スキーが滑るメカニズムには下記の2通りがある。
1雪の結晶が砕けて角を落とし、滑走面と雪面の間でベアリングの役割をする。
2雪が解けて水滴となり、滑走面と雪面の間でベアリングの役割をする。
残念ながら「滑走面の結晶間隙に生じる空洞構造効果によって宙に浮かんで滑る」という説は未だに支持されていないようだ(爆!)
1は低温低湿度時に、2は高温高湿度時におこる。
中間的な雪温、湿度の場合は、最初に1、続いて2が起こる。
滑走面のどのあたりで1と2が切り替わるのかはその時の条件によって変化するだろう。
1に対する滑走面の考え方
砕ける前の雪の結晶が下層面に突き刺さるのを防ぐため、滑走面は硬く仕上げる必要があり、滑走面の毛羽立ちは極力取り除く。雪との摩擦を少しでも軽減し静電気の発生を抑えたいのでワックスにはカーボンや窒化ホウ素を配合したものを用いる。
またスキーを少し浮き上がらせたいのでストラクチャーはやや斜めに入れる(ライナーやクロスを入れる)。ストラクチャーの角度と目の大きさや深さは、雪の結晶の大きさやスピードを目安に決める。
スキーを浮き上がらせたいのなら、まさに空洞構造効果が得られるようにすればよさそうなものだが、こともあろうにスキー業界では滑走面の結晶間隙をワックスで埋め尽くすことを推奨しているようだ。(爆!)
2に対する滑走面の考え方
溶けた水でスキーが雪面に張り付くのを防ぐため、ロータス効果が得られるよう滑走面は微細な毛羽立ちが残るように仕上げる。また、フッ素やシリコンを配合したワックスが有効となる。
滑走面したで発生した水玉が無秩序に転がるのを防いで縦方向へのコントロール性を保つため、ストラクチャーはトップからテ-ルにかけて真っ直ぐに入れる(リアルストレート)
ストラクチャーの目は水滴のできやすさで判断し、踏むだけで溶けるような高温時は深め粗め、擦らないと溶けない場合は浅め細めのストラクチャーにする。
また、最初から水が浮いているようなコースの場合は、水に乗りやすく排水にも考慮して大き目のダイヤクロスにする場合もある。
ここまで書いてはっと気づいた。
明らかに滑走面下で雪が溶けない条件でもない限り空洞構造効果は期待できないのだ。
滑走面に空洞構造があると雪が溶けるやいなや毛細管現象で水が滑走面に吸い上げられて板が雪面に張り付いてしまう。つまり板が滑らなくなる。
やはり滑走面結晶間隙をワックスで埋め尽くすというのは理にかなっていたようだ。
さて、話を戻そう。
中間的な条件の場合、スキー前半分と後ろ半分で違ったパターンを施すというのも一考の余地が有ろう。
しかし、ストラクチャーマシンを使って板の前半分と後ろ半分で加工を変えるのは現実的ではない。まずはコース条件に合わせた標準的なストラクチャーを選び、リラーやストラクチャーローラーなどを駆使して板の前後の性質を少し変えるというのが賢明だろう。
複数のツールを持ち合わせておけば、天候の急変で予想以上に条件が変わったときにも迅速に滑走面をその時の雪に合わせることができる。
1雪の結晶が砕けて角を落とし、滑走面と雪面の間でベアリングの役割をする。
2雪が解けて水滴となり、滑走面と雪面の間でベアリングの役割をする。
残念ながら「滑走面の結晶間隙に生じる空洞構造効果によって宙に浮かんで滑る」という説は未だに支持されていないようだ(爆!)
1は低温低湿度時に、2は高温高湿度時におこる。
中間的な雪温、湿度の場合は、最初に1、続いて2が起こる。
滑走面のどのあたりで1と2が切り替わるのかはその時の条件によって変化するだろう。
1に対する滑走面の考え方
砕ける前の雪の結晶が下層面に突き刺さるのを防ぐため、滑走面は硬く仕上げる必要があり、滑走面の毛羽立ちは極力取り除く。雪との摩擦を少しでも軽減し静電気の発生を抑えたいのでワックスにはカーボンや窒化ホウ素を配合したものを用いる。
またスキーを少し浮き上がらせたいのでストラクチャーはやや斜めに入れる(ライナーやクロスを入れる)。ストラクチャーの角度と目の大きさや深さは、雪の結晶の大きさやスピードを目安に決める。
スキーを浮き上がらせたいのなら、まさに空洞構造効果が得られるようにすればよさそうなものだが、こともあろうにスキー業界では滑走面の結晶間隙をワックスで埋め尽くすことを推奨しているようだ。(爆!)
2に対する滑走面の考え方
溶けた水でスキーが雪面に張り付くのを防ぐため、ロータス効果が得られるよう滑走面は微細な毛羽立ちが残るように仕上げる。また、フッ素やシリコンを配合したワックスが有効となる。
滑走面したで発生した水玉が無秩序に転がるのを防いで縦方向へのコントロール性を保つため、ストラクチャーはトップからテ-ルにかけて真っ直ぐに入れる(リアルストレート)
ストラクチャーの目は水滴のできやすさで判断し、踏むだけで溶けるような高温時は深め粗め、擦らないと溶けない場合は浅め細めのストラクチャーにする。
また、最初から水が浮いているようなコースの場合は、水に乗りやすく排水にも考慮して大き目のダイヤクロスにする場合もある。
ここまで書いてはっと気づいた。
明らかに滑走面下で雪が溶けない条件でもない限り空洞構造効果は期待できないのだ。
滑走面に空洞構造があると雪が溶けるやいなや毛細管現象で水が滑走面に吸い上げられて板が雪面に張り付いてしまう。つまり板が滑らなくなる。
やはり滑走面結晶間隙をワックスで埋め尽くすというのは理にかなっていたようだ。
さて、話を戻そう。
中間的な条件の場合、スキー前半分と後ろ半分で違ったパターンを施すというのも一考の余地が有ろう。
しかし、ストラクチャーマシンを使って板の前半分と後ろ半分で加工を変えるのは現実的ではない。まずはコース条件に合わせた標準的なストラクチャーを選び、リラーやストラクチャーローラーなどを駆使して板の前後の性質を少し変えるというのが賢明だろう。
複数のツールを持ち合わせておけば、天候の急変で予想以上に条件が変わったときにも迅速に滑走面をその時の雪に合わせることができる。
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