朝食を終え、散策をスタート。
この日は東大寺、興福寺、薬師寺を廻り、時間が有れば『奈良まち』を再び散策したい。
あとは『お土産を買う時間も必要』との事。
ちょっと厳しいかな?
東大寺へ向かう途中、氷室神社の前に。
「此処が氷室神社か。ちょっと気になっていたんだよね」
「残念ながら参拝する時間は取れないけれど、前を通る事が出来てその様子を見られて良かったな」
何て思いながらカメラを向けると、丁度鳥居の右手から鹿が現れて鳥居の下に。
何ともタイミングが良い🎵
「鹿さんありがとう!!」
この日は国宝館も休館日。
次に訪れる事が出来たら、国宝館や仏像館、氷室神社、漢國神社にも行きたいな。
東大寺へ向かう奈良公園内の道は、観光客と鹿で混雑していました。
東大寺へ向かう人々と鹿達。
鹿と人が東大寺に向かって歩いています。
兎に角鹿が多い!
鹿と人間が共にゆっくりと歩く、珍しい光景です。
東大寺の南大門です。
日本最大級の門で、鎌倉時代に再建された物。
高さ25.5mのとても大きな門です。
「大きいなぁ~」
と、驚きをもって見えた京都の南禅寺の山門は22m。
鎌倉の建長寺は約30m、光明寺の山門は20mとの事。
同じく鎌倉時代に作られた仁王像。
向かって右側の仁王像。
大きいし、彫り物として非常に迫力が有る。
他にも「凄いなぁ」と感じる仁王像を何体も知っているけれど、此処の仁王像は圧巻でした。
唯、金網と其れを支える太い枠で見え難いのが非常に残念。
人に触られないと言うのにしては柵が高い所まで有るので、鳩除けなのかな?
近年は「油のような液体」が撒かれる事件が寺社で発生しているので、そう言った事に対する対策と言うのであれば、悲しいばかりです。
中門は工事中で、囲いがされています。
写真は中門の西側(向かって左側)のトイレの前から。
平日の朝だし、雨と言う事も有り、人が少ないです。
圧倒的に海外からの団体の観光客ばかりです。
「日本を観光立国に!」
と政治家や役所が言っていますが、
「海外から訪れる方が増えたなぁ~」
と、実感します。
私の住む神奈川では、駅や道案内の表示、パンフレットも日本語、英語だけでなく、中国語、韓国語の表記がされていますし、鎌倉などの観光地では特にそうですが、近所の街中や電車内でも「海外から訪れた方」、「日本に在住しているのかな?」と思う方々等を頻繁に見ます。
でも、未だ未だ不便に感じる事も多いのだろうなぁ~。
食事や買い物、メイン通り以外の案内板や地図、縦横無尽に線路が伸びている都心の乗り換えは難しいでしょし、日本人にとっても分かり難い地下道の行き来やバスの乗り換えは不便だろうなぁ~。
鎌倉だと近年東南アジアからの観光客が増えていますし、英語圏以外の欧州からの環境客も。
世界的に見ると英語だけでなくスペイン語、ポルトガル語圏の方々も非常に多いですし、東南アジアからの観光客に対する対応も必要。
あとは、中東やアフリカからの観光客の誘致や対応も必要なんだろうなぁ。
夫々の信仰する宗教や文化に対応する宿泊施設とか食事場所の確保も必要だし、海外の方々がスマホや様々なタブレット端末を使って行動している点を考えると、町の様々なところでネットに接続できる環境が必要なんだろうなぁ~。
ちなみに私は英語はからっきし駄目・・・。
以前インドネシアから来られた方に道を聞かれ、一緒に宿の場所を探した事が有りますが、片言の日本語と片言の英語と互いのジェスチャーや熱意で意思の疎通をしていました。
まぁ、「或る程度伝わるもんだなぁ~」と分かったけれど、何とももどかしい。
「しっかり勉強しておけば良かったなぁ~」
と後悔しました。
ペン太達と中門にて。
柵と工事用の足場と背後の大仏殿と・・・。
大仏殿は金堂(こんどう)と言う名が有るんですね。
横57m、高さ48mの世界最大級の木造建築物との事。
建築当初は、幅が1.5倍も広い更に大きな建物だったとの事。
1.5倍か・・・。
「どんだけ広いんだよ…」
と思ってしまいます。
久し振り~
「御無沙汰しています!」
中学校の修学旅行以来だもんだぁ~。
でも、何だか当時の印象と違うなぁ~。
修学旅行は奈良・京都で、奈良は初日のバスで東大寺と法隆寺を廻っただけ。
大仏と法隆寺の五重塔以外の記憶が殆ど無いのだけれど、大仏の印象だけは強く残っていたのだけれど…。
何だろう?もっともっと黒くて大きくて、迫って来ると言うか覆い被さって来る印象が有ったのだけれど・・・。
背が伸びて大人になり、子供の頃走り回った広場や校庭、路地が驚く程狭く、短く感じるのと同じなのか、思い出が自分の中で誇張されていたのかな?
