Ombra Mai Fu ~ 優しい樹の下で

POP ♡ OPERA SINGER 
 増田 いずみ ~ OFFICIAL BLOG

元気はつらつ

2006年07月30日 | masudaizumi.com
ボン ジュ~

今日は朝6時に洗濯物干しから始まりました。
まだ街がすこし眠っている涼しい夏の朝。

私はアメリカのネッド=ローレムという作曲家が好きで、留学当時は曲を収集していたのですが、彼の作品で「夏の朝~Early in the Morning」という曲があります。

パリの早朝、日曜日路面のカフェで、カフェオレとクロワッサンを朝食に、初めて恋した女の人のことを想う青年の、甘い夏の恋。

芝生に水を撒くしぶきがきらきら光る様は、ピアノのサウンドとぴったり。

次回アルバムにはぜひ入れたい一曲です。

それまでは、コンサートで、歌っていきたいなと想っています。

アルバム、というものは、一冊の本を描くようなもの。
コンセプトに沿わない曲をいれられませんが、コンサートではアルバム以外のおしゃれな曲、まだ日本では未発表のアメリカのすてきな近代歌曲をご紹介していきたいですね。

日々練習あるのみ。歌の練習は朝にするのが本当はいいのです。
朝は日の光や気持ちが新鮮で、NYでのフェロー先生のヴォーカルレッスンもいつも週2回、朝10時からでした。日本では、満員電車に揺られて辛い朝ですから、10時からレッスンなんてかなりきついですけど、海外では、多く見られるスタイルです。

私の今朝の朝食はウバ茶のミルクティとビゴーのパイとカヌレ。
夏の日曜日はちょっとおしゃれです。


リトル 文楽劇場へ出かけるの巻

2006年07月29日 | masudaizumi.com
あ~~~美しい入道雲、夏休み~って感じですね。

産後うつもなんのその、よく寝たらなおってきたみたい。秋田からの優しいコメントありがとうね。
いまみたら、また新しいコメントも。ありがとう、ありがとう。ゆっくり大阪で頑張っていきま~す。


さて、リトルはついに首が座りました!!
それにしてもあかちゃんって、本当に天使みたいな体格なんですね。
リトルは最近、様々な西洋美術で描かれているキリストの横に飛んでいる天使の絵と似て、真ん丸に太ってきました。

お腹がすくのも4時間ごとになってきて、ついにお出かけモード全快。
新米ままは早速ベビーカーをタクシーに積んで、文楽劇場へ

ただいま文楽は、夏休み特別公演中でございます。
三部制になっていて、一部は10時から親子劇場と題し、柔らかい内容となっておりますよ。やはり小さい時から芸術だ、と高尚なものとして感じるのではなく、自然に肌で感じないとね、今のスピーディな世の中と古典芸術は、日本でも西洋でもリズム感違いますから。

チラシをみると、副題に「武者と鬼との大スペクタクル!」?

なんだ?スペクタクルって!!なんだよ~惹かれてしまう。なんだろ~、なんだろ~、このびっくりマーク「!」も期待感を膨らませるじゃないの、本当にどんな戦いなんだ!ピーターパンのように飛んでくるんだろうか、、、うむむむ、そそられてしまう。

二部は夏の演目、「夏祭浪花鑑」と「連獅子」
「夏祭・・」は実際に文楽劇場の裏手で起こった事件をフィクションで舞台にしたてたものだそう。私が初めて観劇したのは昨年の京都南座。会場はとっても雰囲気があって、人形さんがすごく大きく見えて、かっこ良かったなあ。文楽は、演目と季節が同じだから空気感が同じで感情移入しやすいんですよね。ジトッとした暑さと汗。舞台での夕暮れや水の質感がこの季節ならではで感じられました。
「連獅子」ってよく親子で赤と白のなが~いふさふさの髪の毛をぐるんぐるんまわす、お正月に、中村勘三郎親子三人で稽古風景を特集してたあれかしら・・
人形でやったら、首は大丈夫なんだろうか

三部なんて吉本の演出家の方が、人形さんを演出されるんだとか、「夫婦善哉」というタイトルで黒門市場やら法善寺横町やら、いつも自転車で走り回っている土地の名前がはいったお題。宮川大助&花子師匠みたいな漫才になるんやろか~。・・・などなど、いろいろ期待感がふくらみ、文楽初心者のわたしは、一人妄想してまいます。はい。

土曜日だったので、東京からのお客様も多く、たくさんの方にお会いしてリトルは緊張している様子。いつも思うのが、絶対人前では泣かないんですよね。首と肩を固くして顔がこわばっているんですが、皆様にご挨拶をすませると、ぐったりと寝てしまいました。

