魚は魚を食べて成長します。
その証拠に、金魚のえさも鯉のえさも熱帯魚のえさも主成分は魚粉です。
これは人の手によって飼育されている魚だけに限った話ではなく、海の中でも川の中でも魚は魚を食べて育っています。
したがって、魚はほかの魚に食べられないように様々な手段を講じています。
まずは保護色になって背景に溶け込む。次にいざというときに素早く逃げられるように瞬間的な遊泳スピードを上げる。
これ以外に、体を棘で防御するとか毒針を身にまとうとか、ぬるぬ粘液で捕食者の口から滑り出るという技もあります。フグに至っては、食べられそうになるとふくらんで咥えられなくなるという特殊技能まで身につけています。
っと言うことは、これらの特徴を持った魚はほかの捕食者からいつも狙われるくらいに旨いということ。だから食われないためにいろいろな術を身につけ種として分化してきたのでしょう。そう考えると合わせ技を持った魚は一段とうまいということになります。
たとえば毒針とぬるぬるの合わせ技を持っているのが、オニオコゼ、ゴンズイ、アイゴが有名ですね。これらはとてもおいしい魚です。毒はないけどトゲトゲとぬるぬるで身を守っている代表選手がヒイラギです。こちらも知る人ぞ知る食材です。
ここ数日、近所の海でこのヒイラギの爆釣が続いています。
日暮れ前に一時間釣ってだいたい50尾から100尾ってとこ。すごいことになっています。何年かに一度こんなヒイラギ祭りがあるんですよね。しかも釣れる時って、針にアオイソメの頭の皮が少し付いてるだけでバカスカ食ってくる。一投一魚、三本針仕掛けだと×3で釣れてくるわけです。あっという間にクーラーが一杯になって、その割に餌はほとんど減らないというとてもコストパフォーマンスの高い魚です。
っで、このヒイラギ、どうやって食べるかというと、わしのお気に入りは素焼き。
釣って帰ったら頭を落として内臓出して、ぬるぬる粘液そのまま熱したフライパンで素焼きにします。こんがりときつね色に焼けたらできあがり。
塩胡椒を振るなり七味でアクセントを付けるなり、たくさんあるのでいろいろなバリエーションで食べます。魚が小さいのでだいたい一人で軽く20尾は食べちゃいますね。だから4人家族だと100尾くらい釣らないといけないんですよねー。
とりあえず、ここ2日間ヒイラギ三昧です。
来週はもう釣れんだろうな。
めちゃ美味そう\(^o^)/
視覚で餌をとってると思うのじゃが、何故かフライでは捕食スイッチが入らんみたいですね。
ヒイラギで一杯やろうと思ったら数釣りする必要があるので、まあ餌釣りですね。