「あぁ、懐かしい、そうだ、こんな感じだった!」
というより「あれっ?」と言う感じの方が強い・・・。
光背には菩薩ではなく阿弥陀如来坐像が点在しているんですね。
箸の様な棒が伸びているのも特徴的。
光を現しているのだと思うけれど、光背の造りの違いにも目が行きました。
顔つきは丸顔でも飛鳥時代の面長の物でもなく、四角くて頬がふっくら、ぷっくりした下膨れの顔つき。
どっしりと言うかでっぷりした感じの体格と顔つき。
包み込む感じとか包容力と言うよりも「安定感」が有る感じかな?
横顔に掛けても正面から丸みを帯びて横顔に行くのではなく、角の取れた四角。
当時の技法の影響なのかな?
「四角い顔」
と言うと、違う物が浮かんでくるなぁ~(『ペヤング ソース焼きそば』)。
左側に鎮座しているのが脇侍の虚空蔵菩薩で、たかさは7.1m。
虚空蔵菩薩は私の守り本尊。
この虚空蔵菩薩は非常にぷっくりとした丸顔で、後輩も煌びやかで大分印象が異なります。
足元の像は見えないなぁ。
四天王の廣目天。
何れも非常に大きいし、堀も深くてダイナミックで力強い。
そう言った点で迫力が有るのかな?
とても脇侍やその周囲に鎮座する仏像と言う感じではなく、何れも御本尊と言う感じの圧倒的な存在感が有ります。
四天王像は、江戸時代の再興時に復興されたとの事。
大仏の背後
昔の東大寺の姿を再現した模型が展示されています。
鎌倉時代再建時の模型。
大仏殿の姿は現在と変わらない様に見えますね。
大仏殿の中には大仏も鎮座し、照明のよってその姿が見られる状態に。
此処まで細かく再現して有る事と、その出来にびっくり。
江戸時代再建時の模型。
これは横幅が縮まって高さが出た構造。
小さい窓から大仏の顔が。
先程とは随分と違う顔に。
柱の骨組みだとか本当に細かい作業。
再現模型としてもよくここまで作りこんでいるなぁと、驚きです。
大仏の背後。
光背の後ろは普段見られない場所。
こんな感じになっているんですね。
流石にとても大きく分厚いので、柱に固定しているんですね。
江戸時代に再建された四天王ですが、持国天、増長天は頭部のみの再建。
体を作る所までの資金が無かったのかな?
それでも頭部をこの距離でまじまじと拝める事は貴重です。
『柱くぐり』が出来ます。
何故この柱だけこう言った穴が有るのか分からないけれど、大人が何とか通り抜けられるかどうかの大きさの穴が開いています。
中には「無理!」と言って諦める方も。
細身の方でもちょっとコツが必要との事。
ユキさんも挑戦!
ユキさんは細身と言うより『ガリ!!』なのだけれど、ちょっとコツが必要で、
「真っ直ぐ、すんなりと通ろうとすると上手くいかない」
と言っていました。
大仏の左後方から。
左隣は脇侍の如意輪観音の光背の後ろです。
光背の後ろと言う本来一目に触れない部分も飾りが有るのが分かります。
四天王の多聞天。
高さは5m程になる桧の木造です。
如意輪観音。
看板にもそう書かれていますが、あとでHPを見ると、脇侍の2体は左右の手(印)の形、足の組み方が本来の組み方と逆になっており、仏像の通常の形と異なるだけでなく、奈良時代の記録には「東観音、西虚空蔵」と記載されているだけで、創建当初の像が如意輪観音であったのか分かっていないとの事。
高さは722.5m。
賓頭蘆(びんづる)様。
「体の悪い所をさすると良くなる」
と言われ、皆に触られる為、彼方此方がつるつるの状態に。
思いでに鹿せんべいを購入し、ユキさんに渡すと鹿が一斉に集まってユキさんを取り囲む事態に。
とても「お辞儀をして鹿せんべいをねだる仕草」何て見せる状況ではない。
袖やコートの裾を咥えて「早く早く!」と強請る鹿達。
とても1枚ずつ上げる状況ではなく、さっさとあげて、一先ず数枚バラまいて鹿達が群がる間にその場を離れる状態。
お店の中に2頭の鹿が。
レジの前で清算待ち?
レジの前でキャベツを貰っていました。
お店に馴染みの鹿なのかな?
「せんべいとキャベツどっちの方が好き?」
1頭ずつ鹿せんべいをあげたいのであれば、春日大社の参道の方が良いかな?
昨夜段差の向こう側に居る鹿だと、こっちに来られないので、ゆっくり対応出来るし、「お辞儀をしてねだる仕草」も見られるでしょう。
冬でコートを着ているから、鹿せんべいを購入している段階で背後からコートを齧られても痛くないけれど、薄着になる夏場だと直に腕をかまれたり、薄手のシャツごと体を噛まれて痛い思いをするでしょうね。
思いっきり噛んだり、引っ張ったり…と言う訳ではないけれど、あれだけの数の鹿に一斉に迫って来られるとちょっとね~。
【参考情報】
東大寺HP
氷室神社HP
氷室神社 神職ブログ
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