津久井城山に行って来ました。
家を出たのが10時半頃。
駅迄の道程、
「さて、何処に行こうかな」
と考えながら自転車を漕いでいました。
裏高尾から、今迄通った事の無い「郵便道」や「いろはの森」を通って高尾山へ上り下りしようかな?
高尾山でも、ソレラの道なら混雑しないだろう。
それとも鳥沢駅から小篠貯水池、小篠沢を登って、登山道では小路表記の『倉岳山の北尾根』へ春以来2度目の訪問にしようかな?
片倉城址公園や小机城址公園の丘だけだとあっと言う間に見終ってしまうと思うな。
滝山城址公園だともう少し見出が有るようだけれど・・・。
・・・と、あれこれ考えながら自転車置き場へ。
結局、4つ隣駅の橋本駅で下車し、バスで登山口へ向かう津久井城山へ行く事にしました。
橋本駅で下車しましたが、三ヶ木(みかげ)行きのバスに乗る事は分かるものの、複数有る「〇〇経由三ヶ木行き」のバス路線のどれに乗れば良いのか分からない。
登山地図を見ながら、
「北側から登るのなら城山高校を通る路線なら三井の集落方面に曲がる路線以外であれば、全て登山道入口の前を通る筈」
「南側から登るのなら、小倉橋を通る路線なら大丈夫じゃないかな?」
「それ以外の『〇〇経由』と言うのは、何処を通るのか分からないなぁ」
と、そんな感じ。
バスターミナルのバス路線の案内板を見ても、路線図は載っていないので、どうにも分からない。
唯、三ヶ木行きは、『〇〇経由』と書かれている路線は、全て本数が少なく、駅に到着した11時台には1本も無い。
『〇〇経由』と書かれていない三ヶ木行きは、本数も多く、あと10分程で来る。
「取り合えず、乗り場迄行って、バス停を見てみよう」
と、バス停に移動。
バス停の表示を見ると、全て城山高校の前を通る事が分かったので、入ってきたバスに乗りました。
津久井湖観光センターバス停で下車。
観光センターは賑やかで何やら催しものを行っている模様。
観光センターの1階は、地元の農産物や味噌、ジャム、納豆、ワイン、パン、銘菓、お酒…等、地元の生産者や店舗、企業が作った商品、竹炭、木酢酢、焼き物(陶芸)等も販売されていました。
せき製麺の『よもぎ饂飩』2袋と津久井の郷土料理である『かんこ焼き(3個入り×1パック)』、レモンチーズケーキを購入。
他にも気になる物が色々有ったのだけれど、「此れから山に登る」と言うのと、「リュックに入らない」ので断念。
観光センターの裏手は芝生の広場になっていて、テーブルとイスが点々と有りました。
其処にステージや出店用のテントが設けられ、津久井観光センターまつりが行われていました。
観光センターから「歩道橋?」「橋?」を渡って津久井城山へ向かいます。
この橋に「イルミネーションの点灯」と「湖上花火大会」がこの日に行われる事を記した垂れ幕が取り付けられていました。
見たいけれど、花火大会の時刻迄此処に居るのは難しいなぁ。
写真が津久井城山。
小田原北条氏の滅亡まで、此処に津久井城が有りました。
山頂まで、此処から30分位と、ちょっとした散歩や散策には手頃な山。
山の反対側(南側)からでも1時間位で登る事が出来ます。
橋を渡って直ぐの所に有る地図。
登山地図には載っていない細かい道や城を作る際に整備した様々な物の跡等が記されていました。
右手から左手に歩いています。
この小さな谷は、竪堀(たつぼり)との事。
斜面に上下方向に掘った堀で、攻めて来る敵が斜面を横に移動するのを妨害する為の物だそうです。
看板の説明が無ければ気付きませんね。
此れは手前から奥に向かっています。
写真右が山の上、左が下になります。
この谷間も竪堀。
小田原北条氏が滅び、江戸時代の1国1城令によって廃城となる津久井城ですが、其れから400年程の間に木々が生え、草が茂り、落ち葉が積もり、尼水が流れて土砂を押し流し、すっかり自然の地形の様に見えます。
尾根に合流。
左手から右手に尾根が続いています。
この部分の尾根はやけに細い。
「これは人為的な感じが強いなぁ」
と、此処は一目で分かる場所。
尾根が細く、そして掘り下げられている場所には「堀切」と書かれている看板が。
「尾根伝いに攻めて来る敵を防ぐ為に尾根を逆台形に深く掘りこんだ物」
と言った説明書きが記されいます。
写真右上に人が見えます。
あの高さと私の居る場所が尾根で繋がっていたのを掘り下げたと言う訳です。
今回のお供、『海賊と学ラン』のミニペン太達。
この子達にとっては、この堀切は断崖絶壁の高低差かな?
宝ヶ池に到着。
当然ながら山城では水を確保するのが大きな問題。
常時水が溜まっているこの宝ヶ池の他に、井戸の跡が数箇所見付かっているそうです。
池と言っても、私の足と比べて分かる様に
「大きくて深い水溜り」
と言う感じ。
案内の看板には、「津久井古城跡図」が記されていました。
宝ヶ池の直ぐ近くには樹齢900年と言う「大杉」が。
然し、2014年8月11日の落雷で焼失してしまったとの事。
幹の中は黒く焦げています。
大杉と反対側には狼煙台と鐘撞堂と説明看板が有るちょっとした平らな場所が。
南東側の眺め。
南西側は丹沢の山々が見えます。
南東側は遠くまで良く見えます。
横浜のランドマークタワーとその周辺の高層ビル群です。
この狼煙台の狼煙は、山が邪魔して小田原方面は開けていないので、何処を経由しているのかな?
