヴィンセント・ピアッツァ以外は舞台俳優でした。「あとの3人はブロードウェイの舞台に立っていた」と思っている人もいらっしゃるようですが、厳密にいえば、ジョン・ロイド・ヤングだけはブロードウェイの舞台に立っていましたが、ニック役のマイケル・ロメンダとボブ役のエリック・バーゲンはツアー・プロダクションにいました。ブロードウェイの舞台未経験です。映画で彼らのファンになられた方もいらっしゃると思いますが、とにかくブロードウェイ未経験でもあれだけの逸材がいるのです。
私も、何度も何度もこのミュージカルを観ていれば、当然お気に入りの俳優も出てきますが、それでも大元の部分では、自分はこの作品そのものが好きなのだと思います。この作品本来の魅力は映画でも十分に伝わりました。
「映画に出た人たちに来てほしかった」とか…いろいろ思われる人もいらっしゃるでしょう。
でも、このお馴染みの「ジャージー・ボーイズ」のアートワークを見てください。4人の「後姿」です。
これは明らかにブロードウェイ・オリジナル・キャストをモデルとしていますが(一番小柄なのはジョン・ロイド・ヤングですね)…それでも、このミュージカルを象徴する絵は、あくまでも後姿です。前から見る顔は、私たちが舞台で出会う俳優の顔を当てはめればいいのです。それが、誰の顔になろうと「ジャージー・ボーイズ」の魅力には変わりはありません。「ジャージー・ボーイズ」は有名スターの人気と知名度に頼るミュージカルではないのです。これは製作者側のメッセージでもあります。
(続)
追記:来日公演の宣伝に使われている動画は2011年ごろのブロードウェイ・キャストです。この4人の中で今も出演しているのはニック役のマット・ボガートだけ。あとの3人はもう「ジャージー・ボーイズ」のプロダクションにいません。来日メンバーに加わる可能性もないと思います。こういう動画はB-rollと呼ばれるもので、作品の紹介に使われます。舞台パフォーマンスというのは、そうそういつでも映像で撮れるものでもありませんし、この映像はほぼ世界中で「ジャージー・ボーイズ」の紹介に使われていると思います。
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