ユキさんとJ3の開幕戦を観に行きました。
場所は相模原市麻溝台に有る麻溝台公園に隣接しているギオンスタジアム。
13:00開始なのですが、自転車で12時に家を出ても十分間に合う場所。
急げば、12:30に出発しても間に合うかもしれない。
「こう言う場所にチームが有り、スタジアムが有るというのは、何とも幸せだなぁ~」
と、改めて思う。
日本全体に大なり小なり夫々の市町村を、地区を代表するようなチームが有り、大なり小なり公式戦が行われるスタジアム、グラウンドが有り、休日には赤ん坊連れの御家族から高齢の方々迄、皆がワクワクしながら集まってくる。
そんな状況になって欲しいものです。
J3は、J1、J2の下部に位置する日本のプロサッカーリーグであるJリーグの3部に位置するリーグです。
J2に参加する為に必要な様々な環境が整い、審査に合格すると『J2ライセンス』と言う物が与えられます。
そのライセンスを持ち、尚且つJ3で2位以内に入るとJ2への昇格するチャンスが与えられます。
「昇格する事が出来ます」と言わないのには理由が有って、昨年の場合だと
「1位なら自動で昇格出来るけれど、2位だとJ2の下位チームとの入れ替え戦に勝たなければ昇格出来ない」
と言う条件が有るからです。
今年のJ3には、J2から降格してきた『大分』、『栃木』の2チームと、下部のJFLから昇格してきた『鹿児島』が加わりました。
更に
「Jリーグに加入しているチームの若手に実戦での経験を積ませる事が重要だ」
と言う方針に賛同したG大阪(J1所属)、FC東京(J1所属)、C大阪(J2所属)が23歳以下の若手選手でチームを組んで参加しています。
この新たに加わった6チームと、昨年もJ3に在籍していた『長野』、『相模原』、『富山』、『鳥取』、『福島』、『秋田』、『琉球』、『藤枝』、『盛岡』、『YSCC横浜』の10チームを合わせた合計16チームで戦います。
今日の相手はFC東京U-23。
昨日はJ1の試合が有り、今日は23歳以下のチームの試合と2日連続ですが、沢山のFC東京サポーターの方々が訪れました。
どんな心境で見ているのかなぁ?
J1のリーグ戦と違って、「肩の力を抜いて、チームの将来を支える事になるかも知れない若手選手を観に行こう」と言う感じなのかな?
23歳以下の選手だけだと1シーズンをこなすのには人数の面でも厳しいので、フィールドプレイヤーは3人、その他にGKも23歳以上の選手(オーバーエイジ)を起用する事が認められています。
「若手と3人又はGKを入れると4人のオーバーエイジのチームだけれど、J3相手なら十分戦えるだろう」
と思っているのではないかなぁ?
SC相模原は、昨年まで元日本代表FWの高原が在籍していて看板選手として活躍していました。
今年は元日本代表GKの川口能活(かわぐち よしかつ)が加入。
ヨシカツが目当てで観に来た人も多いでしょう。
然し、3月初旬の練習で足首を負傷し、松葉杖をついている状態。
残念ながら会場には来ていましたが、ベンチ入りも出来ない状態でした。
2016リーグ戦初戦の円陣!
J2ライセンスを得るには、スタジアムの改築が必要なだけに、我々だけでなく、この日来賓として来ていた市長と市議会議長を魅了する様なプレイを見せてくれ!
FC東京は、GKの他にDFの吉本等が23歳以上の選手。
先日のオリンピックアジア予選で大活躍したMF中島も出場していました。
試合は前半早々から相模原ペースだったが、時間を追うごとに相模原が圧倒…と言う感じになっていった。
でも、なかなか点が入らない。
相模原の得点は後半になってから。
このシュートが入り、これが決勝点に。
得点は井上平!
V東京と岐阜での活躍を覚えている選手。
皆が集まっての歓喜
得点のシーンでは、タオルマフラーを振り回す映像が流れます。
試合は1vs0で終了。
FC東京は、個々の選手は何らかの光る物を感じたりするけれど、其れが他の選手と繋がって何本もの枝分かれする線になったり、太い線になる事なく、蛍の光様にたまに瞬き、そのまま光ったままフワ~と飛んで行って消えるという感じ。
何人もの選手が関わり、ボールに直接触らない選手も加わって様々な選択肢や可能性を増やして…と言う事が必要だし、其れが90分を通じて随所に見られれば…と言う感じだったなぁ。
中島やユ・インスとか、数回だったとはいえ「おっ」と思う…と言うか、「おっ」と思いそうになる場面が有ったんだけどなぁ。
本人次第だけれど、良い経験になると思う。
J3と言えども、本気の相手との試合は練習試合とは違う。
J3と言っても、そのメンバーの中にはJ2でプレイしていてもおかしくはない選手も居る。
でも、23歳以下でチームを組んで1シーズンを過ごすのは、正直難しいと思う。
この日のFC東京の控え選手は3人のみ。
その内1人はGKだったので、フィールドプレイヤーは2人のみ。
23歳以下の選手で怪我人での長期離脱者やや出場停止が複数人発生すると、「選手が11人居ない」と言う事も発生するのではないかと思った。
ギリギリの人数を集めたとしても、前日のJ1のリーグ戦で23歳以下の選手が何人も出場していると、翌日のJ3の試合に出場させると言うのには無理が有る。
23歳以下の対象選手は、FC東京9人、G大阪16人、C大阪13人。
元々FC東京は、人数が厳しいんだね。
折角スタートした若手選手の強化策なのに、「選手が足りないから来年は参加を見送る」と言う事になっては勿体無い。
J3は試合中の選手交代枠がJ1、J2の3人とは異なって5人と多い。
U-23の3チームは優勝してもJ2昇格には関係ない扱いなので、あくまでも育成が目的。
オーバーエイジ枠を増やしても、交代枠を多く使って色々な選手を起用するだろう。
そうであれば、オーバーエイジは5人迄増やしてあげると、多くのチームが参加する事も出来るのではないかな?
勿論J3はU-23チームが半分以上を占める…何て事になってはU-23以外のチームが困るし、リーグの盛り上がりと言う点でも問題なので、考慮しなければならない。
唯、J3やその下に位置するアマチュア最高峰のJFL、その下の地域リーグ等にプロチームの若手チームとか、控えチームが参加すると言うのも面白いと思う。
SC相模原については、昨年のチーム得点王の樋口が抜け、高原の退団して得点を獲る部分で危惧していた。
昨年迄のチームは選手が止まってボールを捌く、ボールを貰う、パスコースを探すと言うシーンが非常に多く、ゆっくりした試合ばかりだった。
薩川新監督が「運動量が少ないチーム」と言う印象を抱いていたそうで、まさにその通りだった。
それがこの日は大きく様変わりしていた。
相手との兼ね合いも有るけれど、こう言うサッカーが続けられれば…と、今年の相模原が楽しみに感じた試合だった。
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