緊張しているのは、リトルだけではありません。そうそう、この私です。
お願い、泣かないでね~とヒヤヒヤしながらの3時間。終演後は名古屋からいらしたお客様とコーヒーの美味しい黒門市場の喫茶店まで。そこでもリトルは気を利かせて寝てくれたので、私もほっと一息でした。

この名古屋からのお客様のひとり、四月に6歳になったばかりのかなちゃま。ちょっとおませになって恥ずかしがるお姉さんになっていましたが、リトルもどんな風に変わるのかしら~とうれしくなってしまいます。

数え6歳の6月6日は御稽古初めの日。6歳の夏のリトルは、なにがしの御稽古に通い始めていることでしょう。







音楽はいづこ?

2006年07月24日 | masudaizumi.com
最近、音楽業界と離れ、育児にぼっとうしているような私の生活。

いったい、いつ作詞してるんですか?

と、よく昔はインタビューで質問されたのですが。



だいたい電車のなかで作詞していたの。

それが、大阪にきたら、電車にのるということがほどんどなくなってしまって。

子供のために和食中心にしたり、外出するのが一大決心だったり、家の中では長唄や三味線が流れていたり、、、人のせいにする訳じゃないけど環境が変わりすぎてしまった。

さあ、そろそろ・・・って思っても、生活スタイルがかわって、自分とあまりに自然に寄り添っていた音楽のバランスが、今までと全く違ってしまったことに驚き、怖くなってしまった。

増田さんレコーディングですよ~~~とディレクターがお尻を叩かないと、大阪のおばちゃんになりきってしまうのが
嬉しいような怖いような。おまけに私の場合、夏休みの宿題のようなタイプ。ぎりぎりにならないと脳がひらめかないみたい。


必要とされないと、いつまでもコアラのようにのんびり、子供をおなかにかかえて木の上でユーカリでも食べていたい気分。


主婦って社会から取り残されている不安にかられることがある、って本で読んだけど、こんなことなのかな。
私も復帰がちょっとこわくなった。


よくターニングポイント、とか、人生の四季ってあるじゃないですか?

私って、いま冬、なのかな~

細木先生じゃないけど、大殺界やらなんやら、物事動きときとやっちゃいけないとき、ありますよね。
私の場合細かいのが、三年一周期、大きいのが12年で一周期、あるんですよ。

NY留学も1997年から三年間、帰国して2000年からCDデビューまで三年、デビューしてから三年でアルバムを三枚。

ちょうど、多分いま、プライベートの面で、初めて蒔いた種が発芽して、土を肥やしている、あんまり動いちゃいけない時なんだと思う、、、と自分に言い聞かせて不安を取り除いております。


体は一つなんだから、あれもこれもはできない、と焦る気持ちを落ち着かせるのは、NYにいたときと同じ感覚。

日本で誰々がコンクールで優勝したよ、とか活躍してるよ、などと聞くと、私はまるで冬眠した熊かリスのような気分になったもの。


古い友人にお手紙書いたり、本を読んだり、、、

増田さんいつからお仕事再開されますか?、とお仕事の依頼はあるなか、何を歌っていきたいんだよ、どこに行きたいんだよ、、、と自分を見つめていたり。

昨夜はそんなもやっとした気分で、とにかく前に進みたいと思って、アルバムの選曲考えてました。

産後うつかな~~~。それにしてもずいぶん遅くきたもんだ。

トップページには「気分爽快にブログ更新中」って書いてあるのにな~~


日経

2006年07月21日 | masudaizumi.com
雨が降り続いて、各地大変なことになっています。皆様、本当に用心してくださいね。

最近、子供という宝物を授かってからでしょうか?TVや新聞のニュースをみるのが大嫌いになってしまいました。
わざとマスコミが騒ぎ立てているかのように次々と繰り返される児童殺害のニュース。痛ましい事件が多すぎます。

もともとサスペンス劇場が大嫌いだったのですが、最近はテレビをみるのが怖くなってしまって、家族は、テレビでへんなタイトルが流れると速攻チャンネルを変えてくれます。そんなわけで最近は日本経済新聞と23時からの経済ニュースのほうが心がいやされます。

先日マッサージにいくと、院長先生から勧められた日経キッズプラス。その先生は増刊号でコラムを書いているのですが、買ってみると、盛りだくさんで楽しく未来が明るい世界が広がっていました。

