我が家の有る一帯は、大地の最上部に有り、昔から水が無い場所なので農地にはならず、広大な野原が広がっていました。
戦時中に北海道から、戦後には大陸から入植者が入り、開拓されました。
それらについての石碑が周辺には数箇所残されています。
我が家は昭和40年代初めに引っ越してきたそうですが、当時は未だ住居が点々と言った状態で、桑畑と空き地の野原が広がっていたそうです。
私が子供の時には、空地は其処彼処に有りましたが、桑畑は覚えていないなぁ。
ただ、畑と道路の境目や駐車場と道路の境には、垣根の様に桑が有る場所は今でも存在するので、そう言った場所が昔は一面桑の畑だったのでしょう。
実家が有る座間には、今でもそう言った場所が多く残っています。
座間の方が相模原より後の時代迄養蚕を続けていたのではないかなぁ。
さて、此処からが本題で、我が家の周辺には、この一帯が宅地化された際に建てられた住宅が未だ未だ結構残っています。
昭和40年代、50年代初めに建てられた木造住宅で、ペンキを塗りなおしたり、屋根瓦を直したり…等、手入れがされてる住宅も有れば、荒れ放題のまま済まれている住宅も有ります。
駅迄は徒歩圏で、イオンやイトーヨーカドー、フードワンと、大型、中型スーパーも徒歩圏。
坂も無いし、住み易い事も有って人気が有り、地価は矢張り高い。
「売りに出れば直ぐに買い手が付いて・・・」
と言う訳で、開拓時の住民の高齢化が進む中で、「代が変わって売りに出されて・・」と言う事で、取り壊されて新たにお洒落な住宅が建つと言うのも近年目立ってきました。
極端に古い感じの昭和40年代、50年代初めの住宅とここ10年以内に建てられた住宅がまぜこぜになっているのです。
古い住宅の敷地の方が広いので、売りに出された段階で2軒に分けられて販売される事も有ります。
古い住宅の庭には大きくなった木々、草花が生え、近所の森から様々な鳥や、虫がやって来ます。
鳥だけでなく、スズメバチやアシナガバチも多くやって来て、庭の木に巣を作ったり家の屋根やベランダに巣を作る事もよくあります。
ヤモリが網戸や家の外壁を上り下りしているし、近所で狸やハクビシンを見た事も有ります。
そんな緑が多く、近所の広い森と繋がる自然環境が残っている事も有り、鳥達が敷地内に巣を作る事も有ります。
特にムクドリは、隣の家や斜め裏のアパートの屋根裏や雨戸を入れておく部分で毎年子育てをしていました。
然し、アパートは2年前だったかな?取り壊されて綺麗な民家になりましたし、隣家も昨年取り壊されて現在は綺麗な家が建っています。
屋根の壊れた部分から出入りしていたムクドリにとっては、新しい家に住処は有りません。
「ムクドリの子育てを直接見る事はもう無いかなぁ」
と思っていたところ、先々週から外が騒がしい。
親鳥が巣に戻り、餌を求める雛達が一斉に鳴くあの声が日中、頻繁に聞こえるのです。
「はて?」
と思って窓の外を見ていたら、アパートが有った側と反対の『斜め裏の古い家』の屋根にムクドリが。
私に気付き、警戒して巣に入らない様子。
窓を締めて壁に体を隠してそっと見ていると、屋根の下で羽ばたいて、家の反対側に回っていきました。
すると、雛達の声が。
屋根の下側に穴が有る様で、其処から屋根裏に出入りしている様です。
以前巣を作っていた家々は無くなってしまったけれど、新たな家を見付けたようです。
その際に気付いたのが斜め裏の家の2Fの窓が開いていた事。
網戸は反対側に動かしたままで、カーテンを閉めているものの、窓が開いたまま。
「虫が入ると思うけれど、洗濯物を干すとか、一時的に開けたのかな?」
と、そんなに気にしていませんでした。
それが、どうもずっとその状態のまま。
しかもムクドリがその窓から出入りしている。
屋根裏に回り込むムクドリ以外に、窓から出入りしているムクドリも居ます。
「これは…普通ではないな」
数年前にお住まいの方が引っ越されて以降、その後に来られた方とは付き合いが無く、たまに姿を見掛ける程度。
「年配の女性と息子さんらしき中年の男性の姿を見た事が有る」
「たまに車が止まっていたる事が有った」
と言う程度。
家の前に自転車が止まっているけれど、留守なのかな?
他の窓は閉めたけれど、そこの窓だけ閉め忘れたままなのかな?
倒れているとか、最悪の事態でなければ良いのだけれど…。
現在も我が家のベランダの上をムクドリが行き来し、斜め裏の家の屋根の下や開けっ放しの窓から出入りしています。
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