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『よし』・『ゆき』、我が家に住むペンギン?の「ペン太」の散策記です!

信仰と文化と想い出を喰らう!  ~奈良3日目~2017.3.21~

2017-03-21 22:21:54 | お泊り旅行記(2006~)

 3日目の目的である東大寺の参拝を終え、後は興福寺と新薬師寺。
後は『ならまちの散策』と『お土産を買う時間』をしっかり作れるかどうか。
でも、じっくりゆっくり見て廻りたいし・・・。

 昼食は東大寺を出て、近くで昼食を。
開店前だったので、隣のお店で自分へのお土産を購入。
ブックカバーとキーホルダー―。
良い出会いが有りました。

 雨は降りが強くなったり弱くなったり。
鹿達も木の根元で雨宿りです。
平日だし、この雨で観光客も少ない。
 「鹿せんべいを買って鹿に」
と言う人も少ないので、鹿達の営業活動も今日は開店休業状態。
でも、山に帰ったりはしないんだね。

 興福寺に到着。
雨の降りが強くて、地面には其処彼処に水溜りと水が流れる川が。
この後の予定も有るし、東大寺も大仏殿の参拝、見学は省略。
興福寺も東金堂で薬師如来等を拝観し、仮講堂で阿弥陀如来や四天王、阿修羅などの八部衆等を拝観したら、新薬師寺に向かう事に。
もっとじっくり見たいけれど・・・。


 再建工事中の中金堂。
平成30年完成予定なので、来年には姿が変わった興福寺となるんですね。

 左が薬師如来や12神将等が安置されている東金堂で、右が五重塔。


ペン太達も雨なので、手乗りでささっと撮影。

 観光客が少ない事で、阿修羅像を始め、静かにじっくり見られて良かったなぁ。



新薬師寺は奈良公園の南側に有るので、興福寺からは南東の方角。
春日大社を抜けて行っても良いのだけれど、この日は舗装道路を行く事に。
途中、鷺池を通り、橋の途中に有る浮見堂(右手)を見ながら鷺池を渡りました。
八角堂形式の休憩所で、海外から来られた観光客の方数人が座って池を眺めていました。
生憎の雨だけれど、その分人が少なくて、こう言った場所を独占するには良かったのかな?


 

 春日大社の神官が住む社家町だったと言う高畑を通ります。
京都の上賀茂神社近くの社家町程は、「昔ながらの街並みの風情」と言う物は感じられない。
新しい門構えの住宅が多いのですが、敷地が広くて門に囲まれた『高級住宅街』と言う感じ。


 『←志賀直哉の旧居』と言う看板が写真の左下に有りますが、見学はしませんでした。
大通りから左折すると志賀直哉旧居と言う場所で逆に右折して細い道に。
土塀や瓦塀が現れ、、昔ながらのお屋敷の姿が。
でも、何れも非常に傷んでおり、「昔は栄えていたのかな?」と言う感じ。
鷺池の南側に広大な広さの塀に囲まれた場所が有り、相当大きなお屋敷が森や竹林等の庭と共に存在した様子。
でも、大分荒れていたし、現在はお住まいではないのかな?
近隣には『リゾートホテル建設反対』の看板が。
この広い土地に建てられるのかな?
どの様なお屋敷なのか気になりましたね。

 細い道を進むと『不空院』の前に。
何かネットで不空院について読んだ記憶が有るけれど、よく思い出せない。
私の持っているガイドブックでは紹介されておらず、困った。
魅力的な御朱印帳を発行しているのが不空院だったと思うけれど、どうだったっけなぁ?
帰宅後調べてみたら、その通りで、1冊1冊作家さんのお手製の絵を入れた物との事。
ユキさんも「見てみたかったなぁ~」と後悔。

 『縁結び』と『縁切りさん』が並ぶお社。
手前は狸の石像かな?