最近の男性雑誌は若パパをターゲットにしたものがおおく、日経キッズプラスも、父親と子供が夏休みの縁側で大きなスイカをかぶりつく写真。

いいな~。縁側って、懐かしい。宮崎の家や、みんみん鳴く蝉の鳴き声を思い出します。

今月は子供の感性を磨く100冊の本。

私がすでにリトルに買ってあげた本も数冊はいっていましたが、あれもこれも、読みたい本ばかり。
子供と一緒に、私も勉強していこうっと。

日経キッズプラスは、毎月購読していくことに決めました。このご時世、ものがありすぎ。私の幼稚園の思い出はお茶っ葉積んでおばあちゃんが煎じてくれた匂いや、一緒にお団子をつくったり、お盆の飾り物をつくったり、お仏壇が金のシャンデリアのあるお城のように見えたり、カンナの赤い色が怖かったり・・・・素朴だったので、子供にも、そんな風に土と緑と食べ物に触れながら育ってほしいと願います。


それはともかく、赤ちゃんは核家族のなかで育てるのではなく、小さいときは、近所のおっちゃん、おばちゃん、おばあちゃん、おじいちゃん、いろんな肌にだっこされると、人見知りの無い明るい子に育つそうな。

我が家は近所の姐さんがたくさん遊びにきてくれはる、なんとも賑やかな家なので、その点は、クリアです。

昨日は近所のペルシア絨毯を扱っている姐さんとこの、娘、のんちゃんが、バスケットボールの練習に行く前に、よってくれました。のんちゃんはまだ12歳です。出産のお祝いはコンバースのアメリカンシューズをお小遣いのなかで買って、持ってきてくれはり、昨日は、アヒルの木でできたおしゃぶりというかがらがらを持ってきてくれはりました。

「もう少し大きくなったら、熊のプーさんの赤いレインコートをかってあげるからな」、と今からすでに姉御肌。

大阪の女の子って、こんな粋なんやな~~とわくわくしてしまいました。

今まで近所付き合いというものが苦手だったのですが、大阪にきてから、地元の姐さん(ちっちゃな姐さんも含め)にはいろいろ教えていただくことばかり。

先週はこの地域の神社のお祭りで、いつも我が家にきてくれはるみんなが神輿や大きなうちわを担いで練り歩いてきました。今年三つになった近所の裕君もデビュー。

夏はもうすぐです。







ゴスぺ★ラッツ

2006年07月18日 | masudaizumi.com
昨日はゴスペラーズとラッツアンドスターの合体新ユニット、ゴスペ★ラッツ他、多数のミュージシャンのコンサートに出かけました。

出産後初めてのコンサート、女友達 ルフトハンザ航空のスッチーと京都の造形アーティストと咲甫さんとで、楽しんできました。

4時から始まるコンサートでしたが、終演時間が8時半と聴いて、私は最後の三十分だけ聴こうと、リトルを寝かしつけてから駆けつけました。

野外の会場で、WTC(ワールドトレードセンター)という駅前。まさかワールドトレードセンターって・・・とおもいきや、本当にNYマンハッタンのワールドトレードセンターそっくりな建物が建っていました。

新宿のNTTのビルといい、ワールドトレードセンターといい、NYそっくりに建築を真似するなんて、日本って冗談でやってるんだか本気なんだか、わからないですが、変な国だな~と思います。

海を埋め立ててつくった南港。にわか雨で海の香りが浮き立ってコンサートは大盛り上がりでした。

私は、オペラでもポップスでも、夏の野外コンサートが一番好きです。
もともとお弁当を作って、飲み物を凍らせていって、本をもって公園でピクニックをするのが好きなので、ビニールシートを敷いて、ごろごろしながらオペラを聴くなんて、最高ですよ。日本では北海道でそんなコンサートがあるのですが、東京の新宿御苑でもそんなのんびりしたコンサートがあればいいのにね。
トレードセンターの会場は芝生ではなく残念。でもみんな、のりのりで総立ちでした。

鈴木雅之さん、桑マンさんのトランペット、ゴスペラーズ、ゴスペラッツ、Skoop On Somebody、JAYE & SILKY、RHYMESTE、会場の拍手と光るライト・・・。ライブっていいな~~~。最高に楽しかったです。


コンサートが終わって周りを見渡すとなんとまだ首の座っていない赤ちゃんをつれたカップルが結構いたんです

もちろんままが作った簡易ベット、ビニールシートのうえのバスタオルのうえにぐったり寝ていましたが

俺たちもここまでせなあかんやったろうか?と咲甫さん

こうやってきてくださるファンって最高ですね。