甲斐との国境なので、付近には鉢形山や伏馬田山等の狼煙台だ点在しています。
狼煙台の斜め後ろに有る飯縄神社。
ここは少し高くなっていますが、神社の周りや狼煙台付近(写真右手)、神社の左手等、平らに整地された様な広場が有ります。
この辺りに飯縄曲輪(いいづなくるわ)が有ったとの事。
飯縄神社に参拝した後、頂上へ向けて進んでいきます。
子供達の居る箇所から私が立っている場所に着きました。
写真の奥に座っている方の辺りも平らな広場で、此処が太鼓曲輪との事。
此処から私の後方に尾根が続いています。
尾根を進んでいくと案内看板が。
尾根を切る様に掘り下げて橋や梯子を掛け、戦の際には其れを外して敵の侵入を妨げる場所にした「堀切と引き橋」についての説明が記されていました。
此れが堀切。
写真奥から私が建っている場所に向けて歩いてきました。
大人と子供の一行が堀切を通行していますが、人が隠れる深さが有ります。
此処に橋が掛けられていたとの事。
近くの八王子城の物と比べると規模が小さな物で、
「此処で大軍を阻止する」
と言う迄の大掛かりな防御施設ではなく、彼方此方にこう言った物を複数構築して城の防御力を高め、敵に少しずつ打撃を与えると言う感じです。
山頂は写真右手の土山の上。
山頂手前の紅葉は紅葉真っ盛り♪
山頂付近を含めた全体の城の施設が記されています。
土山は土塁で、山頂から見た様子です。
土塁の上に石碑が有ります。
土塁に囲まれた山頂が本城曲輪(ほんじょうくるわ)です。
ここは広い広場で、大きな紅葉の木が何本も生えています。
紅葉と私。
綺麗だったなぁ。
ん?勿論、私の事ではなく、紅葉の事ですよ!
本城曲輪直下、トイレ近くも細長く平らな場所。
其処からの眺めです。
城山の南側は住宅や家並みが広がっています。
北側が津久井湖と相模川です。
写真の街は、甲斐に続く甲州街道や相模川が有る北側と山を隔てた地。
昔は北側の方が栄えていたと思うのだけれど、今では南側の方が遥かに栄えている様子。
城山の北側、津久井湖の向かいに先日登った高尾南稜が。
峰の薬師奥の院の少し上に有った電波塔ですね。
その背後が高尾山。
きっと物凄く混んでいるのだろうなぁ~。
数十m先の大きな木で食事中のヒヨドリさん。
自宅付近でも普通に見掛けるので珍しくないけれど、野鳥との出会いである事には変わり無いので、記念に1枚。
下山中、登りでは気付かなかったキノコが。
薄い紫のキノコが落ち葉の中から地面に出てきていました。
山の上でも観光センター前の道路を通る車やバイクの音だとか、観光センターまつりの音、城山高校のグランドでのサッカーや野球部員の声が聞こえます。
周囲に音を遮る物が無いのだろうね。
下山後、観光センターでは司会をしていた方が歌を歌われていました。
下山中も「躍るポンポコリン」や「マジンガーZ」等を歌っている声が聞こえていました。
下山後、持ち歌を歌われていました。
帰宅後調べてみたら、桐山智花さんと言う方で、声優兼歌手との事。
お祭りの日にたまたま訪れた訳ですが、様々な物が見られて良い機会になりました。
バスの時間迄少し有ったので、1区間歩いてダムを渡りました。
バスの窓からは何度か見た事が有るけれど、こんな感じなんだね。
今日のお土産とペン太達。
かんこ焼きは、「かぼちゃ」「つけもの」「 」の3種で¥600。
ヨモギうどんは、1袋¥400だけど、2袋だと¥500と言う珍しい割引の仕方。
保存がきく物だし、比較的頻繁に食べる物だから、其れなら大半の方は2袋購入するのではないかな?
1袋¥300、2袋なら¥500位の割引はよく見るけれど、1袋¥400、2袋¥500と言うのは、「えっ?」と思い、見間違いかと思いました。
購入後、レシートを確認したもんなぁ。
次行く事が有ったら、納豆と味噌を買おう!
ゆずのポン酢とワイン、飲料も気になったなぁ~。
【備考】
・津久井観光協会 ・・・津久井観光公開HP
・津久井観光センター ・・・津久井観光センター紹介ページ
・相模原市公式ホームページ ・・・相模原市HP
・いい~さがみはら相模原市観光協会 ・・・相模原市観光協会HP
・ …津久井湖城山公園のHP
・♪桐山智花のCafe Mocha♪ ・・・観光センターまつりに来られていた司会兼歌手の方のブログ
・株式会社せき製麺 ・・・昭和4年創業、製麺、麺汁製造を製造する地元相模原市緑区の会社
・神奈川中央交通 ・・・路線バスの路線図、時刻表が調べられます。
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