 不空院を過ぎ、新薬師寺右横の比賣神社(ひめかみしゃ)に到着。
鏡神社の摂社だそうで、鳥居と小さなお社、灯篭が有る非常に小さな神社です。

 新薬師寺の左隣に有る鏡神社。

 本堂は1746(延享3)春日大社の式年遷宮の際に第3殿を譲渡された物との事。
式年遷宮で取り壊される建物を譲渡されると言うのは初めて知りましたが、確かに貴重な建物だし、余程傷んでなければ取り壊すのも勿体無い。
良い建材、加工をされた物だろうから、手直しをしたり、使える建材は貰った方が良いもんなぁ。

左が鏡神社の鳥居。
右が新薬師寺の山門です。


 新薬師寺の本堂。
がらんとした感じのさっぱりした光景。
昔はもっと色々な建物が有って栄えていたのかな?
この建物の中に国宝で切ってのデザインにも使用された12神将が。

 実忠和尚御歯塔と奥は稲荷社。

 石仏群

 新薬師寺参拝の後、雨の中てくてく歩いてならまちに。
元興字の前にて。
時間の関係で立ち寄れず。
元興寺は日本初の本格的寺院として飛鳥に創建された法興寺が平城京遷都でこの地に移り、名を改めたお寺。
飛鳥の地は今の飛鳥寺となり、昨日はその飛鳥寺に参拝した。
そう言う点で、移った元興寺も拝観したかったなぁ。


 塀の上から覗き見て参拝。


 ならまちは、昔ながらの格子の窓、扉の建物が立ち並ぶ街並み。
結構広い範囲に及び、その状態が維持されています。
その中に点々と昔ながらのお店や新たにオープンしたお店が。

 御霊神社。
縁結びの神様の幟が。


 狛犬の足には縁結びに関連するのかな?
紐が結び付けられています。
神社で授与している紐なのかな?
でも、何だか縛られているみたいだなぁ~。
又はミサンガみたい。
ミサンガだと、紐が切れた時に願いが叶うんだよね。
『紐が切れる』は『縁や赤い糸が切れる』を連想してしまうよなぁ~。

 赤膚焼(あかはだやき)のお店に。

「旅の最終日は定休日だから、初日か2日目に訪れたい」


と、ユキさんは言っていたのだけれど、昨日は時間が遅くて閉まっており、ユキさんはガッカリ。
でも、開いている!!
ガイドブックを見直すと、「他の店の定休日とごっちゃになっていた」との事。
ユキさんは喜んでお店の中に。

 素朴ながらも、とても素敵で魅力的な柄、形状の食器等が・・・。
ユキさんはランプシェイドを購入。
ユキさんは…と言っても、支払いは私。

「ちょっと早いけれど、4月の誕生日プレゼント」

と言う事になりました。

 私も凄く迷った物が有ったんだけどなぁ~。

「あぁ、購入すればよかった。」

と、後悔は時間と共に強くなるばかり。


 昨日、暗い中訪れた庚申堂へ。

 さるぼぼとペン太達。
混ざってみる?

 屋根の上の3猿、「見ざる聞かざる言わざる」

 母子の猿。
隣のお店で『身代わり猿』の御守りを販売しているのだけれど、昨日は時間が遅くて閉まっており、この日はお休み。
残念です。

 昨日お店の前を通り、ユキさんがお店の方に「明日は営業していますか?」尋ねていた和菓子のお店。
ユキさんが気になっていたお店だそうで、お茶と和菓子を頂く事に。
『お汁粉』と『庚申さん』を注文。

 これが『庚申さん』。
先程訪れた庚申堂の『身代わり申(御守り)』をモチーフにした和菓子で、1個¥280。


 『さるばば』みたいだね。
「奈良の信仰と文化と想い出を食べる」と言う感じだね。
どんな味なのかな?
「旅の思い出が詰まった味になりそうだね」

 お汁粉の器は『赤膚焼』でした。
こう言った素朴な柄の焼物です。

寧楽菓子司(ならかしつかさ) 中西与三郎 HP http://www.naramachi.jp/


 夕方には雨がやみ、陽も射して山も綺麗に見えてきました。
綺麗だなぁ…と。

そう感じると尚更別れが寂しくなる。
そしてまた来たいなぁ~と。
未だ行っていない若草山の上にも立ってみたいし、奈良市の寺社や街並み、他の街…。
今回言った場所ももっとじっくり見てみたい。

 また訪れる事が有るかな?
訪れる事が出来るとしたら、何時になるかな?
是非とも、『また訪れたい場所』になりました。

 「訪れたい」じゃないよね、「また来るぞ!」だよね。

その時まで、しばしお別れです。
有難う奈良!

と言う気持ちでした。

【参考】
興福寺HP http://www.kohfukuji.com/
新薬師寺HP http://www.shinyakushiji.or.jp/
不空院 HP http://www.fuku-in.com/
寧屋工房(赤膚焼)HPhttp://www.nayafactory.jp/index.html


 



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