稲垣潤一『夏のクラクション』
私は叫ぶ
「なんていい曲なんだ!!!」
20年以上も聴き続けている曲なのに、今さら何?…
(と、自分で突っ込みを入れておきます)
詞:売野雅勇、曲:筒美京平、編曲:井上鑑 の「ゴールデン・トリオ」の手による1983年の曲。
これがリリースされたのは、「夏の終わり」ではなく、実は7月末、「夏真っ盛り」の時期だったんです。
ハッキリ言って、今ドキのJ-POPなど束になっても敵わないような曲です。この曲を聴けば、80年代の日本の音楽のレベルの高さがわかろうというもんです
70年代はフォークかアイドルのどちらかしかなくて、私的にはどっちもダメで…特にフォークが好きな人にはケンカ売ってましたから(おいおい)
ま、ここでもよく言っているように
「私はシンガー&ソングライターは認めていない!」
わ~、言っちゃった…
しか~し、世の中には「ミュージカルなんて認めない!」「突然歌ったり踊ったりするか!?」なんて堂々と言う人だってたくさんいるんだから。そんな中で肩身の狭い思いをしてることだってあるんですからね…私だって、たまには、言わせていただきますよ。
日本でシンガー&ソングライターがもてはやされるのは、まず、日本人はもともとあんまり歌がうまくない(と思う)ことから、最初っから「歌」そのものに対する期待値が低いというのが基本にあるんじゃないだろうか?それで、音楽のもっとも重要な要素は「言葉」だと考える人が多くなる。
あと、その昔、稲垣さんのバイオグラフィー本が出たことがあって、その中に稲垣さんを世に出したプロデューザーが「稲垣潤一をきっかけに、アメリカのように、ポピュラー音楽の分業制が定着してほしい」と願ったのだありました。しかし、30年近くたった今も、そんなに変わっていないですよね。
(JERSEY BOYSの中では、ソング・ライターであるボブ・ゴーディオが「自分にはフランキー・ヴァリの声が必要だった」と熱く語るシーンがありますからね)
それでですね…(話は戻りますが)80年代は名曲がたくさん生まれたにもかかわらず、どのあたりから日本のポピュラー音楽が「劣化」したかというと…責められるべきはKTではないかと(わ~、また言っちゃったよ)人工音をたくさん使ったやけに耳触りのいい曲で、なぜか「そこそこの」ボーカルが似合ったのだ。あれ以来、あのJ-POPはあの路線を踏襲してしまった感じ。姑息な小細工メロディーに無インパクトのボーカル…やだね~、ああいう曲で満足したくない。
で、『夏のクラクション』ですが…
この曲はライブではアコースティックなアレンジで聴かせてくれることが多かったですが、私といたしましては、これはストリングスをふんだんに使って、ゴージャスにやっていただきたいのです。ていうか、私的には「稲垣さんwithアコースティック・アレンジ」がそんなに好きじゃないんですよ。稲垣さんはうまい歌い手ではあるけれど、うまい表現者じゃないから…アコースティックにすると、聴き手はついつい「歌プラスα」を求めてしまうんだよね。
それと、この曲は稲垣さんの曲の割には「短い」この3分台の長さが、構成的にもちょうどいい感じ。他の名曲『心からオネスティー』とか『時を越えて』とか、今聴いてみるとちょっと長い(マイナー調の曲は、ここでは除いて考えていますが)
以下、「萌え話注意報」
この曲のサビの部分、
夏のク【ラ】クション
ベイビーもう一度
鳴【ら】してくれ~
この二つの【ら】は微妙に違うのです。
クラクションの【ラ】は、まぁ、普通のラなんですが、鳴らしてくれの【ら】は微妙に巻き舌になる。そこがたまらなく好きだったりして…ハハハ(?)
しかし、シングル盤のジャケットの写真の稲垣さんは若い…
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